あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄での生活 ~ パソコン買い替えた②  ~ 漸く見つけたパソコンプロ「パソコン修理屋沖縄」

2018年05月05日 18時42分42秒 | Weblog




きょう(4月26日)、近くの店に行った帰り。
公園の百日紅に大きな花らしきものが見えた。
百日紅じゃないことはわかる。近づいてみると胡蝶蘭だ
根を水苔でくるんで幹の間に植え付けたらしい。
周囲を見回すと、何本もの木に植え付けられている。胡蝶蘭が満開だった。
そういえば、未だ百日紅が咲いていない。今年は遅いなあ。




 パソコンの反応が見事に遅くなった。
ひとつのブログを観て、簡単なコメントを書くだけで20分ほどかかるようになった。
パソコンが機能不能になる前にデータの取り出しだけはしておかねばなるまいと考えていた。
 1月19日(金)、昼過ぎにパソコンの前に座った。
電源を入れた。いつものように画面が変わっていく。
コーヒーがなくなったので立った。
2,3分して戻ってみると未だトップ画面が出ない。
「えっ?」と不吉な予感にかられた。
画面はトップ画面になった瞬間、また最初の起動画面に戻る。この動作を繰り返しているのだ。
何度も電源を切ったり、コンセントを抜いたりして試みるが症状は変わらない。
その内、全く反応しなくなった。
パソコンメーカー、プロバイダーと思いつく所に電話をするが要領を得ない。
取り敢えず、言われるままにやってみるが駄目だった。
 夕方へとへとになった。パソコンに詳しい知人を思い出したが亡くなっていたり、本土に帰ったりと身近には思い当たる人物がいない。
ふと、ある居酒屋を思い出した。
毎日のようにカウンターに座っている男がコンピューター関係の仕事しているということを思い出した。
いつもは20分余りで歩いていくところだが、タクシーを拾った。
暖簾をくぐると・・・居た!
落ち着きを装い、酒を二口、三口飲んで、パソコンの状態を話した。
「ドライバーがイカれているのでしょう」という。
「もう充分働いてくれたから・・・。データだけでも取り出せますかね」
「話を聞いた限りでは取り出せますよ」と、大型パソコン専門店を教えてくれた。
「しかし、最低3~4万はかかるでしょうね。5万は行かないと思いますが・・・。個人でやっている人だったら半分以下でしょう。ちょっと心当たりを考えてみましょう」
買い替えは覚悟していたから、データを復元できる可能性が高いのに胸を撫で下ろした。
その晩は、その店で遅くまで飲み唄った。

 翌日、一日中待ったが彼からは電話はなかった。
急を要するようなことを言わなかった事を後悔した。
 その日の夕方だったか、翌日の日曜日だったか、無為な一日が終わろうとしていた時、閃いた。
多分、日本一安い』と控え目にタイトルの付いたブログが、「沖縄」の4,5位にあった事を思い出した。
「多分、日本一安い」の多分が気に入ってメモをしていた筈だ。
A4の裏や広告の裏を半分に切って雑事をメモっている。
30分ほどでメモは探し当てた。
記憶では個人でやっていると携帯電話を書いてある。
 早速、電話した。すぐに繋がった。
「持ち込みか訪問かによって基本料金が変わる」との説明。
「どちらにしますか」という。
訪問診断は5,000円だという。その後の料金は作業により加算されるのだ。
訪問を依頼した。
「21日月曜に伺います」と。午後の時間を予約した。

 月曜日、時間どおりに彼は来た。
2,3言葉を交わしただけで作業にかかった。
生来、口達者な技術屋は好きでないから、第一印象に安心した。
一所懸命な彼を尻目に、何かと時間を費やしたり、作業を覗き込んだりして過ごした。
2時間も経った頃、「ひと休みしませんか」と声をかけ、近くの喫茶店に誘った。
「どうですか」と訊ねる。
「ドライバーが駄目になっているようです。もう少しチェックしてみますが、直るかどうか?」
「もう替え時でしょう、ずいぶん、騙し透かしして使って来ましたから・・・。Windows98からXPに替えたときは1年位苦労しました。知人の”8”を操作したことがありますが、大変でした。”10”は大分良さそうですがどうですか?素人でロクに勉強もせずに、いきなりワープロからパソコンを使っているものですから基本的なことは全くわかりません。パソコン用語辞典を買ってやっていますが基本がわからないから駄目ですね」
買い換えるつもりで訊いてみた。
「”10”は未だ問題があるかもしれません。私は”7”を使っています。20年でアフタケアが切れますけど、その内、”10”の改良版が出るはずです」
パソコンが駄目になるか命との競争だな、と腹で苦笑いした。
「一台良いのがありますよ。勿論、中古ですが」
パッと目の前が明るくなった。
買い替えは中古でもいいかと考えないでも無かった。
しかし、故障やわからない事が出たら、パソコン屋にどう対応してくれるか不安だった。
彼から購入すれば、簡単なことは対応してくれるはずだ。まさに渡りに舟じゃないか。
「いくら位ですか」
「データを取り出して、移行しますから全部で・・・・・」
データ取り出しにはかなりの時間がかかるという。
「お願いします」と即注文した。
「持ち帰られて続きの作業をされませんか」相当時間もかかるらしかったから、そう伝えた。
「3日間位時間をください。持ち帰ります。すぐ使えるような状態までやります」
1年余りモヤモヤしていた濃霧がパッと開けた。

 アフターケア、アフタフォローと、我々の時代は買っていただいた客の面倒をどうみるかが重要だった。
それによって、顧客として定着し、安定顧客となる。
アフターケアであたふたしないためにも、購入前の説明は重要だった。だから、説明は丁寧だった。
近年、大型店が幅をきかせるようになって、アフターケア、アフタフォロー等という言葉は効かなくなった。
 2,3年前だったか、テレビを買い替えた。5年保証とあった。
昨年末、リモコンの調子が悪くなった。
購入した大型店に電話すると「リモコンは保証対象外です」ときた。
「いくらですか」
「5000円です」
今やリモコンはテレビの一部のはず。文句を言う気力も失せた。
数日間後、リモコンは治った。
 自宅近くのカメラ屋で、10数年前だったか、デジカメを5万少々で買った。
4,5年前、こいつの調子が悪くなった。買った店に持っていくと、
「メーカーに出してみないとわかりませんね。SDカードが壊れているかもしれません」
メーカーに出して原因を調べるのに1万数千円かかるという。
「SDカードで試してください」というと
若い店員は
「このカメラ用に作ったSDカードですから店にはありません。メーカーにはあるかもしれません」堂々としたものだ。
「お客さん、それだけの修理代を出すなら、1万円少々でデジカメがありますよ。デジカメの技術は、年々、猛烈に進んでいます。1万円のカメラでも、このカメラ以上の性能です」しゃあしゃあと言って退けられた。
 一ヶ月後、その店が暇なようだったので入ってみた。
その日は件の店員はいなかった。
30代の真面目そうな店員をつかまえて、
「ブログに使うだけなのですが、どの辺りのカメラがいいでしょうか」
「写真を趣味にしておられるのではないですね」そういいながらカメラの並んだ棚に連れて行かれた。
新機種売出しキャンペーンの飾りがしてあった。
カメラは1万円前後である。
「もう少しいいのでいいんだけど?」というと
「ブログに使うくらいなら、これで充分です。高いカメラを買っても1年ではもう古いというほど技術は進んでいます」
「それに修理は販売店では出来ません。みなメーカー送りです。修理代はカメラの価格に応じて高くなります」
 カメラも消耗品か、と納得行かない気分で、その日は店を出た。
1,2年使えればいいや」と覚悟して、2、3日後、勧められたカメラを買った。
今年2月まで使った。

 ノウハウや技術は会社にはつかない、個人ひとりひとり人間につくものだ。
マニュアルやデータだけでは充分に伝えることは出来ない。
人間そのもの価値観が尊重される時代はもう来ないのだろうか。

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