ラオスは13年前にタイのチェンライ側から橋を渡って行ったことがあるが、
個人旅行だったし、英語のガイドだったし、印象が薄い。
電気のない、静かな町だったし、人は恥ずかしそうに遠くでみている感じだった。
西遊旅行社で行く旅は14年ぶりだ。
25年前、夫と海外旅行デビューし、大手旅行社でにゴールデンウイーク中心に
年1回の旅を楽しんでいた。楽しいと思っていた。
トルコからの帰りの飛行機の中。後ろの席から、『こんな濃密な旅は
初めてです』との会話が聞こえ、思わず振り向いて旅行社の名前を聞き、
翌年、その旅行社西遊でシルクロードを旅し、旅の醍醐味を知りファンに。
以前の旅行社と同じ場所の旅だったので違いが実感できた。その後
パキスタン、ベトナム、モロッコ、イランの旅を満喫したが、
催行されないため他の旅行社で行った旅は、なぜか満足度が足りなかった。
定年後は、夫や娘の英語力を頼りに個人旅行をし、夫の病気で近場に切り替えて、
西遊とは疎遠になっていた。
一人になって9ヶ月目、テレビで幸福の国ブータンで農業指導していた西岡京治氏の話をみて、
ブータンに行きたいと思って、ネットで検索したが、歩く時間が長い。
ならば、隣のネパールはどうか。これも歩きが多い。
悩みながら見ていると、ラオス染織りの旅が目に入る。
催行決定、残席わずか、何かに誘われるように電話すると、残り一人とのこと。考えもせず
つい申し込んでしまった。夫の1周忌も待たず、これでいいの?
旅には、時計、リュックは夫の物を使うことにしたが、夫との旅にはいていた靴は、
少しくたびれているので、今履いている靴にしようと磨いていて、紐が切れ掛かっている
のに、気が付いた。つい織田信成のことを思いだした。
夫からのメッセージかもと、くたびれた靴で行くことにした。紐はバッチリだ。
関西空港に8時半集合なので、前日、泉佐野の駅近くの安いホテルに泊まり、
空港へ。混んでいる。登場手続きに30分、出国審査に30分。
合流地のハノイ空港での入国審査、荷物受け取りにも各各30分。
一人だったので、疲れた。やっと皆と合流。
以前の旅で一緒だった人がいる人たちが挨拶している。
皆、この旅行社の大ファンばかり。
懐かしい友に出会ったような安らぎを覚えて向かえのバスに乗る。
夫の病気で、大好きな海外旅行は
ラオスは、仏教の国だけれど、私の訪れた北部の少数民族が住んでいるところは
お寺がない。
精霊信仰で、拝み師の言葉が生活の指針だそうだ。