あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の自然~街中に流れる川にバン~自然を残す小湾川

2009年11月04日 12時04分28秒 | Weblog
58号線、那覇市から浦添市に入った直後の仲西交差点。
交差点から50メートルほどのところに「小湾川」という小川が流れている。
この川の両岸は護岸工事が施されているのだろうが、両岸に繁茂する植物群の風情が好きで散策を楽しんでいる。鯉かテラピアらしき大きな魚が背びれを素面に出して泳いでいる。
堰が幾重にもあるのになあ、といつも感心して見ていた。




 先日、夕暮れ時、この川岸を散策していた時のこと。
つがいのクイナを見つけた。
赤いくちばしに長い足、黒っぽい羽。写真で見るヤンバルクイナにそっくりだ。
岸辺の木陰と小さな洲を行ったり来たりしている。
ヤンバルクイナではないかと興奮してカメラに数枚収めたが、画像がはっきりとしなかった。
この日は携帯電話のカメラしかなくて、夕暮れ時の薄暮、逆光だった所為かもしれない。

 この地点は散策の引き返し地点であり、この川の近くの小さな居酒屋に寄って帰宅する事が多い。
この日も興奮冷めやらず居酒屋に飛び込んだ。
「小湾川にはヤンバルクイナがいるの?」
店の女将に尋ねた。
「バンですよ」
少しがっかりした。
「あの川は大雨の時には凄い流れになる。不思議な事に、バンのつがいは水が引いた後には、必ず、姿を見せる」
と常連客。
「でも、クイナは飛べないでしょう」
とわたし。
「そうなんだよなあ、不思議なんだよ」
「それに、つがいはいくつかいるよ」
しばし、クイナの話が続いた。
「ところで、魚がたくさんいるけど、鯉、それともーーー」
「ああ、テラピアだ。たくさんいるよ」
と常連客が応えた。
また、がっかりした。
でも、魚体を横にしたとき、テラピアは鯛のように平ペッたい。久茂地川で見るテラピアは横腹は白かったような気がする。まだ、鯉か鮒、または別種の魚ではないかと未練を残している。

 20年住んでいるのに、近くにも知らないことがたくさんある。
やはり歩く事だ。
沖縄にいらっしゃったら是非、1日でも2日でも自由に歩ける時間をつくることをおすすめ。きっと、新しい発見、新しい出会いがあるでしょう。

 そろそろ旅に出てみたくなった。