調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

コードバンの長財布を探して

2015-04-25 | オシャレ系
 ペルフェットのP2401パターンオーダーに勤しむ一方で、昨年からず~っと財布も探していた。2010年12月から使ってきたエッティンガーの財布が4年半弱しか経っていないのに、少しボロボロになってきたからだ。


 表面に汚れがついてしまった。 



 札入れの外側部分の縫い目が破れている。



 内側も汚れが目立ち、会計時にはさすがにちょっと恥ずかしい。

 色々と見ているとメンズの財布市場も国内外のブランド物を中心に熾烈な競争下にあるようだ。

 ネットで「コードバン 財布」と検索すると必ず上位に出てくるのが、ココマイスターの広告記事。クオリティは良いのかもしれないが、ネット広告プッシュが強すぎて嫌だ。広告手法の印象が悪いのでココマイスターはゴメンナサイ(×)。
 
 土日など出かけた際に靴巡りとともに財布巡りをしていて気になっていたのはビームスF別注のエッティンガーの長財布(グリーン)

 ステッチが白で、小銭入れ部分も上から出し入れする形なのがポイント。通常のエッティンガーの長財布だと横から出し入れする形でやや面倒くさそうな部分が解消されている。さすが日本人の使いやすさに配慮したビームス別注品。グリーンの色味が良いのと白のステッチが映えて良かった。

 小学生のランドセル作りや各種革製品造りで定評のある土屋鞄製造所のコードバンの小銭入れ付長財布。
 
 かなり造りは良く、コードバンのクオリティは絶品だった。手袋をしないと触らせてもらえないほど慎重に扱っていた。ただし、色がブラックとブラウンしかないのが惜しい・・・。

 メイドインジャパンの実力派オリジナルブランドGANZOのコードバン小銭入れ付長財布。

 GANZOのコードバンの長財布のクオリティも美しかった。特に水染めのグリーンの艶感・輝きが良くて、百貨店で何度も足を止めて革に見入ってしまった(笑)。

 関東ではまだ知名度が低いようだが、コードバン一括生産を行っているのは世界でわずか二社とされる姫路のタンナー「新喜皮革」のオリジナル・ブランドウォームスクラフツマニュファクチャーのコードバン小銭入れ付長財布。

 関東では恐らく阪急メンズTOKYOでしか扱っていないと思われる。店員さんに触らせてもらったが、この長財布も良かった。


 最近、バッグ類で目にするようになったPELLE MORBIDA ペッレ モルビダの長財布。オシャレ感はあるが、コードバンの財布を探すような人からすると革のクオリティがややチープな印象をもってしまうかもしれない。シボ感があって柔らかい革で使いやすいとは思ったが。

 その他、百貨店ではYUHAKU(ユハク)、CYPRIS(キプリス)、大峡製鞄、万双、FARO、ホワイトハウスコックスなどがあったが、私の中では今回は対象外だった。

 さて、どうしようか・・・。

 まず革にこだわりたい私としてはペッレ モルビダは今回は対象外。すると以下の4つになる。百貨店の店員氏が言っていたように、小銭入れ付の長財布のサイズ感は国内外のブランドともに概ね似たり寄ったりで以下に集約しているようだ。
【サイズ比較】
GANZO             縦 9.0 × 横 19.0 × マチ 1.8
ビームスF別注エッティンガー 縦 9.5 × 横 19.0 × マチ 2.0
土屋鞄製造所          縦 9.0 × 横 19.0 × マチ 2.2
ウォームスクラフツ       縦 9.0 × 横 18.5 × マチ 1.5
【機能性比較】
GANZO             カードポケット 10, 札入れ 1, 小銭入れ 1
ビームスF別注エッティンガー カードポケット 10, 札入れ 1, 小銭入れ 1
土屋鞄製造所          カードポケット 10, 札入れ 1, 小銭入れ 1 ,フリーポケット4
ウォームスクラフツ       カードポケット 10, 札入れ 1, 小銭入れ 1
【素材/価格比較】エッティンガーのみ牛革でそれ以外はコードバン。
GANZO             40,000円(税込43,200円)
ビームスF別注エッティンガー 45,000円(税込48,600円)
土屋鞄製造所          45,000円(税込48,600円) 
ウォームスクラフツ       45,000円(税込48,600円) 

 う~ん、ほとんど一緒じゃないか・・・(笑)。ここでウォームスクラフツは他ブランドとの比較で選考外へ。
 土屋鞄製造所も非常に良かったが、色がブラックとブラウンのみでグリーンやネイビーなどで探していたので今回は選考外へ。
 残るはGANZOとビームスF別注エッティンガーの日英戦争・一騎打ちへ。
 色はグリーン。エッティンガーは今まで持っていたが、英国王室御用達とは名ばかりか、上記の通り4年半も経たないうちに汚れが目立ちも縫い目もほつれて破れてしまっていたのが気になった。またエッティンガーというのも能がないのではないだろうか。

 やはりコードバンの美しさとメイドインジャパンにこだわり、GANZOにするか。しかし、結構持っている人が多く、被る確率がないだろうか。どうせなら被らないようにステッチやロゴの色を変えられるパターンオーダーをしに行こうか、と迷っていた。

 そんなとき、革の鞄を見ていた際に目にしたのがFUJITAKA(フジタカ)だった。IKETEI(イケテイ)なる変な名前の会社ながら、オリジナルブランドのFUJITAKAの鞄は造りが丁寧で革もクオリティが高く、伊勢丹メンズ館の鞄売り場の店員氏も「有名ブランドのOEMもやっていますし、経済産業大臣賞を受賞もするなど鞄の作りはFUJITAKAは間違いないので非常に良いと思いますよ」と本気で絶賛していた。
(ホームページからお借りしています)
 非常に興味が湧き、色々と調べてみると
 
 なんと靴好きには有名なイルチアのカーフレザーを表革に使い、裏革にはアノネイのボックスカーフを使用し、何層にも重ねて染める独特のカラーのパティーヌというシリーズの財布や
 
 コードバンのネイビーの小銭入れ付き長財布など種類も豊富にあるではないか。しかも、少しだけ見える遊び心っぽいカラーコンビネーションも好印象。現物を見ようと都内の百貨店を探してみたが鞄はあるものの、財布は殆ど取り扱っていなかった。
 ここでFUJITAKA(フジタカ)の財布も特別シードかの如く(笑)、急遽決勝戦に参戦。

メイドインジャパンによる東西対決。勝手ながらコードバン長財布の関ヶ原の陣、あるいは巌流島の決戦とでも呼ぶか(笑)?東は1917(大正16)年創業、日本橋に本社を構えるAJIOKAオリジナルブランド「GANZO」vs西は1941(昭和16)年創業、大阪市に本社を構えるIKETEIオリジナルブランド「FUJITAKA」。
【コードバン長財布】
GANZO           縦 9.0 × 横 19.0 × マチ 1.8
FUJITAKA         縦 9.0 × 横 19.0 × マチ 1.5
※ともに40,000円(税込43,200円)
※カードポケット 10, 札入れ 1, 小銭入れ 1 も同じ

 GANZOは何度も見て、触ったので、FUJITAKAも実物を見なくては。そして、浅草橋まで足を運んでFUJITAKAを見に行くのであった。

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2 コメント

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サイズが違います。 ()
2015-05-20 11:49:57
コードバンの製品が非常に好きで様々な製品を使っています。
私は現在ウォームスクラフツの財布(ブログ内で取り上げられているモデル)を実際に使っています。
サイズが違うため選考外と書いておられますが、
ウォームスクラフツの横幅はガンゾーと同じく19cmです。
ブログを閲覧された方が勘違いされますのでブログ内容の訂正をお願いできますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
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ホームページ(公表値)では (管理人)
2015-05-21 10:23:32
馬さん

ご指摘有り難うございます。仕様の値については当たり前ですが、各社のホームページから引用させて頂きました。
現在、予約商品となっておりますが(同じ商品だと思います)下記ホームページではヨコ185mmとなっております。
http://www.cordvan.jp/smp/item/2110.html
「商品説明の続きを見る」をクリックすると記載があります。
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