琵琶湖の散骨Ⅱ

2011年01月21日 | 文化と琵琶湖





死は生の対極としてではなく、
       その一部として存在している。

       村上春樹『ノルウェイの森』



「生誕」「結婚」「葬送」に関する特定の信
仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルー
ルに基づいて人間が行う、日常生活の行為と
は異なる特別な行為(宗教的色彩の薄いもの
は式典と称される)の儀式から離れて個人が
生活することは不可能であるのは「死は自分
で決められない」(吉本隆明著『新・死の位
相学』)との裏腹な関係にあるともいえる。

奥びわこ散骨プラン-メモリアルヨットク
ルーズ
」をネット上で参照して、
現代の式典
の流行の1つだと了解した。従って、琵琶
湖での「散骨式」は当然、その周辺の住民の
規範との衝突、調整を引き起こすことになる
から、新たなルールが生まれるのは当然なこ
と思われる。

科学的側面から「散骨」による水質汚染など
の問題が浮上すれば、京都・大阪。兵庫の流
域住民との新たなる問題として浮上するだろ
うが、景観劣化等の感性とかかわる環境的側
面にあっては微妙な問題となる(例えば「湖
畔で立ち小便を禁じる条例」などを想定すれ
ば分かり良い)。その意味で「琵琶湖での散
骨行為の是非」の議論は尽きるように思える。

               
【エピソード】

   



遺骨を宝石にできれば問題が解決するのでは
と考えネットで下調べしたところ既に行われ
ていた。このは今のところ最も合理的
かなと思わせるところがあったので掲載して
おきます。これは冶金工学などの知識があれ
ば、見栄えの是非はともかくも個人でもつく
れそうで、関係設備さえ開放されれば、つま
り、低価格化に成功すれば、今後、グローバ
ルな需要が逓増していくかもしれません。




脚注及びリンク

(1)葬礼会館 びわこメモリアルホール
(2)モリアルストーン「麗石」

 


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