【敦賀原発廃炉へ】
原子力規制委員会は15日、有識者らの評価会合を
開き、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の
原子炉建屋直下の断層は「耐震設計上考慮する活断
層である」と断定する報告書をまとめる。国は活断
層の真上には原子炉建屋などを造ることを認めてい
ない。このため、規制委の田中俊一委員長は敦賀2
号機の再稼働のための審査をしない方針を示してお
り、2号機は廃炉になる公算が大きいと報じられた。
それによると、規制委の評価会合は全国6カ所の断
層について調査または調査を予定しているが、活断
層と断定する報告書をまとめるのは初めて。報告書
は22日にも、規制委に報告され、敦賀2号機の再
稼働の審査の是非について検討する予定。問題の断
層は、2号機の原子炉建屋直下を通る「D―1」と
呼ばれる断層。規制委の有識者らは昨年12月、現
地で原発敷地内にある活断層「浦底断層」の近くで、
D―1断層から延びた地層のずれを調べたという。
※これで専門家によるリスク評価が下ったことで廃
炉への国民的合意を経て工程表作成段階へと移る
が、薄氷を踏む状況に変わりない。
【エピソード】
【脚注及びリンク】
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1.「活断層」WEEF 12.04.25
2.「活断層に「新たな連動なし」若狭湾周辺、関電
など3事業者」福井新聞 12.02.29
3.「若狭湾周辺の津波痕跡追加調査へ 保安院、関
電などに指示」福井新聞 12.01.26
4.「若狭湾での津波跡、年内確認へ 電力3事業者、
国に実施計画提出」福井新聞 11.11.19
5.「敦賀原発下に35キロの活断層 産総研調査、従
来は過小評価」福井新聞 12.03.06
6.「敦賀の活断層 全原発で見直すべきだ」中日新
聞 12.04.26
7.「敦賀原発、直下に活断層 規制委が断定へ 廃
炉の公算大」朝日新聞 13.05.14
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