あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の風習~ムーチーとムーチービーサー~冷たい季節はない沖縄

2011年01月12日 16時37分00秒 | Weblog
つわぶき(石蕗)
12月も終わりになると街路樹の根元や庭やまたは道路わきにたくさんの黄色の花を咲かせはじめる。正月は近くなる。
リュウキュウツワブキという花もあるらしいが、これは一般的なツワブキと見られる。




旧暦12月8日は「ムーチー」といって,沖縄ではとても大切な行事のひとつである。
「ムーチー」は「餅」、「鬼餅」と書く。
沖縄方言ではO→U,E→Iになることが多いと、再三書いているように「MOTI」は「MUTI」になる。
ムーチーはもち米を粉末にし、白糖か黒糖を混ぜてタンニン(月桃)の葉で包み蒸したものだ。
最初はタンニンの葉の匂いが鼻につくが、慣れるとこの香りが良い。
健康と長寿を願って、仏壇や火の神(ひぬかん)に捧げ、食する。
ヒヌカンは竈のあるところに祀られる火の神様である。

ムーチーから沖縄は最も寒い時期に入る。
これを「ムーチービーサー(鬼餅寒)」という。
昨日、1月11日がムーチーだったが、きょうは南部で最低温度が8℃という今冬一の寒さを記録した。
「寒い季節」はあっても、沖縄には「冷たい季節」はない。
風のない日などは暖かく感じるし、太陽が顔を出せばなお暖かい。

ムーチービーサーの声を聞けば桜の時期は目前である。


ーー「ムーチー」を鬼餅と書く謂れは「ブックマーク」の「ムーチーとムーチービーサー」を参照されたいーー

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