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寄生虫のこと

2015-02-08 | 科学
寄生獣
これは『寄生獣』去年映画化された名作マンガ、とても面白いです。
でも「事実は物語より奇なり」なのだなあと思えたのが実際の寄生虫たちの生態!

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ハリガネムシ

カマキリやバッタゴキブリなどに寄生する。もともと水生生物で、宿主を変えるために宿主の行動を操り川に飛び込ませたりする。



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トキソプラズマ

単細胞生物で、ヒトを含む幅広い恒温動物に寄生してトキソプラズマ症を引き起こす。通常は免疫系により抑え込まれるため大きな問題とはなりにくいが、免疫不全の状態では重篤あるいは致死的な状態となりうる。特に妊娠初期に初感染した場合、胎児が重篤な障害を負うことがある。



トキソプラズマに感染したネズミはネコのフェロモンを怖がらず、ネコに捕食されやすくなり、トキソプラズマのネコへの感染を助けているのだとか。

この、「行動を操る」ってのが『寄生獣』そっくり、だがそんな器用なことができる彼らはとても単純な生物で、何かしら行動理念があって宿主を操っているわけじゃない。ただ本能に従ってるだけで。

トキソプラズマについては人間に寄生した場合統合失調症になったり極端に注意力散漫になったりといった事例が報告されているという。妊婦に悪影響があるのは有名らしい。怖い・・・。

他にも様々な寄生生物がいるけれど、人間に寄生し多少操れるのならば・・・もしかして歴史の重要な場面に重要な役割を担っていたかもしれないじゃん!
絶対無くはないでしょ?

自由意志って何なのかなあと、考えずに入られませんよ。