ほんの2シーズン前。
監督という立場を任され海外へ遠征することは私にとって、とてつもなく大きなプレッシャーでありました。
英語もろくに話せない、?レースの経験’と言っても選手としてレースを走っていたこと以外、実は何も知らない。
そんな中で選手をスタートラインに並ばせるという最低限のミッションから、行動のコーディネート、現地スタッフとの連携等、私にとっては不可能とさえ思えた膨大な問題をいきなり抱え込んでしまったのです。
周りから見れば大きな問題ではないように思えたかもしれませんが、こは本当にもう寝ている時間でさえも常に夢に出てくるような大きなプレッシャー、心身ともに憔悴した感覚で、まさに地獄かとも思えるよな時間を過ごしていました。
が、3シーズン目の今はどうでしょう。
まだまだ全くもって英語はダメだし、レース活動も完璧にこなせませんが、ふと気が付けばそれらを楽しんでいる余裕すら生まれています。
『海外など無縁』とすら思っていた田舎者の私にとって、今、この状況はあらためて思い返しても信じがたい状況なのです。
まさか欧州で歳の差もある紳士とサシでカクテルを飲み、盛り上がるとは・・・。笑
笑い事ではなく、現状に私を導いていただいた多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
若い時の苦労は買ってでもせよ。
決して若くはない私にとっても、いま感じる苦労は貴重な財産になってくれるようです。
自称、永久(とわ)の18歳。いつまでも若い意識で苦労を有難いものと思い積み重ねてゆきたいものですね。
世界は狭いのか広いのか。
考えるほど解りませんが、彼らと出会えた奇跡を大切にしてゆきたい、と思うのです。