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ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

マリカ姫とはだあれ?(付・ぬえのネット史)(その10)

2008-12-16 00:01:37 | 能楽
それにしてもニフティサーブへの書き込みを通して、いろいろな事がありました。トラブルも含めて、ですけれども。。

たとえば、ぬえはこのブログを始めてそろそろ3年に近くなるのですが、ブログ開設当初から今まで、おそらく ぬえが書いている文体にはあまり変化がないと思います。これはニフティ時代に書き込みのやり方で何度もトラブルを経験していて、その結果、こういう書き方が一番よいようだと自分で判断した方法を守っているからだったりします。。

ブログというものは会議室や掲示板と違って、執筆者が一方的に自分の考えなりを発信していくもので、コメントは執筆者の発言に呼応して書き込まれるものですよね。ですから、ブログの執筆者の文体。。つまり態度は、開設する当初に、読者が来訪してくださるか? と不安を感じながら書く場合と、ブログにも慣れてきたあととでは変わってくる場合が多いように思うんです。「私は。。です」というスタイルから、いつのまにか「オレは。。なんだよね」へと変わっているような場合ですね。でも、おそらく ぬえにはそういう発言の態度のブレは比較的少ないのではないか、と思います。それは、ニフティの中で書き込みを続けているうちに、文体が読者に与える執筆者についての印象が大きなもので、場合によっては誤解さえ生み出すこともあると気づいたからなのです。

ぬえは、ネットでの発言は当初は 多くのみなさんと同じように「敬語」で書き込んでいました。ところが思わずも いつの間にか会議室の発言をリードするような立場になってきまして。。それにつれて ぬえも発言の文体に意識を向けるようになりました。それで、わざと「だよね~」と、友だちに語りかけるように文章を工夫した時期もあります。

たとえば会議室に「はじめまして。。」と 初めて書き込みをする方があったとして、そうしたら ぬえは必ず1~2日以内に「いらっしゃいませ」と歓迎のレスを、これは「敬語」を使って書くことにしていました。はじめて掲示板などに書き込みをして、反応がある、それも常連さんから歓迎してもらえるのはうれしいものです。逆にいつまでも誰もレスをつけてくれないと、なんだか部外者扱いで無視されたような気分になって、その掲示板からは足が遠のいたりしてしまうものですよね。ですから初めて投稿された方には迅速に歓迎のレスをつけるように気を付けていました。

それで、その方が再び書き込みをしてくださったら、今度は ぬえは2回目からのレスには敬語を使わないようにしました。「また来たね! 待ってたよ」と、すでに常連の仲間のようにその人と接するようにしたのです。この方法は、ぬえ、今では止めてしまいました。それは、馴れ馴れしい態度を取ることが、ぬえの場合、その立場ゆえに微妙なニュアンスを持っていたからで、ぬえも当初はそれに気づきませんでした。

しかし書き込みというものは、ちょっとした行き違いとか誤解、そして言葉の使い方によって、突然 思いがけず口論になったりすることがあるんですよね~。。

ぬえも幾度か、書き込みをされている方に不快感を持たれたこともありまして。。「さようなら、もう書き込むことはありません。ここはまるで学校のようでした」と言われたこともあるし、不快に思われたらしい新人さんに対してお詫びメールを出したこともあります。やはり言葉遣いは大切ですね。能楽師として書き込みをして、そのスタンスが「ご質問歓迎」であるならば、なるほど発言のやり方によっては、自分ではそう思っていないまでも「上から見下すような態度」に見えてしまう事はあるでしょう。

そういう反省に立って、また、やはり能の会議室に書き込みをしてくださっている方は、ぬえにとって友人や仲間でもあると同時に、能を愛して支えてくださっている、大切な方だな、と考えて、それ以来 言葉遣いには気を付けるようになりました。


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