調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

スマトラ沖地震(モルディブは大丈夫か)

2004-12-30 | 日記・雑感系
12月26日に起きたスマトラ沖地震の死者は5万人を超える可能性があるという(1月15日現在、20万人を超える!)。地震のマグニチュードは阪神大震災の1600倍、1900年以降に起きた地震では、4番目の大きさだと言う。ワーストワンは、1960年5月22日にチリで起きた地震で、マグニチュードは9.5と観測されている。犠牲者の数は、約5,700人だが、死者の数では圧倒的に今回のスマトラ沖地震が多く、最悪の地震・津波だったと言って間違いない。
今年の9月、私は夏休みを利用して妻と一緒にモルディブの「タージ・エキゾチカ」というビーチリゾートに泊まった(新聞にも載っていたSTワールドを利用)。水上コテージに宿泊したので、窓の外はすぐに海。まさしく、「楽園」と呼ぶに相応しい極限の透明度を誇っており、海亀(すごいデカイ)、ナポレオンフィッシュ(現地のダイバーさんに、ナポレオンフィッシュを見られるのは非常にラッキーと言われた)などを追いかけ、南洋の海を満喫した。
また、ホテルの食事もヴュッフェスタイルではなく、朝食からオーダータイプのレストランで日本人好みに味付けされており非常に満足だった。さらに、レストランのスタッフと仲良くなり、月に1度だけ開催されるというスタッフ限定のパーティー(日本のクラブみたいなもの)に招いてもらい、スタッフや様々な国の観光客と一緒に踊りまくった。
特に、アウトリーフで一緒にシュノーケルをしたシャヒームさんというスタッフさんは、非常に親切でベストビューポイントに連れていってくれたり、私たちの疲労度を考慮しながら誘導してくれ、その道のプロを感じさせてくれて感心した。
なお、ダイビング受付センターには、日本人スタッフが2名いたのだが、そのうちのメガネをかけた男性スタッフは今年日本でブームになった「ペ」に似ていた。また、どうでも良い情報だが、受付の日本人女性スタッフが美人だった(というよりカワイイ )。
 そんな「楽園」も首都マーレでは、2/3が冠水し、他のビーチリゾートとの通信が途絶えているという。心配になり、ネットで検索してみたところ、タージエキゾチカも被害にあったようで1月20日までクローズするという。
 前回、取り上げた「国家破産以降の世界」の著者藤井厳喜氏によれば、「日本人は、大陸系より南方系に親和性がある」と述べているが、モルディブも南方系と捉えるとすれば、氏の言う通り、個人的には非常に親近感を覚えた。日本の国旗は太陽を象徴化しているが、南方系のどこか陽気な明るさ(活力=エネルギー)がそう感じさせるのだろうか。逆に、私は中国にも行ったことがあるが、太陽の明るさというより、非常に乾燥した大地というか、人間的にも精神的な明るさが感じられず非常に即物的なお金を中心とした物質に対する執着心みたいな欲が渦巻いているような気がして、どうも好きになれなかった。
 まあ、ビーチリゾートと北京・洛陽・上海などの生活都市圏を比較して云々いうのは妥当ではないかもしれないが。
 最後に全く予期せず犠牲になった多くの方々のご冥福をお祈りし、被害に遭われた国・地域・人々の生活が1日も早く安定したものになりますように。   

1900年以降のM9.0以上の大地震
http://www.asahi.com/special/041227/

ナポレオンフィッシュ
http://www5.ocn.ne.jp/~nekosame/napo.html

モルディブの状況
http://allabout.co.jp/travel/travelbeach/closeup/CU20041228A/index.htm

タージエキゾチカ
http://www.successtrc.com/travel/mle7.html


『「国家破産」以降の世界』

2004-12-19 | 書評系
 「国家破産」以降の世界(藤井厳喜著/光文社ペーパーバックス:¥999税込)を読んだ。数年前から「国家破産」を喧伝する類の本が出ていているが、この本は、著者によれば「筆者の専門分野である”世界政治の観点”から国家破産「以降」の世界について様々なシナリオに基づいて著者の見解を展開した」本であるという。
 目次は以下の通り。
 序      悪夢の210X年
 はじめに   国家破産とはなにか?
 Part1  見えざる危機 
 Part2  3つのシナリオ
 Part3  破産国家の例
 Part4  日本再占領
 Part5  ブリックスの世界
 Part6  「国家破産」以降の世界
 Extra part
        新しい「勝ち組」たち
 あとがき

「序」の210x年の未来のフィクションの話で、いきなり日本が3つに分割されていて、九州は、現在の中国が分裂したうちの1つの国、Republic of South China(南中国)、本州・四国はアメリカ、北海道はロシアに分割統治されていて、なぜ、20世紀の終わりに「Japan as NO.1」とまで言われた国が滅んでしまったのかを、日系アメリカ人が卒論のテーマに取りあげる、という話から始まる。
 最初から、うんざりするような書き出しでウザかったが、以下、最後まで読んでみたが、韓国やアルゼンチン、ロシア、メキシコなどの国家破産、デフォルトを引き起こした国々の事例を引き合いに出し、類似した現象が日本を襲うと指摘されていた。最後の最後に個人で頑張っている方々の事例がのっていたが、著者の指摘が的を得ていると思うだけに終始、暗澹たる気持ちにさせられた。
 著者も指摘しているように、今、世の中の動きに関心のある人は国家破産に関して「心理ゲーム」の状況にあると思う。国の借金が700兆円を超え、地方の借金を含めると1,000兆円近くにも達すると言われている中、借金を返すために毎年毎年さらに借金を重ねている(2005年度一般会計予算:財務省原案では、約34兆円の新規国債の発行で赤字分を補填)現状を知っても「関係ないでしょ」とか言ってしまう人がいるが、「所得税の定率減税の廃止(勘弁してくれよ!)」でも明らかな様に、国民に無関係な訳がない。
 私も住宅ローンを抱えているだけに長期金利の上昇は非常に恐ろしい。ただ、自分にとっても最悪なことだが、どんなに否定しようとも日本は、このままハードランディングは避けられないような気がする。あまりに人の心が金欲主義になりすぎた結果、社会が激しく荒廃してしまっており、国家を形作る上で一番重要な「教育」が「ゆとり教育」の名の下に破壊されてしまっている。さらに少子化どころか結婚さえしない人達が微増傾向にある中、どうやって希望を持てば良いのか。
 明治維新は、20代、30代の青年層たちが「愛国心」を持って、命懸けで活動した結果、成し遂げた国民的な偉業だと思うが、今は、その原動力たる「愛国心(というと右翼とか言われそうだが)」など皆無と言っても過言ではない状況だ。学力も国際的に比較して低下したという結果が最近報道された。
 私は、右翼でも左翼でもない、いたって普通のサラリーマンだが、率直に言って、日本の将来に希望が全く持てない。やはり、もう一度、日本はゼロからやり直さないとダメだろう。いや、もしかしたら、もう「国家」の時代ではなく本当に「個人」の時代が到来しているのかもしれない。
 最後に私は、藤井氏と異なり、アメリカの覇権は、中期的に瓦解すると思っている。理由は、別の機会にしよう。

富士ゼロックスのサポート体制

2004-12-16 | 日記・雑感系
 私の勤務先の部署では、富士ゼロックスのコピー機を使っている。今日、特に故障があった訳でもなかったのに、サポートセンターから電話があり、「最近、調子はいかがでしょうか?」「ご不便をお掛けしていないでしょうか」「定期的な状況確認のためにご連絡させていただきました」と女性の声。
 「特に故障は発生しておりませんが」と対応すると、「お忙しいところ申し訳ございませんでしたが、何かございましたら、ご連絡お願いします」と非常に丁寧な電話対応。サポートセンターの女性の方々は、おそらく、アルバイトさんなのだろうけれど、教育もしっかりされていて、会社として顧客に対する『受身ではない』保守サービスを組織化してアピールしている点は企業活動として称賛に値する。
こういった末端の地道な活動が企業の印象度を左右している好例だろう。
ちなみに、以前の部署のコピー機も確か富士ゼロックス社製だと記憶しているが(もしかしたらリコーかもしれないが)、紙詰まりして、無理やり紙を引っ張り出そうとしたら、いきなり電話がかかってきて(!)「故障されましたか?(暗に紙を無理やり引きぬかないでください、というような声のトーンで)」とサポートセンターから電話がかかってきた時には驚いた。機械に故障があった時にはアラームを発信し、シリアル番号を元に使用者の電話番号を知らせるような体制になっているのだろう。最新のコピー機(サポート体制も含め)はかなり高度な技術が詰めこまれていると思う。
【会社概要】
富士ゼロックス株式会社
年商(単体) 約6,340億(2004年3月期)
(連結) 約1兆20億円(2004年3月期)

団塊ジュニア

2004-12-13 | 日記・雑感系
 最近、「Yahoo!」のバナー広告で「機動戦士ガンダム」が表示されることが多い。おそらく、いわゆる団塊ジュニア世代(1971年~74年生まれの第2次ベビーブーマーを指す※異論を唱える方もいるが)をターゲットとした商品なのだろう。「ガンダム」に限らず、「キン肉マン(の子供の世代を描いた漫画)」もその1つではないかと思う(週刊プレイボーイ連載)。ちょうど、30歳~34歳と世の中でも中核になりつつある層でかつ人口が多いのであれば、彼らが育ってきた時代の流行り物のリバイバルがあるのは必然的なのだろう。
 私も団塊ジュニア世代と言っても過言ではないが、確かにガンダムやキン肉マンは懐かしいが、かといってお金を払ってまでまた見たい、とか関連商品を買いたいとまでは思わない。「単純すぎないか、オイ」という気持ちが先にきてしまうのが率直なところ。ただ、それはそれとしても、消費活動のターゲットとされているだけでなく、実社会で大きな活躍をし始めている人が沢山出てきている事もあり世の中の中核を担い始めているのかな、との実感が芽生えつつある。30歳前後の方、頑張って世の中を面白くしましょう。
  

羽田空港第2ターミナル

2004-12-12 | 日記・雑感系
 羽田空港が12月1日に成田空港のように第1ターミナルと第2ターミナルに分かれてNEWオープンした。引越の舞台裏の様子がテレビで特集されたり、様々な雑誌などで広く取り扱われていたので殆どの人達は知っていると思う。
 昨日、天気が良かったこともあり、その第2ターミナルにドライブがてらに行ってきた。首都高速湾岸線の「空港中央」で下りると、「第1」ターミナルか「第2」ターミナルかの案内標識があるので、その標識に従って道を進めば、それほど困惑することなく到着するだろう。第2ターミナルの駐車場は、「P3」と「P4」があったが、お勧めの駐車場は「P3」だ。というのも、駐車場の4階と第2ターミナルの3階が直結しているので近くて便利だ。私(と妻と子供)は、11時30分頃に到着したのだが、その時点で5階まで満車になっていた。6階の駐車場に車を止め、第2ターミナルとの連絡階である4階へエレベーターで降りる。連絡通路を20mほど歩いて行くと、第2ターミナルに到着した。オープンしたてで綺麗で気持ちが良かった。第2ターミナル自体は5階まであったが(地下1階が京急などの電車の駅)、とにかく混雑がひどかった。私(達)のような、飛行機に乗る用事はないのに来ている人達が半数はいたのではないかという印象だった。また、子供連れが多かったのも印象的だった。着いたのがお昼ということもあり、ひとまず昼食をとることにした。
 4階の「赤坂離宮」に行ったが、長蛇の列・・・。店員に「1時間ほどお待ち頂くかもしれませが」と言われたが、やむを得なかったので1時間待つことにした。その間、夫婦交代でビルの中を散歩し、お店巡りをしてみた。妻は、東京ばな奈の「羽田空港限定版」のドーナツを買っていた。実は、先週、妻の友達が第2ターミナルに行ったらしく、おみやげにもらって「しっとりとしていて美味しかった」との理由から選択したようだ。私も食べてみたが、ほのかにバナナの風味がしてしつこくなく、しっとり上品な味だったと記憶している。
 どのお店も「羽田空港限定」を売り文句に、お客にアピールしていたが、4階の「ヨックモック」は、特に「空港限定品」を売りにしている風でもなく、愚直にシガールなどを綺麗に並べていたが、私が通りがかった時は、たまたまお客さんが少なく、ヨックモックが好きな私としては「その意気やよし!頑張れ!」と心の中で店員の人達を応援してしまった。ちなみに、2階(か1階)にもヨックモックがあり、そちらは丁度、お客さんが並んでいた。
 そうこうしているうちに1時間が経ち、赤坂離宮に入る事ができた。店内は、30席程度だったろうか、そんなに広くはない。私は、坦々麺(¥1,400)、妻はAセット(麻婆豆腐がメインで、ザーサイ、小龍包、カリカリのチャーシュー、デザートで¥1,600)を頼んで(子供には幼児用の携帯用お昼ご飯)、昼食を済ました。赤坂離宮の店の位置は、ビルの吹き抜け側で、同じ階の自然派の食事を謳っていたお店は、飛行機の離発着が見える全面ガラス貼りの位置にあり、さらに長蛇の列だった。
 並んでから気付いたのだが、エクセルホテル東急のレストラン(2階)のランチAコースは、¥1,764(だったような・・・。間違ってたらスミマセン)、で混雑していることもなく、ゆったりと飛行機の離発着をみながら、ランチをとることができるので、次に来た時には、東急のホテルのランチの方が合理的だと思った。
 さて、5階の屋上部分が展望エリアになっていて、昨日は雲1つない晴天の中、家族連れが多くきていて、網のフェンス付近の眺めの良いポジションは、取り合いになっていた。目の前で飛行機の、あの重たい鉄の機体が浮き上がる瞬間を見られる機会は、あまりなく、非常に新鮮だった。また、私の息子も「ひこっき!」などと言葉にならない言葉を発し興奮していて、肩車をしてあげると大いに喜び来てよかったと思った。
 ただ、1つ気になったのは、ちょうど私が陣取ったポイントが飛行機が離陸する瞬間を横から見られるポイントで、右隣にカメラマニアっぽい50歳前後の男性が陣取っていた。それは良いのだが、腰掛場所(大体は、子供が立って見られるように使っている人が多数だったが)にカメラの機材やバッグを置き、自分は、その腰掛場所に座るでもなく、ひたすら、カメラのシャッターを切りに切りまくっていた。「迷惑な人だな」と思った瞬間、小学校1年生くらいの男の子を連れてきた50歳代後半の男性が(おじいちゃんだろうか)、「ちょっと、この荷物をどけてくれませんか(怒)?あんた、何で、ここに荷物を置くんだ?」とややキレ気味で、シャッターを切っていた男性に問い詰めると「何だよ。座るよ!座ればいいんだろ!」などと逆ギレした。それに対して、小学生の男の子を連れてきた男性は、「普通は、子供たちが立って見るために使うんだろうが。この馬鹿野郎が!」とこちらも激しく応戦。外見や喋り方がいかにも世間から支持を受けなそうなカメラの男性は「初対面で馬鹿とは何だ、馬鹿とは!」とわめき散らしたが、小学生を連れた男性はアホ臭くなったのか、どこかに別の位置を探してその場を離れてしまった。
 お笑いコンビの「ドランクドラゴン」の塚地が意図的に髪型を7:3にするキャラクターがあるが、その50歳ヴァージョンという感じで、非常に見苦しかった。「カメラ男」さん、写真は何枚でも撮って良いから、他人に迷惑をかけちゃいけないでしょ。
 展望エリアには、簡易なテーブル(と椅子)が20前後あったとので、出発ロビー(2階)でお弁当を買って、5階のテーブルでお弁当を食べながら、飛行機の離陸を見る、というのも乙かもしれない。
 ちなみに、ビル内は人の混雑のせいか、非常に暑かった。Tシャツ1枚の人が沢山いた。という訳で、また行きたいと思った。
 なお、駐車場代は¥400/1時間(¥200/30分)で、事前に料金精算を済ませば、駐車場を出る際に、駐車券を機械に通さなくても、自動的に遮断機が上に上がってくれます(!)。