調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

いよいよ明日は首都圏私立中学受験(2016年)

2016-01-31 | 日記・雑感系
 いよいよ明日は2月1日。2月1日は単なる月初の日ではない。首都圏では私立中学の受験が始まる日として私立中学を目指す子ども達・親には特別な日として位置づけられている。小学6年の中学受験を目指す受験生を抱える親御さん(特にお母さん)の方が緊張している家庭の方が多そうだが、それぞれの家庭・子供のやり方で過ごしていることだろう。
 2月1日の夜のニュースなどで塾の先生や保護者が各学校の門の前で激励をしているシーンがよく取り上げられるが、冷笑的に見ていた私がまさかその当事者になるとは思ってもみなかったのが正直なところだ(笑)。中学入試を翌日に控える親としての気持ちがどのようなものであったのかを後で振り返りができるよう記録として残しておこう。

 長男は小学4年の夏休みからSAPIX(サピックス)に入った。小学3年生の2月くらいになると(ちょうどこの時期から)「新4年生」として中学受験を売りにするような塾のチラシが届くようになる。また、小学校のクラスや住んでいるエリアによっては既に塾に通わせているのが当たり前のような教育熱心なエリアや家庭があるだろう。「新4年生」からスタートするのが「普通」「一般的」と仮定すると長男は半年遅れのスタートだった。
 そもそも親が強制した訳ではないが~友達に感化されたのかもしれない~自分から中学受験をしたいという意思を示したのが4年になってから。
 四谷大塚の無料で受けられる小学4年生の統一テストなるものを受験したところ、一定の偏差値があった。もし本当に私立中学に行きたいのなら行かせてあげられるようベストを尽くすのが親の務めだ。ましてやウチは子供に残せるような美田や資産はこれっぽっちもない。ユダヤ人ではないが教育こそ全て。高校受験がなく、中学・高校の6年間をその学校の方針・教育哲学の下、伸び伸びとした環境で人生を通して長く付き合える友達や仲間達を創れて、かつ公立よりレベルの高い教育を受けられ、さらには社会に出た後も同窓の先輩・後輩の独特の強い絆のグループの中に入れるなら私立中学の方がメリットは高いだろう。
 
 あとはお金の話だけだ(笑)。

 費用担当として(?)何とか工面する覚悟を決めて、圧倒的な合格実績から塾はSAPIXにした。4年の夏期講習からSAPIXに行かせ、二重管理にならないように、あとは全てSAPIX(とお弁当などは妻)に任せた。小学4年の夏からほぼ毎月x月度マンスリー確認テストなる試験を受け、偏差値が出されクラス分けなどをされて、本当に営業サラリーマンの棒グラフのような競争社会に入ったかのような印象で中学受験の大変さを毎月感じさせられた。SAPIXはプリントや教材が大量にあるので妻が担当者として整理してあげたり、小学6年になると日曜日に志望校別の特訓を行うサンデーサピックス(SS)などがあるためお弁当を作らなくてはならず、(SAPIXに限らず)どこの家庭もお母さんは本当に大変だろうと思う。特に小学6年にもなると男は母親の言うことを小馬鹿にして言うことも聞かなくなってくる。男として当たり前・自然な成長過程だが、母親ではあるが「女」に従うのが嫌だという男の本能的な潜在意識が態度や言動に表れてくる時期であるように思う。ウチの長男も妻に対して暴言を吐くようになって、妻も「親に向かって何なの、その口の聞き方は!」みたいな喧嘩じみたことが何度かあった。SAPIXの機関紙「さぴあ」を読んでいても父親より母親の大変さが伝わる手記が多かった。また、どちらかというと女はコツコツ・キッチリやる傾向があり、その性質から男の子どもが中々勉強をやらずに、指示通りに動かないことが理解できずストレスを感じて口を出して子どもも反発してキレることが多いのではないだろうか。つい口を出したくなるのだが極力黙っている・見守ってやることが肝要だろう。元も子もないことだが、どうせ受かる子は受かるし、受からない子は受からないのだ・・・(笑)。
 6年生になってからはいよいよ臨戦態勢で夏期講習もお弁当持ちで朝から晩までは当り前。平日も火曜日・木曜日は帰宅も21時半過~22時で私よりか帰宅が遅い時もあり、土曜日は13時に出て19時半に帰ってきて、日曜は朝7時40分に自宅を出て、夜は19時20分前後に帰宅。年末年始の冬期講習も1/1以外は全て塾、というサラリーマンも顔負けの生活を送っていた。正直、これだけ勉強していれば塾に全く通っていない公立中学に通う子とは雲泥の差が生じてしまうのは当たり前だろう。ある意味で恐怖すら感じた・・・。結果的に大学受験にも繋がる「集中して机に向かって勉強する習慣・最適解を導くための考える力」が作られていく過程・訓練にもなっている。
 偏差値の方はできれば志望校の偏差値より高いことが望ましいが、そうでなくも-5くらいまでにおさまっていれば一喜一憂する必要はなく、逆に9月・11月に実施される学校別サピックスオープンの受験者の中での位置づけや偏差値の方を重要視すべきだ。学校別SSの復習や過去問を繰り返し解き、志望校の出題傾向への対応力を養成することの方が大事だろう。長男もSSのクラスの席順を意識しながら同じ中学を目指す友達たちが面白い奴らだと塾に通うのを楽しみにしていた。

 さもムチャクチャ勉強したような書きぶりだが単純にSAPIXにはノウハウがあるので、授業や指定された宿題の復習などはやってきたが、SS志望校別クラスでは長男よりデキル子もおり、そういった子と勝負しなくてはならないので本当にギリギリの勝負になるのは間違いないだろう。それにも関わらず、明日が受験だと言うのに長男は次男と一緒にプロレスごっことLEGO(レゴ)で巨大な城創りに興じており、私も理解に苦しむ行動に出ている(笑)。正直、私はこの土日に試験が終わってほしいという気持ちで長男ももう早く試験を受けて終わらせたい言う・・・(別に自信がある訳ではないようだが)。
 とは言うものの、明日朝一緒に付いていってやろう。SAPIXの先生が朝校門前で激励をしてくれると言うのだから、その風景も見てみたい。あ、その前に今日の夜も先生から自宅に電話がかかってきて子どもを激励するという。塾の先生も本当に大変だ。

 結果は神のみぞ知るでどうなるか分からないけどパパは君が受かることを心から祈っているし、きっと第一志望に受かると思う。今まで本当によく頑張った。明日は普段の模試だと思ってミスだけには気を付けて力を出し切ってこい。

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