プラハ添乗から帰ってきても、時差ボケに浸る間もなくやること山積。
寝る間も惜しんでやらねば間に合わない気がします。
なのに!!
帰宅早々、本棚にあるはずの1冊を探し出し、読み込んでしまいました。
笑福亭松枝さんの『ためいき坂 くちぶえ坂』。
これ、名著です。
副題は「松鶴と弟子たちのドガチャガ」。
六代目松鶴師匠のもとに集った弟子たちとのエピソードが
さすが噺家さんという味わい深い筆致で描かれています。
なぜこの本を手に取ったか。
六代目松鶴師匠の三番弟子として、
また著者の松枝さんの兄弟子として、
この本にもたびたび登場する笑福亭福笑さんと…!!!
昨日の夕方のことでした。
今月号の旅サロン便り作成のため、コース作りの真っ最中。
久しぶりに天満天神繁昌亭に行きたいなぁ…と寄席のスケジュールを見ると、
7月終わりの夜席に「夏の怪談噺」の文字。
ふむふむ、おもしろそう。
出演者は…とみると、私の大好きな笑福亭福笑さん!
お弟子のたまさんも出演とあります。
となると、もう即決です。
さっそく予約をとお電話したところ、何度か取り次がれて
最後に出てこられた方が聞き覚えのある声で、
「はいはい、福笑です」
え、え、え、福笑さん??? 光栄です!!
声がうわずりました、ほんまに。
あとのやりとりは…あまり覚えていません。
「あ~ここは、福笑さんじゃなく、師匠と呼ぶべきだったんかしら?」
という問いが頭をぐるぐる回っていたので。
かつて上方落語ファンの友人に連れられて、しょっちゅう寄席に行っていたころ、
迫力があって、鬼気迫っていて、いっちゃってて、独創的で、
この人が一番、まるごと面白いなぁと思ったのが福笑さんでした。
だから、あぁ、やっぱり師匠!と呼ぶべきでした。
次回、繁昌亭でお見かけしたときには、迷わずそうお声掛けします。
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