調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

北鎌倉【ひどいお店】

2005-11-26 | 日記・雑感系
 前掲の通り、今日私は妻・子供と共に鎌倉に出かけた。
 しかし、元々計画していたものではなく、何の下調べもせずに、ふらっと出掛けただけだったので、ひどい飲食店に入ってしまった。それは北鎌倉駅から鎌倉駅方面に線路沿いに歩き、一番最初に出くわす和風料理店と思われるお店である。外観は写真にある通り、北鎌倉という場所にマッチした古民家風で、一見すると良さげなお店であった。店内は座敷とテーブル席に分かれており比較的広く、40名内外は入りそうな感じであった。
 店に入ると奥の座敷の席が空いていたため、そこへ座りメニューを確認。その時いきなり、店内には白髪の店主の「バカッ!」という汚い怒号が響き渡った。何かと思ったら、どうも家族経営でやっている飲食店のようで、料理を作っている妻に対する言葉のようだった。
 テーブルには湯飲みがあったが、まずこの湯飲みの底が不衛生にも汚れていた。そして、湯飲みは1つしかなく、白髪の店主および女性従業員が多忙の様子だったので、湯飲みを自分で取りに行った。しかし、ポットにお茶が入っておらず、お茶をオーダーしたが白髪の店主および女性従業員は全くこない。手前の50歳代の親切な夫婦の方が「何回言ってもこないわよね~」と不満を口にしながら自分たちのテーブルのポットを差し出してくれた。しかし、頂いたポットにも妻の1杯分のお茶しかなかった。
 この間にも白髪の店主の妻および従業員に対する言葉と思われる「オメーはよ~」「だからよ~」「バカッ!」などという汚い言葉が店内に何度も響き渡り、非常に気分が悪い。どうもこの白髪の店主は店内全体を見渡して従業員に適切な指示を出し、円滑なオペレーションを維持する能力が欠如しているようだった。紅葉シーズンの繁忙期の昼時とあって”商売時”と感じているのか、よせば良いのに来店客を次々入れて、自らもオーダーの対応にてんてこ舞いになってしまい、店内のコントロールが全く出来ていないことを妻や従業員らに八つ当たりしているように見えた。
 ようやくこのマネージャーではなく、一プレイヤーに堕した管理能力無き白髪の店主がオーダーを聞きに来たので、「鎌倉膳(2,000円)」という定食を2つ注文したところ、何故か前金制で4,000円だと言う。「何だこの店は?」と思いつつも4,000円を妻が払う。店内のあちこちで未注文やお茶が来ていないことへの「すいませ~ん」という顧客からの静かなる不満の声が発せられる。隣の女性二人、子供一人のテーブルからは、白髪の店主の怒声に嫌気をさしたことに加えて、私達のテーブルと同様に10分以上もお茶が出てこない状況に対して「出ようか」「あなたが入ろうって言ったんじゃない」「前金で払っちゃったじゃない」「最初の計画がいけないんでしょ」などといった険悪なやりとりが聞こえてきた。しかも、前金で払ったおつりをテーブルに”バン!”と叩きつけたことに対して、隣の女性はかなりの憤りを感じているようだった。私の目にも、普通のお店ではないな、と感じさせるに十分なひどい対応と映った。
 私の妻も湯飲みの底が汚れていて不衛生なことに加えて、いつまで経ってもテーブルも拭きにこない、このお店に対して嫌悪感を抱いてしまったようで「あ~、失敗した」と怒りを露わにし、私も20分程経ってもお茶の入ったポットすら来ないことに不満を抱き、女性従業員に「すみません、テーブルを拭いてくれませんか?あとお茶を頂けませんか?湯飲みが汚れているんですけど・・・」と言うと、その女性従業員はあろうことか「そんなのは自分でやってください!」と私達を”叱る”ではないか!?
 おいおい、ふざけるなと(笑)。この店はセルフサービスの店かと。さすがに(自称)温厚な私も、「え?あなたそれは違うでしょう。テーブルも拭かないし、湯飲みの底も汚れているし、一体何なんですか?」と反論。その一言でかなりムカツイたので、「もう注文は取り消しますので4,000円返して下さい」と言うと、その女性従業員は「外に書いてあるとおり、注文の取り消しは半額しか返しません!」とヒステリックに宣う。この野郎~、言わせておけばテーブルすら拭きにこない癖に、何という言い草。せっかくの休日なのに怒号飛び交う店内で嫌な気分を我慢してやったのに、お金は半額しか返さないだと(店外のどこにそんなことが書いてあったのだ)?しかも、私達がオーダーした注文はまだ作られてもいないようではないか?
 座敷を離れ、帰る支度をして、靴を履き、白髪の店主の妻と覚しき料理担当の女性に「注文は取り消しますのでお金を返してください」というと、知らん顔してみそ汁を温めてやがる。あの白髪の店主はコントロール能力の欠如を表わすかの様に、ホールには出ず、料理場の方で皿を洗っているではないか・・・?お茶を出していないテーブルやオーダーを聞いていないテーブルがあるにも関わらずだ。
 その白髪の店主に「ご主人、おかしいでしょう?いくら忙しいからって、15分以上も待っているのに、テーブルも拭かず、お茶も出さず、”そんなの自分でやってください!”というのは何なんですか?お金を返して下さい」と詰め寄ると、「オイ、テメーは早く返してやれよ、ボケがッ」とその女性従業員(家族の一員か?)に怒声を浴びせる始末。半額の2,000円を受け取ってその店を後にしたが、あまりの怒りに子供の靴を忘れてしまい、再び店内に戻ると今度は別の男性客と白髪の店主が ”胸ぐらのつかみ合い”をしていた・・・(笑)。一体何なんだこのお店は?

 このお店の料理は美味しいのだろうか?

 改めて感じたことが、事前準備、下調べ、情報確認の大切さだ。これは自分の仕事に絡めても全くその通りで、企業における新規取引の際には入念な調査が必要だ(笑)。世の中には人を騙そうと企むバカが作った会社が沢山あるからである。

 昨今、ブログの普及に伴い、飲食店、各種施設のサービス、公共サービス等の評判を事実と反して故意に貶めるかのような内容の文章により、トラブルに発展している例があると新聞等で報道されているが、今回の件については、私だけでなく店内にいた他のお客さんも同様の不愉快な思いを経験していたことから、私だけの主観にとらわれていないと確信し、何にもまして事実として記録しておくことで、今後鎌倉を訪れる方の事前準備、下調べに役に立てると思い書いた次第である。
 
 やはり、最低限のサービスを提供できない、またはする意志がないのであれば、最初から「セルフサービス」を謳うことが望ましく、「セルフサービス」を謳わないのであれば、”最低限のサービスを受けられないお店”として世間的に認知されても止むを得ないだろう。

最新の画像もっと見る

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
台無しにされた休日 (ブリブリ)
2006-05-05 12:57:49
本当にあなたのおっしゃる通りです。私もこの連休に初めての鎌倉だという妹家族を伴って鎌倉へ行って参りました。予想以上に混雑していた鎌倉ではありましたが、北鎌倉の駅に到着した時は、晴天にも恵まれ新緑の美しい季節の中でのお寺散策を楽しみにしておりました。

このお店は、まさにこのブログに書かれている通り!入れ違いに出ていくお客から、「ひどい店だったね」と言うささやきがあったが、どこも混んでいたのである程度のサービスの悪さは仕方がないだろうと思い入ってしまいました。

店内はお客様でいっぱいになっており、しかもほとんどの方が、お茶も料理も出ていないテーブルで無口の状態で座っていらっしゃいます。調理場からカウンターまで汚れたお皿で溢れてる始末。店の主人だけでなくフロアーの女性従業員の態度も非常に悪く、入った瞬間とても嫌な予感がしました。

確かに前金制で、お金だけはさっさと集金され1時間待ってもお茶の一つも出てこない。最後までお茶を出されないカップルもいました。

どのテーブルのグループも、内心はイライラしているはずなのに、従業員の忙しい様子に気を遣い、ここで文句を言っては同伴している彼女や家族に嫌な思いをさせると我慢をしている感じでした。

1時間半以上待ってやっとできてた料理に、足りない品が、2点もあったので告げようとしたところ、女性従業員はこちらの言葉をふさいでさっさと離れ、仕方がないので、店の主人に大きな声で何回も声をかけたのに、わざと無視をされ続けました。出る間際に再度声をかけたところ、いちゃもんをつけるな!さっさと出て行け!と大声で怒鳴られました。

確かにお店の方は、全員結構お年を召されているのだなとは思われる方が数人いらっしゃるだけで、人目でこれでは大変だなと理解できます。しかし、客商売です。プロなのです。お金をとっているのです。決して安い金額でもないのです。私も飲食業ではありませんが商売人の家で育ちましたし、接客も経験しています。ノウハウがないのであれば勉強するべきです。同じ様にお客様をお待たせしても、誠意を持って接客すれば、ある程度、お客様には通じます。そういった気持ちがないのであれば廃業すべきです。

私の中では素敵な思い出の沢山残る鎌倉です。しかし、昼食をこの店で食べてしまったが為に、すべてを台無しにされ一日を憂鬱な気分で過ごす羽目になってしまいました。リフレッシュが目的の大切な休日をたまたま入ってしまったこの店のお陰で反対にストレスが溜まった結果になるなんて・・・。今後の為にも下調べ、情報が重要だと痛感しました。
同情いたします。 (調査員の「目」)
2006-05-05 16:24:53
 ブリブリさん、コメント頂きましてありがとうございます。まずはせっかくのGWに不愉快な店に入ってしまった点について、心から同情致します。

 「1時間半以上待たされて2品不足」ですか????信じられないですね!??誰が聞いても呆気にとられてしまうでしょうね。

 

 本当にあのお店は一体何なんでしょうか?



 鎌倉で楽しい一時を過ごしたい方には『絶対に行ってはいけない店』として認知されても止むを得ないでしょうね。 

 
893に乗っ取られた店 (鎌倉石)
2008-05-22 23:27:34
利休という店名は、もとあった懐石料理屋のものです。利休が経営不振に陥った後、親しげに近寄ってきた男が893とも知らずに使っていたら店を乗っ取られてしまったという経緯があります。したがって調査員さんが行った時は既に違う店だったのです。たしか『風雲』です。ですが未だに看板は利休のままです。
風雲 (鎌倉石)
2008-05-24 09:03:55
昨夏、店主が死亡して以来、ずっと店は閉まっています。
これ以外にも格安路線目指して用意した定食や丼物に貧民定食だの貧民丼という名前をつけたり、店に人を呼び込むために自ら北鎌倉駅や明月院周辺でコーヒーの無料券配って無料でコーヒーだけ飲んでいった客の背後から『ビンボーニン』と罵声を浴びせていたようです。
地元の周辺店も眉をひそめていて似たような名前の店などは風評で被害が出たら困ると悩んでいた矢先に死んだので不謹慎ながらほっとしているのが実情です。
Unknown (Unknown)
2008-05-26 20:30:35
ここはヤクザがやっている店です。近寄らないように
私もです・・・ (かなぶん)
2008-11-19 14:09:43
私もです。こんなにひどいお店は
いまだかつてありません!
昔のるるぶをみて、おいしい懐石料理を食べたいと、
載っていた「利休」というお店に電話をしました。
「利休さんですよね?」ときくと
「はいそうです。」
ところがいってみると、雑誌とはあまりに違い、
大変汚く、緑のジャージ姿の店主がたばこをすってこちらをじろじろずっと観察していました。
雑誌に載っていた3000円の懐石を電話で頼んだのですが、これは何かおかしいと思いきくと、
「今は利休とは経営が変わっています。でも、懐石つくれますし、材料をもう買ってきてしまいましたから!」と・・。
私達の為に買ってきたといわれ、キャンセルしたくてしょうがなかったのですが、弱気で待っていました。それからは、店主のたばこと、夏でしたので、蚊との戦いでした。3人とも何箇所もさされ、料理はまずく、店は汚く、最悪でした。
母に親孝行したくて連れてきたのに、母にもひどい目にあわせてしまいました・・。
電話で、利休ですかときかれて、はいと答えるなんて、詐欺です!あとで、経営者が変わり、全く別の風雲という名前に変わったと知りました。
なんであんなお店に9000円払わなくてはならなかったのでしょう。

命運尽きたのでしょうか (O'Chuchu)
2009-05-11 12:42:52
先日のゴールデンウィークに8年ぶりくらいに北鎌倉に行ってきました。現在でも「利久」の看板はかかっていたもの、天気の良い休日のお昼だというのに店はさびれ、まるで廃墟のように静まり返っていました。店内に人気は無いようでしたが、これは一体どうしたのかとネットで調べてみたら…事と次第を知りました。以前は気さくなご主人がいて手頃なお値段で美味しい懐石料理が食べられる良いお店でした。以前の利久を知っているだけに断腸の思いです。もしも現在でもこの「風雲」という店が営業しているのであれば、これは鎌倉の恥だと思います。鎌倉の消費者センターなどに通報するのが適切かと思います。
お店のオーナー見ましたよ (コジキショップ)
2009-11-14 16:05:48
この店の罵声をとばす男性は生きていますよ!
つい先日、元気そうにマラソンをしていました(笑)利休さんのお店がひどい経営難になってしまい、お店の経営権が移って、あのような世にも珍しいお店に変貌してしまったようです。コジキ~と騒ぐので、私もはいってビックリしました。お金の整理がついたら出ていくと聞いていたので、いまは落ち着いたのでしょうか?お店は閉店していて誰もいませんよね。北鎌倉は不況の前から、どの店も借金まみれらしいので、素敵なお店に生まれ変わるのは当分先なのでは、、
更地になっていましたよ… (やあず)
2012-01-09 01:06:32
今日、円覚寺から建長寺に行く途中にこの店の前を通ったら、更地になっていましたよ。そばにあった紫芋の店も無くなっており、建長寺前にもある紫芋の店のスタッフさんに、利久(風雲?)の前の(紫芋の)お店の事を聞くふりをして尋ねてみたところ、所有者が取り壊したとのことでした。
家の維持ができなくなったんじゃないですかね~?

賃貸住宅が建つのかな? (りの)
2012-02-11 01:05:41
立ち止まって見てはいないのでわかりませんが、
賃貸住宅が建つような感じですね。

「利久」の構えや、柴垣に野草が絡まっている様もすごく良かったのに…
台無しにして…

紫芋アイスが入る前、河口湖だかの陶芸家の作品をおばぁちゃまが売っていた頃が北鎌倉らしく、本当に良い時代だったなぁ…

古き良き和風建築がなくなってしまうのが寂しい!

コメントを投稿