あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の観光~夏の奥武島~トビイカをもとめて

2014年08月30日 16時05分08秒 | Weblog

 奥武島の橋の袂にある砂浜は、恰好の若者たちのビーチである。
ビーチで砂まみれになっている二人は友達同士であろうか。
灼熱の太陽をものともしない二人の姿に得もいわれぬ感動を覚え、カメラに収めた。



 右手の岸壁の向うは漁港の一部になっていて、小船が数艘、砂浜に引き上げられていた。
上のふたりの姿は、この砂浜の手前である。



 国道331号線から奥武島に向かっての道路から奥武島方面を望む。





 一枚一枚丁寧にトビイカを日干しにする老婦人。
「イカはまだ小さいようですね」
「まだ早い、半分くらいだ。9月に入らんと大きくならん。買うならこの中から選んであげますよ」
沖縄方言丸出しだったが文章化できない。
4,5匹1000円、大きいのを選んでビニール袋に入れてくれた。
N氏のアイスボックスに入れ、夕刻、ダンディーを自他共に許すあいつに送った。
「送料の方が高いなあ」
と車中で笑った。
ここでしか買えない特産品だということであるから「初物」を届けるつもりだ。



 鮮魚店といっても、小さなお店である。漁港にはこうした店が数軒並んでいる。
海から上がった若者たちが、熱々の沖縄そばを啜っていた。



 帰路、隣接する港川に立ち寄った。
海から湧き上がるような積乱雲が、やがて大きく空に広がり、真っ黒な雲となって空を覆い、大粒の雨を降らせる。
本土で言うところの夕立だ。わたしはスコールだという。
しかし、沖縄の人は「カタブイ」だと譲らない。
多分、「片降り」の変形だと勝手に解釈している。
雨は30分もすると上がる。

<余談>沖縄には「R」の発音が現存する。例えば、「首里」は「しゅり」だが、「しゅい」「すい」と発音する。

奥武島




昨日午後、一雨来て涼しくなったので外に出てみたら虹が架かっていた。
久し振りなのでバカチョンデジカメで撮ってみたら何とか撮れた。
これからはバカチョン呼ばわりはしないようにしよう。


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沖縄の観光~デートスポットだった瀬長島~小さなビーチ・海に沈む夕日・飛行機

2014年08月22日 15時20分21秒 | Weblog

 瀬長島は豊見城市にある。那覇市との境界に接している小島だ。
島の周囲1.5km、島の中央は33mの小高い丘になっている。
 戦前には40世帯余りが集落を形成したが、1946年米軍により接収され、1977年に返還されるも、グスクや子宝岩など史跡や名所は跡形もなくなり面影も留めていなかったという。
 25,6年前沖縄に来たころは美しい海に抱かれた無人島であった。
本島と瀬長島とは海中道路で結ばれているから、徒歩でも車でも渡れる。
海に落ちる夕日の美しさ、那覇空港の空路にあり、離着陸の機影を間近に見ることができる。
 夕闇が島をつつむ頃は海岸線は海に向かって車がズラッと並び始める。恋人たちの「デイトスポット」だ。
素晴らしい夕日をみる事ができると、本土からたずねて来た友人を誘ったものだ。夕日が水平線に沈むと一目散に島を離れた。
今は、ホテルも建ち、島の様子は一変している。
「夕日」、「離着陸する機影」、「ビーチ」など観光に訪れる人たちには恰好なスポットかもしれない。



 瀬長島から那覇空港を望む。
沖縄には「カタブイ」という雨の降り方がある。片振りである。
限られた地域だけに夕立のような土砂降りの雨が降る。
空港の上空から瀬長島にかかる黒い入道雲はやがて大粒の雨を降らせるだろう。


 左に目を転ずれば、夏の太陽が眩しい。
水平線の島影は慶良間諸島だ。





 島の入り口付近は大勢の若者たちで賑わっていた。
ショーをやっているようだ。
舞台が設けられ、若い女の子たちが華やかに、元気に踊っていた。




 島の裏側にまわる。




 島の丘の上には「琉球温泉瀬長島ホテル」との看板の掲げたホテルがあった。
オープン間もないのか建物の周囲は庭園でも造るのか、重機で掘り返されていた。
そのホテルの真向かいにあるお社は「瀬長島 龍宮社」



瀬長島の位置




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沖縄の季節~7月15日をマンゴーの日に制定~沖縄県農水産物販売促進協議会

2014年08月07日 16時29分09秒 | Weblog
 沖縄県では、今年から7月15日を「マンゴーの日」とすることになった。
6月になれば沖縄マンゴーは初物として出荷が始まる。この時期は結構高値である。
マンゴー(アップルマンゴー)の最盛期は、7月15日前後から下旬である。
 マンゴーは本島北部と聞いていたから10年位前まで北部のマンゴー農園まで買いに出かけた。
ある日、「宮古マンゴーがうまい」と聞き、2,3年宮古マンゴ-を送っていたが、取り扱う店が少なかった。
7,8年前、友人が「糸満のマンゴーも結構いいよ」というので、南部のマンゴー園をたずねたり、南部の果物店や市場をまわって買っていた。
ここ数年は「糸満ファーマーズ うまんちゅ市場」に決めている。



 マンゴー祭りの1週間前の7月の初めに糸満ファーマーを訪ねた。
マンゴー売り場にはたくさんのマンゴーが陳列されていた。
売り台をあたっていた店員に
「マンゴーはいつ頃がいいですか?本土におくりたいのですが・・・?」
とたずねると
「あと1週間から10日ほどでマンゴー祭りがあります。その頃はたくさん出ますからマンゴー祭りの頃がいいでしょう」と明るく応えてくれた。
この日は自分の食べる半端な奴をひとつだけ買った。800円。
贈答用のマンゴーとさほど味は変わらない。


 20年前、北部のマンゴー園から買っていた頃は、「完熟」といえば本当に完熟だった。
「直ぐに送りなさい。マンゴーが届いたら1.両日中に食べなさい」
と言われたものだった。
 最近はわからない。完熟だといって売られているが、ほとんどが「半熟」らしい。
「完熟」は木で完全に熟させて摘果したものだが、本土に送るものは日数を計算にいれて完熟2,3日前に摘果する。当時は、これを「半熟」といっていた。
 この日に買ったマンゴーを冷蔵庫に入れ、4日後に包丁を入れたら早かった。
これじゃ贈る方も、贈られる方も大変だ。食べごろが難しい。

 余談だが、輸入するマンゴーは輸送の日数を考え、日本の店頭に並ぶ頃が「熟す」という。
沖縄のマンゴーと輸入マンゴーの美味さ決定的に違う理由である。
出荷の時期を間違えると沖縄のマンゴーも輸入物と変わらなくなる。
 パイナップルもそうだ。
8月10日ごろ、沖縄のパイナップルが一番うまい時期である。
早目に取り込んだものや輸入物もあるから信頼の置けるところから購入するとよい。
最近は、スナックパインなど収穫時期が違うものもあるので多少の知識はつけておきたい。


島ラッキョウ。
万人が好むものと言えるほど淡白で美味い。沖縄ではビールや泡盛のつまみの定番である。
ただ、一本一本薄皮を剥くのがたいへんな作業である。
一晩塩漬けにすれば、翌日は食べられる。
天ぷらにするのもいい。衣は必要ないかほんの少しつけて揚げる。
これに少し塩をつけて、ビールや泡盛の肴にすると抜群だ。
どこの居酒屋でもあって安い。


沖縄では馴染みの「ナントウ」である。
基本の材料はもち米・みそ・砂糖だ。
これに紅芋、南瓜、ピ-ナッツ、胡麻などいろいろなものを入れて蒸す。
沖縄で言う餅はもち米を粉にして蒸したものであるから、もち米を蒸して搗いた本土の餅とは食感が違う。
甘味を抑えているので飽きが来ない。
 この餅に様々な具材をいれ、盆や正月などに供える。
ムーチーの日には月桃の葉に巻いて供える。



 
 棟を別にして、園芸店もある。
青果市場の裏にも鮮魚市場があって、近くの糸満漁港から水揚げされた魚が売られている。

 マンゴーの時期だけでなく、沖縄をドライブする途中でも寄ってみると新しい発見があるかも。





歯医者の帰りには、少し遠まわりして牧港川の畔の道を歩いて帰ることにしている。
7月はカンナの花が美しく咲いていた。
川の土手の一角に数本の島バナナが植えてある。
花の頃にみつけてはいたけれど、今は実もたわわに実っている。
10日ほど前にもみかけたが、今も実をつけたままだ。
ほのぼのとした気持ちで写真に撮った。