調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

Perfetto(ペルフェット)ダブルモンクパターンオーダー

2014-05-17 | オシャレ系
ダブルモンクを探してで書いた通り、色々なブランドを見て逡巡して考えた結果、最終的にPerfetto(ペルフェット)でダブルモンクをパターンオーダーすることに決めた。65,000円・・・・、税込みで70,200円・・・。この選択が吉と出るか凶と出るか・・・。

 要望は以下の通り。
・ラストは6411 →OK
・革はイルチアのダークブラウン → OK
(店頭に他の靴とは一線を画する存在感を放つ艶感・ムラ感のある高級そうな靴が飾ってあって、あの革と色は?と聞いたらイルチアのダークブラウンとのことだったので)
・バックルは既製品の6404のような丸みを帯びているものではなく、サントーニのように□(四角)っぽく高級感のあるものにできないか → ×

 要は6411ラストのイルチア革のダブルモンクということだ。
パターンオーダーということでソールの色の組み合わせやインソールの色を自分好みに変えられるとのこと。

・インソールはクリーム色
・ソールはブラウン×バーガンディ

 ・・・・・

 待つこと1ヶ月半。さて、どんな風に出来ているか、というワクワク感(と少しの不安)はオーダーする人ならではの楽しい感覚なんだろう。私は初めてのパターンオーダーだが、本格的な靴好きの人でフルオーダーするような人は物凄い楽しみに違いない。私も少しだけその感覚が分かった。パターンオーダーだけど、このダブルモンクはおそらく世界で私しか持っていないだろう、ウフフフフ・・・と勝手に妄想して悦に入っている(笑)。
 だからカルミナでもクロケット&ジョーンズでもなく、ペルフェットのパターンオーダーにしたのだ。


ペルフェットのロゴが型押しされたワインレッドの靴箱。

 そして、できたのがこれ。百貨店とかで並べられているような決めポーズを取ってみる。

 革は(旧)イルチア。艶感・光沢感・肌理(きめ)の細やかさが凄い。奇をてらわない、いたってオーソドックス・ベーシックなバランスの取れたダブルモンク。だが、それでいて「最高の普通」みたいな。関係ないけどグランドセイコーのキャッチコピーは良いと思う。

「?ああ、あんたが主人か。オレ、あんたの初めての記念となるパターンオーダー品だからさ。ちゃんと手入れしてくれよ。まあ、仲良くやっていこうぜ」

「あ、ああ・・・」

 パターンオーダーなのでプライドが高そうだ(笑)。


 高級感ある革質・あたかもロウでコーティングしたかのようなテカリ具合、だが決してガラスレザーではない自然な艶感。



 嫌味なく光を反射する。光の反射具合が革の肌理細やかさを表している。かなり高級感があるではないか!靴に興味のない奥さんが「何それ?何か高そう。カッコイイね」と言ってくれたので、第三者が見ても高級感はあると思う。



 オーソドックスで控え目。でも明らかに革が違うことがわかる人にはわかる・・・。「どこの靴?」と聞かれて嬉しい、そんなパターンーオーダー靴。



 バックルは既製品のため□(四角)は無理だそうです、と言われたけど、既製品の6404のように丸まっておらず、ちゃんと□(四角)にしてくれた。どうも有り難うございます。


 サントーニみたいにピカピカの光沢感・高級感はないけれどブラウンにシルバーのバックルが映えて(ある意味、ダブルモンクの一番のポイント)違和感なくカッコイイ。



 


 イルチアの色のムラ感が半端ない。サイドから見てもバランスに違和感はない。バックルの留める革部分の長さもちょうどよく、手前と奥のバックルの革部分が平行に近い形で甲から外側に被さる感じがベストだと思う。たまにくるぶし側に反ったダブルモンクを見るが、私はこの平行に近いタイプがバランスが良いと思っている。


 内側サイドから見るとあたかもホールカットのように革の良さを愉しめる。本当に飽きない。高級靴や革小物を並べて喫茶店を経営したいくらいだ(笑)。



 ヒールの積み上げもダークブラウン。



 ヒールもピッチドヒールだが、6411ほど攻めていない。バランスは良いと思う。



 レベルソ仕上げ(縫い目が隠れて綺麗に見える処理)のトウ。コバもバランス良し。



 ベージュ系のチノパンやパンツにはぴったりだろう。



 インソールはクリーム色。目立たず、目立たず。ダークブラウンとクリーム色がうまく合っていると思う。


 ペルフェットのブランド刻印。羽の生えた馬と天使が神様(ご主人様)を引いていく様子。名は体を表すという。PERFETTO(完全な・完璧な)は神によってのみ到達しうる世界(のようなモチーフ)、ビナセーコーさんには、そのブランドストーリーを大事にして、完璧・完全な領域に到達するための靴作りにこれからも頑張って頂きたい。OEMもやっているので色々なしがらみがあるのだろうが、ホームページをもっと更新して情報発信をした方がよいのではないだろうか。



 ソールはブラウン×バーガンディ。誰も見ないし、完全に自己満足の世界。なかなかシャレている。


 鍵型ヒール。両サイドに小さな釘も打たれている。滑らないための見えない工夫だそうだ。凄いなぁ。履くと土踏まずのシェイプもあり、フィット感への配慮と高級靴っぽい演出をしてれくれている。


 レベルソ仕上げで・ピッチドヒール・バックルの四角の形状・(旧)イルチアの革のダブルモンクはたぶん私のこの1足だけだろう(ブラウン×バーガンディーのバイカラーソール+ライニングのクリームも)、「ウフフフ・・・」と妄想できるのがパターンオーダーの良さかもしれない(笑)。
 こんな要望をサントーニ、クロケット&ジョーンズ、カルミナ、三陽山長などにオーダーしても受けてくれないし、受けてくれたとしても10万円以上はしそう。

 まだ履いていないので履き心地のインプレッションはないけれど、見た目や質感などは思った通りの出来で大満足。結果として、価格的には高くなってしまったがインポート物のダブルモンクにもクオリティでは全然負けてないし、何より私しか持っていない(と妄想できる)という点で非常に満足度が高い一足となった。要望と期待に応えてくれたビナセーコーのご担当の方には本当に感謝を申し上げたい。もし万が一(ないだろうけど)、このブログを見る機会があったらコメント下さい(笑)。 

 革の値段もますます上がりそのうち中々買えなくなるだろうから、ペルフェットは今のうちが買いだろう。


 これでひとまず、私の靴熱も落ち着いた。当分もう革靴は買わない。

ペルフェット関連記事
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Perfetto(ペルフェット)をパターンオーダーする【阪急メンズ東京】

ペルフェットのダブルモンクに合わせるブラウンベルトの時計が欲しいものだ・・・。

※どこかの時計屋さんのブログの写真をお借りしました
BAUM&MERCIER (ボーム&メルシエ)
CAPELAND CHRONO LIMITED
ケープランド クロノ リミテッドエディション 
世界限定250本(日本入荷50本)
 この時計欲しい~。

ダブルモンクを探して

2014-05-17 | オシャレ系
 プライベートで履いていたアルフレッドサージェントのダークブラウンのダブルモンクが古くなった。代わりに良いダブルモンクはないか色々彷徨って探してみた。

 たまたま百貨店内を歩いていたときのディスプレイを見て、「お?このダブルモンク良いなぁ~」と思ったのはサントーニのダブルモンクだった。

 しかし、値段が8万・・・・。税込みだと9万代かな?高いなぁ(笑)~・・・。
これは無理。

 後日、銀座トレーディングポストへ。カルミナのダブルモンクを見てみる。

 革の質感は高級感があって、エレガント。6万5000円くらいだったかな。手前のバックルが履き口よりほんのわずか上にはみ出ていた。まあ、他のも見てみるか。ということでまた後日、伊勢丹メンズ館へ。

 
 クロケット&ジョーンズ LOWNDS

 7万代だったと思う。LOWNDSはダークブラウンの色の落ち着き具合とムラ感・質感がかなり良かった。かなり惹かれた。

 海外のネット通販を見てみるとアルフレッドサージェントのRAMSEYが良いと思った。昔に比べると価格が随分と高くなったな~。ASをつなげたあのロゴはあんまりカッコイイと思わないけど、カートに入れて買うところまでいって保留にしていた。そのサイトの外国人からメールがきて「カートに入ったままですので、購入手続きをしませんか」的な趣旨の英文メールがきた(笑)。結局、さすがに試し履きもしないでいきなり海外通販はないだろうと思い、つたない英語で丁重にキャンセルした。
 後日、有楽町の阪急メンズ館で黒のダブルモンクはあって5万~6万だったと思う。ダークブラウンはなかった。


 三陽山長の源四郎はどうか。

 ラストは友二郎と同じ、ということで履いた感覚では合っていた。だが、色がライトブラウンでやや明るすぎるかな、と思った。友之介のダークブラウンの色にも変えられるとのことでオプション代+7000円。税金含めると7万代・・・。上から見たときの手前のバックルの位置・バランスが平行ではなく少し違和感が残った。どうしようかな。ということで迷う。

 ペルフェットのダブルモンクはどうだろうと思って。丸の内のクインクラシコへ。

 バックルの金具が少し丸っぽくなっていて、ちょっと嫌だ。ただ、以前買った6411ラストが歩きやすくピッタリで、店員氏に

・ラストは6411
・革はイルチアのダークブラウン
(店頭にたまたまイルチアのダークブラウンの靴が飾ってあって、あの革と色は?と
聞いたらイルチアのダークブラウンとのことだったので)
・バックルは6404のような丸みを帯びているものではなく、□(四角)っぽくサントーニのように高級感のあるやつにできないか

と聞いてみるとメーカーのビナセーコーに確認してみます、とのこと。後日、連絡があってバックルの□(四角)は既製品のためできないが、イルチアのダークブラウンの革は在庫があり、6411ラストでダブルモンクを造ることは可能。インソールの色やソールの色の組み合わせも決められるパターンオーダーになります、とのこと。金額は65,000円(税込70,200円)でご検討くださいと勧められる。

 う~ん、消費税が高い。無駄遣いされて本当に腹立たしい限りだ。モノが売れないと困るのに、消費に税をかけて、かつその税金を高めてどうやって消費を活性化させるのだ?
 一方で、法人税は下げるという・・・。赤字企業は税金払ってないのだぞ。トヨタのような輸出企業は消費税の還付金までもらえるのに。消費税だけではなく、個人への負担が年々重くなる一方で子育て世代にとっては一部の政治家・官僚・マスゴミ・経団連などは許し難い敵だ。

 税金の件も含めて、どれにしようか色々と考える・・・(笑)。
そして最終的に決めたのがこちら・・・

SHETLANDFOX(シェットランドフォックス)3029SF・インバネス その後

2014-05-03 | オシャレ系
 痛い・・・。相性が悪かったのか・・・。2月末に増税前ということでSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)の3029SF・インバネスを買ったのだが、外回りの仕事で履き続けるうちに右足・左足の親指の付け根が歩く度に上から押しつけられるように刺さって(いわゆる噛まれて)擦れるは痛いはで歩くのに支障をきたすようになった。

 インバネス、貴様・・・・! 「も、申し訳ございません・・!ご主人様・・・!」


 週1ペースでおそらく8~10日の使用でこの皺。結構深い皺でエグい・・・。私の足の甲が低いのだろうが・・・。


 左もそうだが右足がひどい。


 トウの一のラインと紐の結び目の真ん中に深い(不快)皺が入っている


 横からみるとつま先から甲の曲線がひらがなの「く」の下向きのように(∨)なっていて、さらに真ん中の皺の部分が刺さるような感覚・・・


 思うに人が歩くときに左足と右足を交互に前に出すが、↓の写真のように右足(左足でも良いが)を前に出す際にかかとをあげる瞬間の力が靴の甲にひらがなの「く」の下向きになる形を造らせていて、何千歩と歩くために深い皺からさらに足を噛むようにまでなっていると私は感じている。実際に、その瞬間が痛いんだ。


 店で試し履きをした時にはジャストサイズと感じたのだが、長時間歩かないと分からないことがあるものだ。また、磨き続ければそのうち光沢感が出てくるだろうと思っていたが、インバネスの革はアノネイ社のものながら磨いても磨いてもさほど光沢感が出ないのも非常に不満だ。スコッチグレインの方がトウは光る。



 いちいち靴を履くのに絆創膏なんてつけて履くのもバカバカしいから日本製をと思ったのだが、外国製・日本製関係なく自分の足にジャストフィットして歩き続けても何らストレス無く革の良さ・光沢感・満足感を与えてくれる靴を探し続けていかなくてはならないな・・・。
 
 ショップブログを見れば分かるが、シェットランドフォックスの靴はつま先が他のメーカーの靴に比べて反り上がりが強い。↓こんなに反り上げてどうすんの?_

 従って、歩く時の「く」の字の下向きの圧力(∨)とつま先の反り上がりにより一のラインの足指回りのエリアが痛くなる傾向が高いように感じる。

 残念ながら私との相性は悪かったようで、雨用に格下げ・・・。

※上記はあくまで2ヶ月経過の感想
 私の足の形にはやや合わなかったかなと感じているが、インバネスは足に合えばベーシックな良い靴のはず。革は個体差かもしれないが、磨いてもさほど光らない。

Perfetto(ペルフェット)6411Aストレートチップ(ダークブラウン)その後

2014-05-03 | オシャレ系
 去年から今年3月までにかけて増税前だからと何足か靴を買ったが、その中で一番自分の足にピッタリはまりストレスなく歩けて、革の光沢感などにも満足感が高いのがPerfetto(ペルフェット)6411Aだ。
 他の靴は店の試し履きでは「ジャストフィット」だと思ったのに、仕事で履き続けるにつれて親指の付け根や小指の付け根に革が押しつけられて(いわゆる噛まれて)痛くなってしまったものがあった。
 だが、Perfetto(ペルフェット)6411Aは歩き続けても擦れたり、痛くなったりすることはなかった。
 当たり前だが靴メーカーやブランドなどがどうこうではなく、自分の足に合うかが一番だと言うのが身をもって実感した次第である。
 
Perfetto(ペルフェット)6411Aのダークブラウンだが、革のキメが細かく磨くと光沢感が出る。特にトウの部分は気持ちが良い。




私は甲が低いのかどの靴も甲に皺(ひどいのは段)ができるのだが、この6411はさほど皺ができていない。





 土踏まずの部分の押し上げ具合もちょうど良いバランスでこのラストは私にはピッタリだ。今度はこの6411のブラックにしよう。