調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

SHETLANDFOX(シェットランドフォックス)3029SF・インバネス

2014-02-23 | オシャレ系
 4月からの消費税増税の前にどうせ買わなくてはならないものなら早めに買ってしまおう、ということでSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)の3029SF・インバネスを購入した。

SHETLANDFOX日比谷店

 店は広くないけれど場所柄高級感がある。セール時以外は混雑することがあまりないので店員氏とゆっくり話すことができてゆったりと買い物したい時には良いと思う。 
 店員氏も顧客との適度な距離感を心得ていて、最初に「お試し履きもできますのでお声掛け下さい」と声掛けしてくれた後は、放置プレイに徹して(離れた場所から見てるけど)ゆっくり商品を見ることができる。日比谷店限定商品やほぼ在庫がなくなりつつあるとされるケンジントンを見た後で女性店員にインバネスの試し履きを依頼。オーソドックスなストレートチップながら、ラスト(木型)が私にドンピシャ。ヒドゥンチャネルでもないし、カラス仕上げにもなっていないのが残念だが、シェットランドフォックスの靴は初めてなのでまずはインバネスに決めた(税込43,050円)。


 箱がしっかりしている。


 ペルフェット、ソフィス&ソリッドの箱と比べてみる。


 厚みがある。箱にもこだわっているらしい。


 箱を開けてインバネスとご対面。


 「ご主人様、これからお付き合いお願いします」と訴えている(笑)。私ももう頭がおかしくなってきたかな・・・。  
 

 SHETLANDFOXのマーク。 


 レザーインソールの刻印。


 ペルフェットのようにピッチドヒールにはなっていないが、踵のステッチが縦に二重にはなっておらず、薄く右と左をつないでいるようで細かいこだわりが感じられる。


左:ペルフェット レベルソ仕上げ。ステッチ自体が見えずに隠れている(さすが「完璧」)。
中:シェットランドフォックス  左右の革を薄くつないでいるよう
右:ソフィス&ソリッド 右:左それぞれにステッチがある


 この曲線がまたスマート。 


 上から。


 トウも丸みを帯びていながらも丸すぎず、試し履きの感覚では右も左も小指には当たらずつま先の履き心地にストレスはなさそう。アノネイの革だが磨いてもさほど光沢感は出ない。


 丁寧な造り。


 少しブートブラックを塗って磨いてあげた(「ご主人様、ありがとうございます」)。


 靴底。冒頭の通り、伏せ縫いやカラス仕上げにはなっていないので靴底については残念・・・。


 ソフィス&ソリッド(左)・シェットランドフォックス(中)・ペルフェット(右)を並べてみる。





 土踏まずのシェイプなどもないため、「おぉ~オレ高級靴履いている~」みたいな自己満足的高揚感はないけど、足にピッタリジャストフィットしていることが外回りの私にとって評価が高い。やはり、外回りで歩くのに「小指が痛い」「くるぶしが当たる」「かかとが擦れる」みたいな訳の分からないストレスで道具が仕事の邪魔をしては本末転倒である。靴に限らず、スーツもシャツもネクタイも道具は常にジャストフィット・ジャストサイズで仕事に最大限集中できること。これができる人・プロフェッショナルの鉄則なんだろう。話はそれたが、つま先の遊び部分(いわゆる「捨て芯」と呼ばれる)も一定の余裕があり、足が疲れなさそう。革も仏・アノネイのカーフとのことで光沢感はさほどないが、今後磨くと徐々にいい味を出してくるだろう。靴ひもは蝋が極端に強すぎて私には使いづらいので、黒丸の紐に変えた。靴底と土踏まずの部分が残念だが(しつこい?)、オーソドックスなストレートチップとしてシェットランドフォックスのインバネスは悪くないと思う。
 参考:シェットランドフォックスの造りに対するこだわり

買った当初は良かったと思ったインバネスだったが・・・
インバネスその後

Conbrio(コンブリオ)グリーンレーベル サックスブルー120番手双糸ブロードシャツ

2014-02-15 | オシャレ系
 雪。もう雪は勘弁してくれ・・・。雪かきが面倒すぎる・・・。交通機関も乱れるし、大人にとっては何にも良いことがない。 
 さて、会社に着ていくシャツがことごとく古くなって袖口の部分がほつれ始めてきた。週5日を着回すうちのあと1着、新しいシャツが必要になった。そこで、色々シャツを見て回ったのだが、日本の老舗シャツメーカーSCHIATTIオークのこだわりのシャツ・Conbrio(コンブリオ) を買ってみた。
 なんでも同社のホームページでは『Conbrio(コンブリオ)は、SCHIATTI社の中で全てにおいて最高のグレード。クラッシックスタイルのドレスシャツ。フィット感に優れた、より立体的なディティール。縫製は微細で美しいミシンピッチで手間のかかる本縫い巻き伏せ仕様。裾の脇に補強のピース付。天然貝の最高峰、白蝶貝釦使用。生地の製織からオールメイド・イン・ジャパン。MADE IN TOKYOは、TOKYOの下町の工房で、熟練した少数の職人によって一枚づつ丹念に組み上げられます。【ボディモデル】シャープ モデルシルエットは、立体的な肩、小さなアームホールに続く細い袖、背身頃のプリーツを廃し、 2本のサイドダーツで絞るシャープで立体的なバックシルエットが特徴です。ボディサイズ自体は、窮屈な印象とならない程度の細身設定とし、幅広い対応が可能です。』と自信を持った造りであることを謳っている。これは本当かどうか試してみる価値はありそうだ。
 銀座の三越で取り寄せてもらった。店員氏によれば、とにかくハンドメイドゆえに少量生産で各百貨店に入荷する量も数が少ないそうだ

 税別13,000円


 見た目、造りはしっかりしてそう。


 Conbrioグリーンレーベル。「Made in Tokyo」のタグ。高級シャツの一つの目安である「120番手双糸【そうし】」のタグもある。番手【ばんて】というのは糸の細さを表す単位で、双糸【そうし】というのは1本の糸を2本撚り合わせた糸のことで、切れにくく耐久性に優れているそうだ。




 スペアのボタンとプラスチックのカラー予備がついている。日本製ならでは心遣い。プロベンザーレにはなかったな。


 『なるべくクリーニングにお出し下さい』とのお願いが書かれている。こんなシャツは初めてだ。分かった。元々シャツは全てクリーニングに出しているがお前にはもっと気を遣ってやる(笑)。


 白蝶貝のボタン。透明で光沢感・高級感があって良い。 


 袖のステッチも細かい。こだわりの縫製なんだろう。


 FRANCO SPADA【フランコスパダ】のワインレッドのソリッドタイと合わせてみる。Conbrioの120番手双糸のサックスブルーのブロード生地シャツにFRANCO SPADAのワインレッドの光沢感が良く映える。オーソドックスな組み合わせにこそ上質な生地や造りかが問われる。
 その意味で、誇りを持って造っている(であろう)日本製シャツメーカーとネクタイメーカーの組み合わせなので、私も自信を持って仕事に取り組める。

※参考 FRANCO SPADA【フランコスパダ】・・・『イタリアと同じ光沢のある甘撚りの色立てができる国内で唯一の京都の老舗機屋で最大12色かけて重厚に織り上げられた生地は他に類を見ないほどの上品な光沢と質感です。また、芯地も生地に合うようオリジナルのウール芯を開発し、縫製も国内でトップレベルの工場で全てハンドメイドで縫い上げているので、機械縫いにはない、締め心地の良さをより追求したメイドイン京都を感じられる贅沢なネクタイとなっています。(同社HP文章より)』
 
 ソリッドタイの光沢感と質感は結構あった。メーカーのPRに踊らされることなく、自分の目で見て、触って確かに良いと思った物を身につければ良いだろう。

スーツリフレッシャー PROUDMEN(プラウドメン)グリーン・ウッドの香り

2014-02-11 | オシャレ系
 私の職場は外勤部門のため、女性もいるけど男性の方が多い。ロッカールームは男性と女性に分かれているのが、冬になるとロッカールームはコートだらけになる。年齢も20代~50代まで幅広い年代が働いているため、男性のロッカールームはやたらと男のニオイが漂っていて仕方ない。ファブリーズをしたいくらいだ(笑)。男の私が不快に思うのだから、女性はもっと不快に思っていることだろう。人間は自分が一番かわいい生き物だから、まさか自分が不快なニオイを漂わせているとは気付きづらい(気付きたくない)。年齢に応じて仕方がない面があるものの、せめて最低限のエチケットとして自分のコートだけでも(自分の気付かない)男のニオイを減らしておこう思い、スーツリフッシャーを使っている。商品は、レノア・ジャパン社のPROUDMEN(プラウドメン)というもの。香りはグリーン・ウッド。


 税別1800円。200mlで約1300回スプレーできる、と書いてある。ロフトで売っている。


 ボトルカラーが透明なグリーンで綺麗な感じである。

 最初はストラス・ムスクを買ってみたのだが、グリーン・ウッドの方がマイルドな甘み(?)があってこちらの方が気に入っている。朝、会社に出かける前にコートにシュッ・シュッと二吹きかけるだけでも違うと思う。
 ただ、極端にやりすぎると逆に変なニオイになってしまうので、要は人に迷惑をかけないというビジネスマンとしてのエチケットとしてちょっと使えば良いだろう。
 仕事に関しては色々な指導やアドバイスを受けたり・したりできても、ニオイに関しては誰も指摘してくれない(できない)ことだから、「スーツや靴・時計は決まっていて仕事もババリバリできるのに・・・」と残念なビジネスマンにならないように気をつけたい。

PIETRO PROVENZALE(ピエトロプロベンザーレ)サックスブルーシャツ『CATANIA(カターニャ)』

2014-02-02 | オシャレ系
 ビジネスマンにとってスーツ・シャツ・ネクタイは毎日の必需品。スーツスタイルも企業によってだいぶ変わっているが、私の会社では夏の期間にクールビズになってネクタイが不要になるくらい。特に外回りの営業部隊はジャケット・パンツ(いわゆるジャケパン)スタイルは一人もいない。お客さまに好印象を持ってもらう(少なくとも悪い印象を持たれない)ためにスーツはもちろん、シャツ・ネクタイ・靴にもトータルで気を遣う。できるビジネスマンなら当たり前のことだろう。
 さて、とは言うものの妻子持ち・ローン持ち・子供の教育費に多額の出費を強いられる日本の平均的・中間管理職ビジネスマンにとってはスーツやシャツ・ネクタイ・靴にかけられる予算も限られているだろう。
 したがって、安物買いの銭失いではなく手持ちの限られた予算で極力良い・長く使えそうなものを買った方がよい。
 最近、会社に着ていくシャツが古くなって何着かダメになってきた。そこで新しいシャツを1着買った。PIETRO PROVENZALE(ピエトロプロベンザーレ)のサックスブルーシャツ『CATANIA(カターニャ)』である。

 PIETRO PROVENZALE(ピエトロプロベンザーレ)。1970年イタリア・ナポリで創業のシャツメーカー・アフィニート社のオリジナルブランド。海外有名ブランドのシャツをOEMで手がけ、日本ではビームスや新宿伊勢丹メンズ館で売っているようだ。


 色はサックスブルー。スマホの画像が暗いが、青すぎず「薄い青」という感じで控えめ目で良い。

 
 SLIM FIT。ベルトを締めたときにウエスト回りがダボっとしないように私はSLIM FITがベターだと思う。


 薄く細い白のストライプが入っている。


 セミワイドスプレッド。通常のカラーとワイドスプレッドの真ん中くらいでこの位がバランスが取れていると思う。


 コットン100%。100番手双糸ドビー。触り心地もよく光に当たると光沢感が出て一定のハリ感もり有名ブランドにも負けていない。


 普通のシャツの袖口って→┏ ┓こう四角張っている造りが多いけどプロベンザーレのシャツは袖部分もなだらかな曲線スタイルになっている。こういう細かい部分のこだわりは好きだ。国産シャツだと→この┏ ┓角張った部分が手首に当たる場合があり、すごく気になる。


 ポールスチュアートのワインレッドのレジメンタルタイとあわせてみる。これにネイビーのスーツだと極めてベーシックなVゾーンながらシャツのサックスブルーの爽やかさ・清潔感とワインレッドのネクタイの色・シルクの光沢感がより映えて良い感じだと思う。

 価格は税込13,800円。確かポールスチュアートのネクタイがこの位の価格だったので月曜~金曜の5着のローテーションを回すには13,800円でこの生地感・造り・バランスの良さなどを考えるとかなりのコストパフォーマンスを発揮していると思う。
 私は以前、トゥモローランドのシャツを着ていたが、ボタンが大きすぎて(厚みがありすぎて)朝の忙しいときに襟元の第一ボタンを留めるのに時間がかかってイラついて(笑)、それ以来トゥモローのシャツはやめた。次に着ていたのがポールスチュアートのシャツだが、生地や造りは申し分ないのだが実際の購入層がオジさんが多いからかスリムフィットになっておらず、ベルトを締めるとたるみが生じて、ダボっとなる傾向があった。そこからいいシャツはないかと彷徨った【さまよった】のだが、アルビニの細番手の生地を使ったシャツは肌触りがスベスベしていて光沢感があって良かったのでそれを多用していた。
 しかし、そのシャツももう無くなってしまい、今回のPIETRO PROVENZALE(ピエトロプロベンザーレ)に至ったという訳だ。
 
 まあBARBAやORIANやルイジボレッリ辺りのシャツを買えれば話が早いのだが、上を見ればキリがない。分相応の中で仕事に打ち込んでいけば、そのうち手が届くようになる(?)と信じて頑張ろう(笑)。