滋賀県でも月15日から16日にかけ、全国で初めて、大雨
に関する特別警報が県下全域に発令され、豪雨災害に見
舞われる。降り始めからの総雨量は大津市葛川で635㎜、
東近江市永源寺で 572㎜を観測、県内で、観測史上最大
の大雨を記録、栗東市では土砂災害で1名死亡したのを
はじめ、この大雨により、家屋の損壊や浸水、道路の損
傷や鉄道の橋脚流出で交通が寸断するなど、県下全域で
県民生活や経済活動が大打撃を受ける。河川の決壊によ
り孤立した住民の救出に自衛隊を派遣のほか、早期にリ
エゾン(現地情報連絡員)を派遣し、ライフラインの応
急措置の支援などが実施展開されたが、今なお、住民、
自治体、ボランティアなどの手による被災地での復旧・
復興が急ピッチで行われている。
滋賀県の9月定例議会が18日開会。本会議冒頭、嘉田由
紀子知事は台風18号被害の状況を報告し、早期復旧に取
り組む意向を示した上で、ダムだけに頼らない総合的な
治水対策を進めるため、全国で初めて建築規制を盛り込
んだ「流域治水推進条例案」を提案した。嘉田知事は提
案説明で「台風18号で特別警報が出るほどの災害を受け、
ハードとソフト両面からの多重防護の対策が重要とあら
ためて認識した。一日も早く制定し、県民の命を守るた
めの流域治水政策の推進に理解いただきたい」と述べた。
条例案は河川整備や貯水対策に加え、二百年に1度の大
雨を想定した浸水危険区域を指定し、地盤のかさ上げか
避難所整備を求める内容。建築規制には罰則を伴う。こ
れに最大会派の自民党県議団などが反対しているほか、
想定する浸水危険区域に立つ約1,070戸の8割が集中する
長浜市なども反発しているという。
【エピソード】
さっと「流域治水推進条例案」を看ただけだけのので、
何ともコメントできないが、新しい防災設計には違いな
いが、例えば※設計→実行→ 検証→是正→※のこの是正
過程には訴訟賠償などの事象などが含まれるだろうし、温暖
化・気候変動による被害想定も難しように思われる。果たして
説明責任を果たせるのだろうかと心配する。
【脚注及びリンク】
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1.「平成25年9月15~16日台風18号による被害に関する
情報について(第9報)」2013.09.18 滋賀県
2.「平成25年9月15日台風18号による被害に関する情報
について(第1報)」2013.09.15 滋賀県
3.「滋賀県が治水条例提案 知事「台風で重要性認識」
京都新聞、2013.09.18
4.「平成25年9月15日 台風18号関連情報について」滋
賀県、2013.09.18
5.「滋賀県流域治水の推進に関する条例の検討状況」
滋賀県、2013.9.17
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