調査員の「目」

 日常の何気ない雑感とつれづれ日記。

中国歴史ドラマ「項羽と劉邦 KING's WAR」この人はあの人①

2014-04-29 | 日記・雑感系
中国歴史ドラマ「項羽と劉邦 KING's WAR」 が面白い。何が面白いって、「三国志three kingdom」をはじめ中国の過去の歴史ドラマや映画に出演していた人がたくさん出演しているので、「この人は三国志のあの役の人だな」「この人はあの人じゃないか・・・名前が出てこない」と違ったところにはまっている。声優さんも同じなのが嬉しい。もちろん、始皇帝死後の楚漢戦争は司馬遼太郎の「項羽と劉邦」をはじめ、四面楚歌など故事成語にもなるように色々なエピソードに事欠かない史実が多く非常に面白い(当時の人は大変だろうけど)時代だ。
 
 さて、DVDの1~5を見た中で私が知っている限りの「この人はあの人じゃないか」を適当に挙げてみよう。三国志の方が画像が大きい・・・。逆にしたいのに。

 なお、三国志の方の画像は三国志オフィシャルブログから、項羽と劉邦の画像も上記DVD公式サイトからお借りした。

まずは主役の項羽【こうう】 気宇壮大な若き天下の覇王・西楚の王・天下の猛将 

は三国志の呂布【りょふ】「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」の三国志最強の武将

 項羽・呂布ともにピッタリの配役だ。

劉邦【りゅうほう】 46歳から漢王朝を打ち立てた天と人に愛された将の将たる王者・漢の高祖

は2002年公開映画「HERO」の始皇帝

 最初は微妙だと思ったが、見ていくうちに慣れる。

宦官 趙高【ちょうこう】鹿を馬と言わしめるほどの権力の簒奪・絶頂を誇る→そこから馬鹿という言葉が生まれた・・・

は三国志の袁紹【えんしょう】

 宦官を表す高い声が良い。声優さんが巧い。趙高は見ていて腹が立つので(こいつ権力のためにチン○とった癖に・・・みたいな 笑)袁紹役の人がうまい。

始皇帝 戦国七雄時代を終わらせたやりたい放題の初代THE・漢(男) 

は三国志の劉備【りゅうび】

 始皇帝の動き・巡幸には一々荘厳な音楽が流れて・声優さんも威厳や重みを出そうと
しているのが分かる。まあ良い配役。

丞相・李斯【りし】趙高にそそのかされて始皇帝の遺言を反故にしてしまう

は三国志の荀【じゅんいく】 

王佐の才と誉れ高き才略で曹操を補佐したが後に自害を命じられてしまう悲運の軍師
この荀・李斯を演じている人は知略に長けている人相で私の好きな役者だ。

樊噲【はんかい】鴻門の会【こうもんのかい】で劉邦を助けた剛毅の男 

は三国志の張飛【ちょうひ】

 この役の人も武勇一辺倒っぽくてピッタリ。声優さんも変わらず良い。

張良【ちょうりょう】「謀(はかりごと)を帷幄(いあく)の内に巡らし、千里の外に勝利を決した」と劉邦に言わしめた最高の軍師 

は三国志の魯粛【ろしゅく】呉・孫権を支え 孫劉連盟の締結・維持に腐心

どちらも知恵者で良いが、魯粛の年を取ったイメージがあるので張良の最初の若いイメージはやや違和感があるが、まあ良い。

胡亥【こがい】秦王朝・第二代皇帝 

は三国志の曹丕【そうひ】魏の初代皇帝 曹操の基盤を受け継ぐ

この役者もぴったり。声優さんも同じ。父親があまりに偉大すぎる二代目を演じさせたらピカ一(笑)

雍歯【ようし】

は「越王勾践(燃ゆる呉越)」で呉王夫差【ふさ】を演じた人。映画レッドクリフでは劉備

一癖も二癖もある人物をうまく演じている。

項伯【こうはく】項羽の叔父 劉邦と通じる

は三国志の許攸【きょゆう】袁紹の軍師


虞姫【ぐき】項羽の最愛の寵姫 「虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いかん)せん」

は三国志の静珠【せいしゅ】のはず・・・

 中国的美人。

そして渋めのところで
呂公【りょこう】呂雉【りょち】の父

は三国志の王允【おういん】後漢王朝末期の役人・呂布をして董卓をうたしめる


 だいたいこんなところか。あと盧綰【ろわん】は「孫子大全」の孫子の従者だったと思う。項梁【こうりょう】も孫子大全の闔閭【こうりょ】のような気が・・・。あと三国志の姜維【きょうい】は鍾離眛【しょうりばつ】として出演、孫権の小さい頃の子役は戚婦人の子・如意かな。