あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の行事~正月とムーチーが重なる今年~出雲大社・護国神社・波之上宮の三社詣り 

2012年01月10日 12時20分25秒 | Weblog
 今年の年明けは厚い雲に覆われていた。
「今年こそは初日の出詣りを」と思い立った正月は何度もあったが、いつも雨か曇であった。
今年も全く変わらぬ年明けである。


 「今年は元旦がムーチー(鬼餅) 旧暦12月8日)と重なる珍しい年だ。縁起がいい。きっと良い年になる」
と沖縄の友人からムーチーを必ず供えろとすすめられた。
「郷に入れば郷に従え」と大晦日に買っておいたムーチーを、元日早々、神棚、火の神様、仏壇に供えた。

 雨も降りそうな黒い雲が覆った空を見上げて、今年の三社詣りは明日に延ばそうかと決めていた。
 昼になると意外にも薄日が射し始めた。
天気予報は明日から晴れである。
きっと晴れが早まったのだと合点し、急いで外出支度を整え、三社詣りに出掛けた。
数年前、波之上宮に参詣したとき、偶然、境内でみつけた掲示板に、
「困ったときの神頼み。そうです、困ったときには神にお願いしましょう」
とあった。それからというもの、遠慮せずに「神頼み」を重ねている。
その内、三社詣りは欠くことのできない行事になった。

 先ず、最初は「出雲大社」。
分社が那覇市古島にある。興南高校の傍である。
モノレール「古島駅」で下車すると2,3分である。
大社に着くと小さな行列が出来ていた。
行列が出来るなど記憶にない、驚いた。

 参拝を済ませ興南高校バス停で待つ。
バスの本数は結構あるから5分ほどでバスが来た。
那覇バスセンター行きのバスに乗る。
浅野天気がうそのように晴れ渡り、吹く風もあたたかく散歩がてらに那覇バスセンターから護国神社まで歩いた。
モノレール壷川駅まで12~3分ほどであった。
この時になって出雲大社からモノレールにしなかったかと悔やむ。


 国場川の橋を渡ると奥武山公園。護国神社はこの公園の中にある。
年々、参拝者も多くなり、仲見世も賑わうようになった。
長い行列に従い、祭壇までに20分余りを要した。


 三社目の波之上宮には徒歩で行くことにした。
奥武山公園から国道58号線に出る。
左に那覇港、右手に国場川をみて明治橋を渡る。
風はあったが、空は晴れて陽光は暖かだった。
渡り切ると最近拡張工事が終った道路を左に進む。
写真の湾口左が那覇空港、手前左は那覇軍港だがそのようすは写真ではわからない。
前方の岸壁は那覇埠頭でこの辺りにはいつもは海上保安庁の巡視船が停泊している。
 先には那覇港埠頭がある。
40年前に最初に沖縄に足を踏み入れたときはここだった。
今では泊港に多くの離島定期船が接岸するようになり、那覇港の待合所ビルは閑散として往年の面影はなかった。


 那覇港を過ぎ、右へ曲がるとやがて交差点に「キジムナー」の像を見つける。

 このようなところにあるキジムナーはめずらしい。
珊瑚加工所の看板を掲げていたお土産品店の駐車場の一角であるが、今はコンビニに替わっている。
その向うが那覇ショッピングセンター。道を挟んだ大きな駐車場は数台の車があるだけであった。


 古の花町「辻町」を左に若狭通りを進む。
やがて波之上宮の入り口に当たる交差点がある。
左に折れると波之上宮の鳥居が目に入った。
ここでも10分余り行列の後に続いた。

 無事三社詣りを終え、「美らさん」の国仲涼子の出身校「那覇商業高校」を過ぎて58号線に出た。
農林中金前バス停でバスに乗り込み家路につく。
夕闇が迫っていた。
本日の万歩は12,000を越えていた。


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