調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

ウィルキンソンジンジャエール

2006-05-06 | 日記・雑感系
 突然だがウィルキンソンジンジャエールを知っているだろうか?カナダドライジンジャーエールとは比べものにならない位、生姜の味が強く喉にインパクトを与えてくれる炭酸飲料だ。
 実はこの商品名を知ったのはつい先日で、初めて飲んだのは1年半位前だったと思う。2~3ヵ月に1度、ドライブついでに通う葉山のレストランで「ジンジャーエール」を頼んだときに、スタッフの方から「辛口にしますか?甘口にしますか?」と聞かれて、「(え?ジンジャーエールに”辛口”や”甘口”なんてあるのかな?と思いつつ)じゃあ、辛口で」と頼んだのがキッカケだった。テーブルに運ばれてきたジンジャーエールの色を見ると、一般的にイメージするジンジャーエールの色とは明らかに違っていて、茶色っぽい色をしているではないか。ちゃんとしたレストランで出すジンジャーエールは違うのかな、と思いつつ一口飲んでみると生姜の味が強く、喉がヒリヒリして「うわぁ、何だこれ、すっごい生姜の味がする!」と驚いてしまったものだ。
 以来、そのレストランに行くと必ずジンジャーエールを頼み、2杯は飲んでいたのだが、このGWにそのレストランに行き、いつもの通りジンジャーエールを頼むと、フロアスタッフの女性がカナダドライの瓶とガラスのコップを持ってくるではないか!?「あの~、以前頼んだ時には色が非常に濃くて、生姜の味が強くて、スタッフの方も”辛口ですか甘口ですか?”と聞いてくれたんですけれど、変わっちゃったんですか?」と尋ねると変わってしまったとのこと。あの刺激を期待していただけにもの凄く残念で、もう一度あのジンジャーエールを飲みたいと思い、帰宅後インターネットで検索をすると、ウィルキンソン・ジンジャエール愛好会というサイトが見つかったほか、前述のアサヒ飲料の商品サイトでも紹介されていて、ようやく商品名が分かった(ウィルキンソンのはジンジャーエールではなく、”ジンジャ”エールが正式商品名なのだそうだ)。近くの成城石井に自転車を走らせ、店内を探すと茶色の三角シールが貼ってある瓶と橙色っぽい三角シールが貼ってある瓶の2種類のウィルキンソンジンジャエールが並んでいた(@84円)。ウィルキンソンジンジャエール初心者の私はどちらが、あのレストランで飲んだ味か分からず、店員に尋ねたところ、「紛らわしいのですが、甘口で飲みやすい方が”ドライジンジャエール”で、辛口でキツイ方が”ジンジャエール”と書いてある方です」と親切に教えてくれた。早速7本買って自宅に戻り、飲んでみるとこの喉に与える生姜の刺激はまさしくあのレストランで飲んだ味と一緒で、ようやくあの刺激を再び味わうことができた。
 私の中で”生姜”と聞くと物凄く体に良いイメージがあって、中国・明の時代の李時珍(1518~1593)が著した『本草綱目』では、生姜は「百邪(種々の病気)を防御する」と言われており、東洋医学を取り入れた独自の食事療法で知られている石原結實氏によれば「医療用漢方の薬約100種類のうち7割には生姜が配合されており「生姜なしでは漢方は成り立たない」と著書で述べているほどだ(『血液をサラサラにする健康法』カッパ・ブックス)。その著書によれば、生姜の辛み成分のジンゲロール、ジンゲロン、ショーガオール、芳香成分ジンギベロール、ジンキベレンなどに、①健胃作用(食欲増進)②抗潰瘍採用(胃液、ペプシンの分泌を減少させる)③鎮吐作用(吐き気を鎮める)④胃腸内殺菌作用⑤強心作用⑥血圧安定化作用⑦血小板凝集抑制作用(心筋梗塞、脳梗塞の予防)⑧鎮痛・鎮静作用⑨発汗、解熱、鎮咳、去痰作用などの薬効があるという。
 ウィルキンソンジンジャエールは炭酸飲料だし、砂糖も多用していると思われ、生姜は香料として使用しているようなので、生姜の薬効が必要であれば直接生姜湯などで飲んだ方がベターだろうが(笑)、いかにも生姜が体の隅々まで行き渡るようなあの刺激的な感覚が忘れがたく、今後も適度に愛飲していきたい。

 ビール党よろしく風呂上がりに一杯というのが最適だろう。

※本草網目・・・約1900種の薬用植物、動物、鉱物などを16部60類に分けて、その産地、性質、製薬方、効能などを解説し、また、従来の説に対する批判を加えて万暦6年(1578)完成、同18年に刊行。その死後、同31年に再び刊行されたのじゃ。この本はたびたび改訂、復刻されたが、現在でも非常に権威のあるものとされる(田辺製薬ホームページより)

太陽の王ラムセス1~5巻(クリスチャン・ジャック/角川文庫)

2006-05-05 | 書評系
 好きな本の紹介。
 『太陽の王ラムセス1~5巻(クリスチャン・ジャック 山田浩之=訳/角川文庫)』
 本書の舞台は現代を遡ること3300年前の紀元前1300年頃のエジプトで、エジプト史上最も偉大なファラオと呼ばれた”光の息子”ラムセス二世の物語である。年代には諸説あるものの、ラムセス二世の在位は66年間に及び、90歳で没したとされ、アブ・シンベル神殿を築き、非常に多くの子をもうけたと伝えられるほか、カデシュの戦いではヒッタイトの大軍を撃退して、平和条約を締結するなど非凡な才を見せた(※カデシュの戦い)。
 
 著者のクリスチャン・ジャック(1947~)はフランス人、ソルボンヌ大学で哲学と古典文学を学び、後にエジプト学で学位を取得した人物である。
 本書ではラムセス大王の少年期から90歳で亡くなるまでの足跡が、クリスチャン・ジャックの様々な知見に基づいて描かれているのだが、特に私が好きなシーンは3巻の「カデシュの戦い 第八章死闘」におけるエジプト軍絶対絶命のピンチからのラムセス二世による神懸かり的な逆転劇だ(笑)。アメン神の力を得て、ヒッタイト兵をただ一人で蹴散らす様は小説ながらも圧巻で、ヒッタイト皇帝ムワタリに「あれは人間ではない」と語らしめしたのは痛快だった(笑)。ほかにもクリスチャン・ジャックの小説を特徴づける動物の描き方はユニークで、カデシュの戦いでラムセスと共に死闘を演じた300キロを超す巨体のライオン”殺し屋”、犬の”門番”なども外せないキャラクターだ。
 また、ファラオになれなかった兄・シェナルの陰謀が早く露見しないか、イライラするのも見所なほか、出エジプト記の預言者モーゼも本書では同時代人として扱われており、少年期からのラムセスの親友で上品で洗練された外交官アーシャ、蛇遣いのセタオー、ファラオの「履き物係」で睡眠時間を殆ど取らない専属書記のアメニ、ラムセスを闇の力から守り続けた最愛の王妃ネフェルタリなどの魅力的な人物たちも心が躍る。読み始めると中々止まらず、仕事がやや疎かになり、睡眠時間も減ったが苦にならず、そのまま「光の石の伝説Ⅰ」へ続いてしまった(笑)。
(シリーズ各巻) 
 太陽の王ラムセス1               1,000円
 太陽の王ラムセス2 大神殿         1,000円
 太陽の王ラムセス3 カデシュの戦い      857円
 太陽の王ラムセス4 アブ・シンベルの王妃 857円
 太陽の王ラムセス5 アカシアの樹の下で  857円

葉山 C33 イルドソレイユ(IL DE SOLEIL)

2006-05-04 | 日記・雑感系
 今日はGW2日目ということで、葉山にあるレストラン「C33 イルドソレイユ(IL DE SOLEIL)」に行ってきた。GWは本当にどこに行っても混雑していて、車も大渋滞。横浜から逗子・横須賀方面へ向かう横浜横須賀道路が渋滞しており、20km程度のスピードで適宜ブレーキを踏むことを余儀なくされる状況にイライラしてしまったが、まあ仕方ない。普段は逗子インターで降りて逗葉新道に乗り、葉山御用邸を拝んで(笑)R134へ出るルートを採るのだが、今日は横須賀インターまで行き、湘南国際村経由でR134へ出るルートを採った。途中の湘南国際村ではつつじが一面に綺麗に咲いていて、2歳半の息子が「うわぁ~!すごい綺麗~!パパ綺麗だね~」と感嘆し、私も久しぶりに自然を目にした気分で心が癒された。逗子インターや横須賀インターを降りてからの一般道は木々が豊富で緑の景色が目に優しく、今日は天気も良かったし窓から入ってくる風も心地よくて、やはり3ヵ月に一度は行かないとダメだと改めて再認識した。
 ただ、渋滞していたこともあって、お店には15分ほど遅れてしまい迷惑をかけてしまったのは申し訳なかった。

 以前のブログにも書いたが、このレストラン(ゲストハウス)は結婚式にも対応しており、店内は2階建ての造りで広々としていて、窓一面に広がる海の景色は癒しを与えてくれるベストビューだと思う。料理長が代わり、懇意にしてくれた若い男性スタッフSさんも別のホテルに行ってしまったのが残念だったが、雰囲気に変わりはなく相変わらず私と妻の「癒し系レストラン」としての地位を守ってくれていた。

 さて、ランチメニューは以下の通り。
 オードブル盛り合わせ(真鯛と鮪のカルパッチョと海の幸と野菜のムース)
 本日のスープ(今日は空豆の冷製スープ)
 メイン(4つから一つを選択)
 →黒豚ロース肉の和風ソースをチョイス
 パン
 デザート(クレームブリュレ2品&濃厚なバニラアイス)
 コーヒーか紅茶(ちょっとしたお菓子と一緒に)
 3,150円(税込)※サービス料別
 料理長が代わったということを聞いていたので、味が大きく変わっているのならもう通うのは止めようと思っていたのだが、結論から言うと味に大きな変化はなく、素材の良さとソースや味付けがマッチしていて美味しい。料理の品数や価格帯は一般的には妥当なのだが、以前のコストパフォーマンスの高さを知っているだけに若干納得するのに時間がかかってしまった(笑)。
 すぐ近くには葉山ホテル音羽の森アリスヴィラリゾートなどの著名なホテル・レストランがある中、良心的な価格設定と料理の水準、天井が高く広々とした開放的な店内、海が一面に広がる癒しの景色、そして小さな子供もOKである点など総合的に勘案するとまた近いうちに訪れることになるだろう。

 ただ、話がそれるが楽しみにしていたジンジャーエールがカナダドライのジンジャーエールに代わってしまっていた点は物凄くがっかりした。前日に山下公園の自動販売機で買って飲んだジンジャーエールと殆ど変わらない味だ。以前は辛口・甘口の2種類あって、辛口の方は生姜の刺激が思いっきり喉にインパクトを与えてくれる味で体にも良さそうだったのに・・・。恐らくウィルキンソン・ジンジャエールだったと思うのだが・・・。仕方ないので、明日どこかの酒屋か成城石井で見つけて飲んでやる。

 ちなみに当レストランは、明日5/5の20時からテレビ東京系「元祖!でぶや」の中で放送される(石ちゃんやパパイヤ鈴木、雛形あき子が来た)。

元町・中華街・山下公園

2006-05-03 | 日記・雑感系
 GWに遠出する計画はないが天気も良いし近場には行こう、ということで相変わらず元町・中華街へ。みなとみらい線「元町・中華街」駅を降りて、山下公園に行くとやはりGWとあって人だらけ・・・。軽く散歩した後、有名なウチキパンのパンを買おうということで元町へ。ウチキパンに行ってみると店内に置かれているパンは、シナモンレーズンパンが3~4斤程度で、他は一切売り切れ。びっくりした(笑)。普通のパン屋では見たことがない光景で、同じようにパンを求めて訪れた人達もびっくりしていた・・・。仕方がないのでシナモンレーズンパンを妻が1斤買った。私はシナモンが好きではないものの、確かにこのパンはふっくら感とモチモチ感が秀逸で、普通のパン屋とは違うのが分かる。明治21年(1888年)創業というのだから、その業歴も今年で118年目に突入ということで拍手ものです。
 元町商店街を後にして、中華街へ。関帝廟そばを通ったところ、手相占い師が4~5人椅子に並んでおり(結構繁盛していた)、暇だったので私と妻で見てもらうことにした。手相を見る人は40歳代後半の男性。その手相鑑定士によれば、人に遠慮しすぎでやや自分を殺している点が見られるが、仕事運は全般的に良いので自信を持った方が良いとのこと。そうなのか。まあまあ当たっているかもしれない。今まで手相を5~6回見てもらったことがあるが、全て仕事運が良いと言われているので手相的にはほぼ間違いないのだろう。妻はもっとご主人に優しくしないとダメです、なんて言われていた(笑)。う~ん、完璧にその通りだ。サービスで子供の手相も見てもらったら、「このお子さんは人の上に立ち、スケールのでかい人物になりますよ」と言われる。ユダヤのカバラ数秘術でも誕生数は「22(太幸運星」で、生まれ日は「8(支配星)」、まさに親バカだ・・・。
 その後は、「揚州茶楼」というお店で、セット(8品か9品)と担々麺・シュウマイを注文。満足。帰宅の途についた。