今年私の仕事を足元から支えてくれた靴を磨いてあげた。大掃除ならぬ大靴磨き。ビジネスで履いてきた印象とともに今年を振り返る。
使うのはブートブラック(コロンブス)のハイシャインベースとハイシャインコート。靴磨き用のクロス。
左:今年1月2日にセール初日にセールの意味もなく普通の定価で購入したSoffice&Solid(ソフィス&ソリッド)のS905(銀座店限定)。
革は柔らかく履き心地は悪くないのだが、何度か履いているうちに靴底のソールが擦れてきて驚くほど滑りやすくなってしまった。他の靴ではこんなことはなかったのだが、普通に歩いていたのに1度滑ってコケてしまったことがあり、それ以来印象が悪くなった。ファッション雑誌などでもてはやされているユニオンインペリアルを造る世界長ユニオン(旧ユニオンロイヤル)ではあるが、ソフィス&ソリッドしか履いていないけれど、恐らくもう買わないと思う。
少しロングノーズで私の足にはボールジョイントがやや狭かったのか夕方になると歩く度に小指辺りが少し擦れる。本当に少しなんだけどその「少し」がちょっとストレス。アッパーの革はフランスアノネイなんだが、私の手持ちのアノネイ革の靴(黒)では光沢度合い・艶感ではスコッチグレイン>ペルフェット9101>ソフィス&ソリッド>シェットランドフォックス(インバネス)と光沢感はあまりない。今あらためて、48,600円を出してもう1足買うかと聞かれれば、「他の靴を・・・」ということになりそうだ。
中央:インソールのボルドーカラーが印象的なペルフェット9101S。これも今年の1月に買ったモノ。トウが若干スクエアでチゼルトウになっている。ラストやトウ周りは今となっては6411の方がベターなのだが、この9101は革がしっかりしていてソフィスやスコッチグレインよりほんの少し革が厚く、足を入れた瞬間厚みのある革に包まれ感があり「しっかりしてるな~」「他の靴とちょっと違うな~」と朝玄関を出る前に頭に浮かぶのである。靴磨きをしてもまあまあ光る。これが43,050円(本体41,000円)だったのだから増税と革の高騰で靴も売れなくなってしまうはずだ。
右:今年2月に買ったシェットランドフォックス3029F(インバネス)。最初は良いと思ったが数回履いただけで深い(不快)な皺が出来てしまい、歩く度に上から下への∨圧力により甲部分が刺さった感覚で皮膚に線が入って靴擦れしてしまった。
「インバネス!貴様!」ということで雨用に格下げした。ただし、インバネスを履くときには絆創膏を貼りながら履いていたら、足の皮膚も少し強くなったのかだいぶ慣れてきた。ソフィスやペルフェットほどロングノーズではなく、オーソドックスなラウンドトウとして形は良いと思っている。惜しいのはアノネイの革だが艶や光沢感がほぼ0であったこと。個体差だったのかもしれないが、43,050円(本体41,000円)にしては革質に大きく疑問を持った。革がさほど良くないのならシェットランドフォックスも今後買おうという気にはならないだろう。
次はスコッチグレインシリーズ。スコッチグレインは2万程度のものから6万円のインペリアルプレステージまで価格帯が幅広く、高級ブランドのイメージ確立が難しいのだが(ブローデンⅡやオデッサ以上とそれ以下を分けた方が良い)革はきめ細かくて艶があり良い革が多い。「ピッチドヒール?半カラス仕上げ?何だそれ?」「踵には穴空いてますけど何か?」「ウイスキーで磨いてるから見てよ」ってな位、いわゆる本格高級靴へのハードルを完全無視して「とにかく革っしょ?」みたいな、そんな独立独歩の孤高の靴メーカー。揚げ足を取ろうと思えばいくらでも取れるんだけど外回りでガシガシ履いて数を揃えなくてはならないサラリーマンにはうってつけ。
その証拠に靴磨きをすると良く光ってくれるんだ(笑)。
一番左:匠シリーズ H9046(去年の12月セールで)。
中央左:匠シリーズ HA0530(今月のセールで)。
中央右:匠シリーズ H9046(13年夏 御殿場アウトレット)
一番右:高島屋別注 TS200(去年の12月)
一番光るのが御殿場で購入した匠シリーズ H9046。高島屋別注のTS200も凄い光る。H9046はオデッサラストのアウトレット専売品。コバがブラウンなのは他の靴には殆ど無いし、トウがとにかく光ってくれるから気に入っている。
TS200はオデッサのラストを少し修正したラストで革はアノネイのもの。百貨店向け(信用を損ねてはいけない)だからか革は気合いが入っているように感じられる。これもとにかく光る。
先日、銀座三越の靴売り場で銀座三越別注のスコッチグレインホールカット(5万弱)が飾ってあったのだが、ペルフェットのようにつま先が尖っていたが革が非常にきめ細やかで艶が半端なく見とれてしまった。ホントにあのラストはもったいないな・・・(笑)。
最後は
プライベートで履いているペルフェット6411ダークブラウン。革はこれまたアノネイ。43,050円(41,000円)だったが手入れをしていると高級感がある。 関税や革の高騰でアホみたいに異常に高くなった海外ブランドなら全然ペルフェットの方が良い。土踏まずも盛り上がっていて、踵も小さくフィット感もある。
同じアノネイでもベガノカーフやボカルーカーフなど種類が違うのでメーカーによって調達している革が違うから一口にアノネイと言っても光沢感や艶が違ってくるのだろう。ペルフェットのアノネイは靴磨きをしても凄い光るし、艶感もあって今のところ信頼している。だからこの前、ブラックも買った。そのうち、3001bも買うだろう。
それにしてもクロケット&ジョーンズのオードリーが今では税込91,800円(85,000円)。高すぎないか?靴に興味が出るのが遅すぎた(笑)。
オードリーに9万出すなら、ペルフェットの6411ラストでイルチアのブラック革でパターンオーダーすれば(たぶん無理だけど)6万円台で買えるはず。
まあ、以前も書いたけど車や時計と同じだから国産ってだけでダメって人が多いのだろうか。車や時計は見ただけでベンツ・BMW、ROLEX・OMEGAと分かる。しかし、靴は見ただけでは素人には分かりづらい記号で自己満足度が非常に高いモノかもしれない。女から見たらストレートチップなら殆ど一緒に見えるんじゃないか(靴なんか見てないだろう)。靴にお金をかけてもあまりモテないと思う(笑)。
いずれにせよ、家族が健康でゆっくり靴磨きをできる時間を持てた2014年に感謝。2015年も1国平和主義(笑)で日本だけは世界の紛争から超然として平和でありますように。自然災害などがなく全ての真面目な日本人が平穏無事で幸せな年となりますように。
使うのはブートブラック(コロンブス)のハイシャインベースとハイシャインコート。靴磨き用のクロス。
左:今年1月2日にセール初日にセールの意味もなく普通の定価で購入したSoffice&Solid(ソフィス&ソリッド)のS905(銀座店限定)。
革は柔らかく履き心地は悪くないのだが、何度か履いているうちに靴底のソールが擦れてきて驚くほど滑りやすくなってしまった。他の靴ではこんなことはなかったのだが、普通に歩いていたのに1度滑ってコケてしまったことがあり、それ以来印象が悪くなった。ファッション雑誌などでもてはやされているユニオンインペリアルを造る世界長ユニオン(旧ユニオンロイヤル)ではあるが、ソフィス&ソリッドしか履いていないけれど、恐らくもう買わないと思う。
少しロングノーズで私の足にはボールジョイントがやや狭かったのか夕方になると歩く度に小指辺りが少し擦れる。本当に少しなんだけどその「少し」がちょっとストレス。アッパーの革はフランスアノネイなんだが、私の手持ちのアノネイ革の靴(黒)では光沢度合い・艶感ではスコッチグレイン>ペルフェット9101>ソフィス&ソリッド>シェットランドフォックス(インバネス)と光沢感はあまりない。今あらためて、48,600円を出してもう1足買うかと聞かれれば、「他の靴を・・・」ということになりそうだ。
中央:インソールのボルドーカラーが印象的なペルフェット9101S。これも今年の1月に買ったモノ。トウが若干スクエアでチゼルトウになっている。ラストやトウ周りは今となっては6411の方がベターなのだが、この9101は革がしっかりしていてソフィスやスコッチグレインよりほんの少し革が厚く、足を入れた瞬間厚みのある革に包まれ感があり「しっかりしてるな~」「他の靴とちょっと違うな~」と朝玄関を出る前に頭に浮かぶのである。靴磨きをしてもまあまあ光る。これが43,050円(本体41,000円)だったのだから増税と革の高騰で靴も売れなくなってしまうはずだ。
右:今年2月に買ったシェットランドフォックス3029F(インバネス)。最初は良いと思ったが数回履いただけで深い(不快)な皺が出来てしまい、歩く度に上から下への∨圧力により甲部分が刺さった感覚で皮膚に線が入って靴擦れしてしまった。
「インバネス!貴様!」ということで雨用に格下げした。ただし、インバネスを履くときには絆創膏を貼りながら履いていたら、足の皮膚も少し強くなったのかだいぶ慣れてきた。ソフィスやペルフェットほどロングノーズではなく、オーソドックスなラウンドトウとして形は良いと思っている。惜しいのはアノネイの革だが艶や光沢感がほぼ0であったこと。個体差だったのかもしれないが、43,050円(本体41,000円)にしては革質に大きく疑問を持った。革がさほど良くないのならシェットランドフォックスも今後買おうという気にはならないだろう。
次はスコッチグレインシリーズ。スコッチグレインは2万程度のものから6万円のインペリアルプレステージまで価格帯が幅広く、高級ブランドのイメージ確立が難しいのだが(ブローデンⅡやオデッサ以上とそれ以下を分けた方が良い)革はきめ細かくて艶があり良い革が多い。「ピッチドヒール?半カラス仕上げ?何だそれ?」「踵には穴空いてますけど何か?」「ウイスキーで磨いてるから見てよ」ってな位、いわゆる本格高級靴へのハードルを完全無視して「とにかく革っしょ?」みたいな、そんな独立独歩の孤高の靴メーカー。揚げ足を取ろうと思えばいくらでも取れるんだけど外回りでガシガシ履いて数を揃えなくてはならないサラリーマンにはうってつけ。
その証拠に靴磨きをすると良く光ってくれるんだ(笑)。
一番左:匠シリーズ H9046(去年の12月セールで)。
中央左:匠シリーズ HA0530(今月のセールで)。
中央右:匠シリーズ H9046(13年夏 御殿場アウトレット)
一番右:高島屋別注 TS200(去年の12月)
一番光るのが御殿場で購入した匠シリーズ H9046。高島屋別注のTS200も凄い光る。H9046はオデッサラストのアウトレット専売品。コバがブラウンなのは他の靴には殆ど無いし、トウがとにかく光ってくれるから気に入っている。
TS200はオデッサのラストを少し修正したラストで革はアノネイのもの。百貨店向け(信用を損ねてはいけない)だからか革は気合いが入っているように感じられる。これもとにかく光る。
先日、銀座三越の靴売り場で銀座三越別注のスコッチグレインホールカット(5万弱)が飾ってあったのだが、ペルフェットのようにつま先が尖っていたが革が非常にきめ細やかで艶が半端なく見とれてしまった。ホントにあのラストはもったいないな・・・(笑)。
最後は
プライベートで履いているペルフェット6411ダークブラウン。革はこれまたアノネイ。43,050円(41,000円)だったが手入れをしていると高級感がある。 関税や革の高騰でアホみたいに異常に高くなった海外ブランドなら全然ペルフェットの方が良い。土踏まずも盛り上がっていて、踵も小さくフィット感もある。
同じアノネイでもベガノカーフやボカルーカーフなど種類が違うのでメーカーによって調達している革が違うから一口にアノネイと言っても光沢感や艶が違ってくるのだろう。ペルフェットのアノネイは靴磨きをしても凄い光るし、艶感もあって今のところ信頼している。だからこの前、ブラックも買った。そのうち、3001bも買うだろう。
それにしてもクロケット&ジョーンズのオードリーが今では税込91,800円(85,000円)。高すぎないか?靴に興味が出るのが遅すぎた(笑)。
オードリーに9万出すなら、ペルフェットの6411ラストでイルチアのブラック革でパターンオーダーすれば(たぶん無理だけど)6万円台で買えるはず。
まあ、以前も書いたけど車や時計と同じだから国産ってだけでダメって人が多いのだろうか。車や時計は見ただけでベンツ・BMW、ROLEX・OMEGAと分かる。しかし、靴は見ただけでは素人には分かりづらい記号で自己満足度が非常に高いモノかもしれない。女から見たらストレートチップなら殆ど一緒に見えるんじゃないか(靴なんか見てないだろう)。靴にお金をかけてもあまりモテないと思う(笑)。
いずれにせよ、家族が健康でゆっくり靴磨きをできる時間を持てた2014年に感謝。2015年も1国平和主義(笑)で日本だけは世界の紛争から超然として平和でありますように。自然災害などがなく全ての真面目な日本人が平穏無事で幸せな年となりますように。