突然だがウィルキンソンジンジャエールを知っているだろうか?カナダドライジンジャーエールとは比べものにならない位、生姜の味が強く喉にインパクトを与えてくれる炭酸飲料だ。
実はこの商品名を知ったのはつい先日で、初めて飲んだのは1年半位前だったと思う。2~3ヵ月に1度、ドライブついでに通う葉山のレストランで「ジンジャーエール」を頼んだときに、スタッフの方から「辛口にしますか?甘口にしますか?」と聞かれて、「(え?ジンジャーエールに”辛口”や”甘口”なんてあるのかな?と思いつつ)じゃあ、辛口で」と頼んだのがキッカケだった。テーブルに運ばれてきたジンジャーエールの色を見ると、一般的にイメージするジンジャーエールの色とは明らかに違っていて、茶色っぽい色をしているではないか。ちゃんとしたレストランで出すジンジャーエールは違うのかな、と思いつつ一口飲んでみると生姜の味が強く、喉がヒリヒリして「うわぁ、何だこれ、すっごい生姜の味がする!」と驚いてしまったものだ。
以来、そのレストランに行くと必ずジンジャーエールを頼み、2杯は飲んでいたのだが、このGWにそのレストランに行き、いつもの通りジンジャーエールを頼むと、フロアスタッフの女性がカナダドライの瓶とガラスのコップを持ってくるではないか!?「あの~、以前頼んだ時には色が非常に濃くて、生姜の味が強くて、スタッフの方も”辛口ですか甘口ですか?”と聞いてくれたんですけれど、変わっちゃったんですか?」と尋ねると変わってしまったとのこと。あの刺激を期待していただけにもの凄く残念で、もう一度あのジンジャーエールを飲みたいと思い、帰宅後インターネットで検索をすると、ウィルキンソン・ジンジャエール愛好会というサイトが見つかったほか、前述のアサヒ飲料の商品サイトでも紹介されていて、ようやく商品名が分かった(ウィルキンソンのはジンジャーエールではなく、”ジンジャ”エールが正式商品名なのだそうだ)。近くの成城石井に自転車を走らせ、店内を探すと茶色の三角シールが貼ってある瓶と橙色っぽい三角シールが貼ってある瓶の2種類のウィルキンソンジンジャエールが並んでいた(@84円)。ウィルキンソンジンジャエール初心者の私はどちらが、あのレストランで飲んだ味か分からず、店員に尋ねたところ、「紛らわしいのですが、甘口で飲みやすい方が”ドライジンジャエール”で、辛口でキツイ方が”ジンジャエール”と書いてある方です」と親切に教えてくれた。早速7本買って自宅に戻り、飲んでみるとこの喉に与える生姜の刺激はまさしくあのレストランで飲んだ味と一緒で、ようやくあの刺激を再び味わうことができた。
私の中で”生姜”と聞くと物凄く体に良いイメージがあって、中国・明の時代の李時珍(1518~1593)が著した『本草綱目』では、生姜は「百邪(種々の病気)を防御する」と言われており、東洋医学を取り入れた独自の食事療法で知られている石原結實氏によれば「医療用漢方の薬約100種類のうち7割には生姜が配合されており「生姜なしでは漢方は成り立たない」と著書で述べているほどだ(『血液をサラサラにする健康法』カッパ・ブックス)。その著書によれば、生姜の辛み成分のジンゲロール、ジンゲロン、ショーガオール、芳香成分ジンギベロール、ジンキベレンなどに、①健胃作用(食欲増進)②抗潰瘍採用(胃液、ペプシンの分泌を減少させる)③鎮吐作用(吐き気を鎮める)④胃腸内殺菌作用⑤強心作用⑥血圧安定化作用⑦血小板凝集抑制作用(心筋梗塞、脳梗塞の予防)⑧鎮痛・鎮静作用⑨発汗、解熱、鎮咳、去痰作用などの薬効があるという。
ウィルキンソンジンジャエールは炭酸飲料だし、砂糖も多用していると思われ、生姜は香料として使用しているようなので、生姜の薬効が必要であれば直接生姜湯などで飲んだ方がベターだろうが(笑)、いかにも生姜が体の隅々まで行き渡るようなあの刺激的な感覚が忘れがたく、今後も適度に愛飲していきたい。
ビール党よろしく風呂上がりに一杯というのが最適だろう。
※本草網目・・・約1900種の薬用植物、動物、鉱物などを16部60類に分けて、その産地、性質、製薬方、効能などを解説し、また、従来の説に対する批判を加えて万暦6年(1578)完成、同18年に刊行。その死後、同31年に再び刊行されたのじゃ。この本はたびたび改訂、復刻されたが、現在でも非常に権威のあるものとされる(田辺製薬ホームページより)。
実はこの商品名を知ったのはつい先日で、初めて飲んだのは1年半位前だったと思う。2~3ヵ月に1度、ドライブついでに通う葉山のレストランで「ジンジャーエール」を頼んだときに、スタッフの方から「辛口にしますか?甘口にしますか?」と聞かれて、「(え?ジンジャーエールに”辛口”や”甘口”なんてあるのかな?と思いつつ)じゃあ、辛口で」と頼んだのがキッカケだった。テーブルに運ばれてきたジンジャーエールの色を見ると、一般的にイメージするジンジャーエールの色とは明らかに違っていて、茶色っぽい色をしているではないか。ちゃんとしたレストランで出すジンジャーエールは違うのかな、と思いつつ一口飲んでみると生姜の味が強く、喉がヒリヒリして「うわぁ、何だこれ、すっごい生姜の味がする!」と驚いてしまったものだ。
以来、そのレストランに行くと必ずジンジャーエールを頼み、2杯は飲んでいたのだが、このGWにそのレストランに行き、いつもの通りジンジャーエールを頼むと、フロアスタッフの女性がカナダドライの瓶とガラスのコップを持ってくるではないか!?「あの~、以前頼んだ時には色が非常に濃くて、生姜の味が強くて、スタッフの方も”辛口ですか甘口ですか?”と聞いてくれたんですけれど、変わっちゃったんですか?」と尋ねると変わってしまったとのこと。あの刺激を期待していただけにもの凄く残念で、もう一度あのジンジャーエールを飲みたいと思い、帰宅後インターネットで検索をすると、ウィルキンソン・ジンジャエール愛好会というサイトが見つかったほか、前述のアサヒ飲料の商品サイトでも紹介されていて、ようやく商品名が分かった(ウィルキンソンのはジンジャーエールではなく、”ジンジャ”エールが正式商品名なのだそうだ)。近くの成城石井に自転車を走らせ、店内を探すと茶色の三角シールが貼ってある瓶と橙色っぽい三角シールが貼ってある瓶の2種類のウィルキンソンジンジャエールが並んでいた(@84円)。ウィルキンソンジンジャエール初心者の私はどちらが、あのレストランで飲んだ味か分からず、店員に尋ねたところ、「紛らわしいのですが、甘口で飲みやすい方が”ドライジンジャエール”で、辛口でキツイ方が”ジンジャエール”と書いてある方です」と親切に教えてくれた。早速7本買って自宅に戻り、飲んでみるとこの喉に与える生姜の刺激はまさしくあのレストランで飲んだ味と一緒で、ようやくあの刺激を再び味わうことができた。
私の中で”生姜”と聞くと物凄く体に良いイメージがあって、中国・明の時代の李時珍(1518~1593)が著した『本草綱目』では、生姜は「百邪(種々の病気)を防御する」と言われており、東洋医学を取り入れた独自の食事療法で知られている石原結實氏によれば「医療用漢方の薬約100種類のうち7割には生姜が配合されており「生姜なしでは漢方は成り立たない」と著書で述べているほどだ(『血液をサラサラにする健康法』カッパ・ブックス)。その著書によれば、生姜の辛み成分のジンゲロール、ジンゲロン、ショーガオール、芳香成分ジンギベロール、ジンキベレンなどに、①健胃作用(食欲増進)②抗潰瘍採用(胃液、ペプシンの分泌を減少させる)③鎮吐作用(吐き気を鎮める)④胃腸内殺菌作用⑤強心作用⑥血圧安定化作用⑦血小板凝集抑制作用(心筋梗塞、脳梗塞の予防)⑧鎮痛・鎮静作用⑨発汗、解熱、鎮咳、去痰作用などの薬効があるという。
ウィルキンソンジンジャエールは炭酸飲料だし、砂糖も多用していると思われ、生姜は香料として使用しているようなので、生姜の薬効が必要であれば直接生姜湯などで飲んだ方がベターだろうが(笑)、いかにも生姜が体の隅々まで行き渡るようなあの刺激的な感覚が忘れがたく、今後も適度に愛飲していきたい。
ビール党よろしく風呂上がりに一杯というのが最適だろう。
※本草網目・・・約1900種の薬用植物、動物、鉱物などを16部60類に分けて、その産地、性質、製薬方、効能などを解説し、また、従来の説に対する批判を加えて万暦6年(1578)完成、同18年に刊行。その死後、同31年に再び刊行されたのじゃ。この本はたびたび改訂、復刻されたが、現在でも非常に権威のあるものとされる(田辺製薬ホームページより)。