散歩路の途中にある住宅街の一角の公園。
気根が大きく成長し、幹に絡まりながら土中に根を下ろしているガジュマルを見ることが少なくなった。
公園の真ん中を等間隔で3本並んでいた。
正月4日の昼下がり。
最近、久しぶりに居酒屋に入った。
件の野島さんと優子さんと出会った店である。
昨年暮れ近くも訪ねてみたが会うことはなかった。
「ママ、あの人たちは来ないの?」
時々、見えてるらしいがこちらが例の件以来、足が遠のいているためかもしれない。
今宵は、手紙を投函するために家を出た。
寒い日であった。
手紙をポストに入れると、急に例の居酒屋に行きたくなった。
<寒いのによせばいいのに>
と独り言を云いつつ店に向かった。
店には誰もいなかった。
「あら、めずらしい、はやいねえ」
とママが言う。こんなに早いとママは料理の準備にいそがしくほとんど相手にしてもらえない。
こんな日はカラオケを独り占めにして、感傷的になったり、元気もりもりになったりとその日の感情を曝け出して唄う。
他人に遠慮がないから楽しい。
「優子さんや野島さんは今年は未だ?」
と云っている時、野島さんが入ってきた。
久振り、かれこれ3,4ヶ月は会ってない。
あいさつもそこそこに、野島さんは優子さんに電話をかけた。
「今夜はくるよ。あなたが来てること云ったから」
小半時ほどして優子さんが姿をみせた。
それからはとてもたのしい時間を過ごした。
ボトル半分ほどあった泡盛を空けてしまった。
酔うほどに愚痴っぽく、しつっこくなったのではないかと今も心配している。
「関係ないですよ、ノラさんはノラさん、ノラさんでいるのが一番いい!」
野島さんも一緒にグイグイと飲んでいる。いつも陽気な優子さんはペースに合わせるには、少々、間を空け過ぎた。
千鳥足で家路に向かいながら、こんなにしあわせな酒は久しぶりだと感傷的なった。
「野島さん、優子さん、ありがとう。元気になったよ」
たくさん書こうと思っていたが、結局、この数行で終わった。
言葉や文字に出せない、出してしまえば消えてしまいそうなことってある。
最近、気弱な己に嫌気がさしていた。
なんとか誤魔化して、元気になろうとしたが落ち込む日々が多かった。
そんな姿を野島さんは感じ取ってくれたんだ。
このブログを書き始めて
気根が大きく成長し、幹に絡まりながら土中に根を下ろしているガジュマルを見ることが少なくなった。
公園の真ん中を等間隔で3本並んでいた。
正月4日の昼下がり。
最近、久しぶりに居酒屋に入った。
件の野島さんと優子さんと出会った店である。
昨年暮れ近くも訪ねてみたが会うことはなかった。
「ママ、あの人たちは来ないの?」
時々、見えてるらしいがこちらが例の件以来、足が遠のいているためかもしれない。
今宵は、手紙を投函するために家を出た。
寒い日であった。
手紙をポストに入れると、急に例の居酒屋に行きたくなった。
<寒いのによせばいいのに>
と独り言を云いつつ店に向かった。
店には誰もいなかった。
「あら、めずらしい、はやいねえ」
とママが言う。こんなに早いとママは料理の準備にいそがしくほとんど相手にしてもらえない。
こんな日はカラオケを独り占めにして、感傷的になったり、元気もりもりになったりとその日の感情を曝け出して唄う。
他人に遠慮がないから楽しい。
「優子さんや野島さんは今年は未だ?」
と云っている時、野島さんが入ってきた。
久振り、かれこれ3,4ヶ月は会ってない。
あいさつもそこそこに、野島さんは優子さんに電話をかけた。
「今夜はくるよ。あなたが来てること云ったから」
小半時ほどして優子さんが姿をみせた。
それからはとてもたのしい時間を過ごした。
ボトル半分ほどあった泡盛を空けてしまった。
酔うほどに愚痴っぽく、しつっこくなったのではないかと今も心配している。
「関係ないですよ、ノラさんはノラさん、ノラさんでいるのが一番いい!」
野島さんも一緒にグイグイと飲んでいる。いつも陽気な優子さんはペースに合わせるには、少々、間を空け過ぎた。
千鳥足で家路に向かいながら、こんなにしあわせな酒は久しぶりだと感傷的なった。
「野島さん、優子さん、ありがとう。元気になったよ」
たくさん書こうと思っていたが、結局、この数行で終わった。
言葉や文字に出せない、出してしまえば消えてしまいそうなことってある。
最近、気弱な己に嫌気がさしていた。
なんとか誤魔化して、元気になろうとしたが落ち込む日々が多かった。
そんな姿を野島さんは感じ取ってくれたんだ。
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