平成26年7月8日、ベランダから見る台風8号の様子。一瞬,風が少し収まった瞬間に戸を開けて撮った。
トラックのエンジン音のような騒がしい音で目が覚めた。
時計は午前2時を指していた。今朝のことである。
カーテンを開けると窓外の木々は風に揺れている。トラックの走る音と勘違いしたのは風の音だったのだ。
テレビを点ける。
台風は宮古島と本島の間を抜けるようだった。コースとしては最悪だ。
これほどの大きな台風が左側を通った記憶はない。
不安がよぎる。このコースだと南からの風になる。
ベランダは南向き、南風をまともに受けるが沖縄のマンションには雨戸はない。
このガラス戸で風圧に耐えられるのだろうか。気掛かりはそれだけであった。
この夜はあたたかな友人たちから電話をもらった。中には数年振りの人もいた。
電話やメールだけでなく、いろいろな形で安否を気遣ってくれ無茶を窘めてくれた。
昨夜7月7日22時47分、市役所からメールが入った。夕べはこのメールをみて床に就いた。
「波浪特別警報発表
平成26年7月7日21時13分に沖縄本島地方に波浪特別警報が発表されました。
台風第8号の接近により、これまでに経験したことのないような高波となるおそれがあります。海上や海岸付近では高波に最大級の警戒をしてください。
なお、自主避難については、浦添市役所を避難所として開設しております。
今後もラジオやテレビなどの情報に注意してください。
お問い合せ先:浦添市役所 876-1234」
テレビの情報に耳を傾けながら寝込んでしまった。突然の携帯の着信ベルで起こされた。
7月8日午前2時41分である。
「暴風特別警報発表
平成26年7月8日2時15分に沖縄本島地方に暴風特別警報が発表されました。
台風第8号の接近により、沖縄本島地方では、猛烈な風が吹き、記録的な暴風となるおそれがあります。暴風に最大級の警戒をしてください。
なお、自主避難については、浦添市役所と老人福祉センターを避難所として開設しております。
引き続き、ラジオやテレビなどの情報に注意してください。
お問い合せ先:浦添市役所 876-1234」
きょう中には暴風圏を抜けるだろうと高を括って眠りについた。
2時間程で目覚めた。テレビのスイッチは入ったままであった。
チャンネルを回しても台風情報ばかりである。
既に通過したか通過しつつあるとばかり思ったら最接近はきょうの夕方だという。
10時30分に避難勧告1号が出る。
浦添市 避難勧告情報第1号
大型で非常に強い台風第8号の接近に伴い、暴風及び高潮・高波に最大級の警戒が必要であるため、平成26年7月8日10時30分避難勧告を発令いたします。
頑丈な建物にお住まいの方は、ご自宅内に留まり、不要不急な外出を控えてください。
危険を感じる方は安全な場所に避難をしてください。
自主避難については、浦添市役所庁舎内に避難所を開設しています。
問合せ先:876-1234(浦添市役所)
10時57分再び携帯がなる。避難勧告第2号である。
「浦添市 避難勧告情報第2号
大型で非常に強い台風第8号の接近に伴い、暴風及び高潮・高波に最大級の警戒が必要であるため、平成26年7月8日10時30分に避難勧告を発令しました。
午後4時17分に満潮時刻を向かえるため、低地にお住まいの方は、沿岸や海岸沿いには決して近寄らないでください。
危険を感じる方は安全を確保してください。
浦添市役所庁舎内に避難所を開設しています。
問合せ先:876-1234(浦添市役所)」
11時30分避難勧告第3号
「浦添市 避難勧告情報第3号
平成26年7月8日10時54分に高潮特別警報が発表されました。
大型で非常に強い台風第8号の接近に伴い、暴風及び高潮・高波に最大級の警戒をしてください。
低地にお住まいの方は、沿岸や海岸沿いには決して近寄らないでください。
危険を感じる方は安全な場所に避難してください。
浦添市役所庁舎内に避難所を開設しています。
問合せ先:876-1234(浦添市役所)」
14時5分。防災情報に変わった。防災情報1号である。
「防災情報第1号
台風第8号は、非常に強い勢力を維持したまま北上を続け、午後3時頃から午後6時頃の間に沖縄本島地方へ最も接近する見込みです。
引き続き、暴風及び高潮・高波に厳重に警戒してください。
不要不急な外出を控え、沿岸や海岸沿いには決して近寄らないでください。
問合せ先:876-1234(浦添市役所)」
16時現在の台風8号の勢力
中心気圧 945hPa
風速 45m/s
速度 25km/h
北
16時現在の沖縄本島・宮古島に
特別警報 暴風 波浪 高潮 大雨
ひと休みして机に向かう、19時になる。今から締めくくろう。
この間、宮古島の特別警報は解除された。
本島の各地で50mを越える風速を観測している。
台風は本島から離れ始めている。どうやら明朝には暴風圏内からは離脱するらしい。
これからも吹き戻しがあるらしいが、特に我が家は何事もなかった。
九州や四国に行くのも心配だ。
関係諸官庁の職員も大変だっただろう。
しかし、特別警報が出て30分後のメールでは・・・といささかの不安も残った。