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俳優チェ・ミンシク氏ファンが綴る覚え書き+韓国旅+勉強ブログ。

【記事】[悪魔を見た①]キム・ジウン監督、”手足が切られたようだ”(1)

2010-08-27 | 映画『悪魔を見た』(亜熱帯の夜)
今回は文字数制限の関係上、日本語訳だけ。

movieweek●(韓国語)
「[悪魔を見た①]キム・ジウン監督、”手足が切られたようだ”」

-時間に追われて極限の状況まで編集したそうだが。
「時間が十分でも追われるのは同じだが、今まで一度もこんな短い期間に後半作業を処理したことはなかった。編集と音楽とミキシング等を1ヶ月でプリントまで抜き取った。ほとんど寝る時間、ご飯食べる時間を除いて仕事だけをした。撮影期間もずっと休めなかったので。封切りを夏のシーズンに合わせようとして、海外の映画祭の期間にも合わせなければならなかった。」

-時間が惜しかっただろう。
「編集は生物学的なので何を入れ抜いて減らすかにより大きな呼吸やニュアンスが変わるが、私はそんな作業を沢山する方だ。意図しなかったシーンを入れながら拡張や感興を持ってきたりもするし、ひっくり返す過程で良いものや新しいリズムを発見する。今回はそんな時間がなかった。元々一度は初めからコンテ通りずっと編集してひっくり返して見る過程を経るべきなのに出来なかった。ある意味、今回の映画がちょっと窮屈な感じがする。とにかくちょっと惜しい。」

-物足りなさと言えば、何よりも制限上映可を受けたことでしょうに。
「予想できなかった。21世紀にこんなことが起きるとは夢にも考えていなかった。制限上映可の削除シーンについて話をする前に、この全表現レベルの出発が”私が果たしてスヒョン(イ・ビョンホン)ならば、私が、あるいはあなたが愛する人を無惨に失ったとすればどんな復讐を夢見るだろうか”という質問から始まった。表現レベルの根拠は世界の有名映画に合わせたのだ。人肉についてのシーンとか、体を傷つけて切断するのは国内の有名映画等にも沢山あったから。その映画も審議を経て公開されたのだから、大丈夫だと思った。しかし問題になったなら、むごい復讐劇を標榜した映画でコアスリラーというジャンルを本格的にしているという判断で出されたものだが、表現が残忍で暴力的なシーンを純化していくことが出来ないじゃないか。韓国映画史上最も強い映画を作ると何度も話をしたことがあるが、手足が切られたようだ。」

-物足りなさの程度が感じられる。
「単純に残忍なシーンを細かく精密に描写するということでなくとも、あのシーンは主人公の内面と感情状態に対する隠喩のようなものだから。とにかくこういうホラーやスリラーは悪魔、怪物をクリエイティブに作らなければならない部分もあった。また、こういう映画を成功させようとするなら、その怪物が持つ物凄い潜在性を極大化しなければなければならないと考えた。今になって考えてみれば、あまりにも俳優の力が良くて演技を実感させるから、それがより大きい強度と波及を与えなかっただろうかと思う。そうでなければどうしてと説明する方法が、私が納得できる方法がない。」

-周辺の人の反応はどうか?
「もちろん俳優に関する話が一番多かった。”イ・ビョンホンはまだ有効だ”みたいな。また韓流スターのイ・ビョンホン氏がこういうマニア層が好む映画に”スター”という鎖ならば鎖、束縛ならば束縛の荷札を果敢に投げ捨て出演したことをとても高く評価した。チェ・ミンシク氏は5年ぶりに再復帰して名不虚伝の演技を見せたということ、成功的に強烈に復帰したという評価が続いた。親しい監督の中には私の映画の中で最も良いと、最近一連の映画の中で最も密度感が高いと言って。しかし皆”強いものは強かったな”と言ったよ(笑)。」

-結果物も意外だが、『悪魔を見た』は始まりも格別だ。
「『良い奴、悪い奴、変な奴』(2008、以下『奴奴奴』)終えアメリカ映画を演出することにしたのだが、それをする前に密度感の高い映画を1本撮りたかった。そんな折りチェ・ミンシク氏が『亜熱帯の夜』(『悪魔を見た』の原題)というシナリオを渡してくれ演出を依頼した。シナリオ自体の悪魔的気勢とエネルギーにまず惚れた。しかしこれをそのまま描くには多少映画が窮屈過ぎると思った。感性的な、情緒的な部分が必要だった。そんな要素は俳優から探さなければならないと考え、偶然に試写会で会ったイ・ビョンホン氏に話した。イ・ビョンホン氏はスヒョンの情緒を最も正確で繊細に表現できる、その一方でチェ・ミンシクという俳優と衝突するのに少しも遜色ない俳優であった。”この2人が共演する映画は果たしてどんな映画になるだろうか?”と気になる、現在の韓国映画最高のキャスティングの一つではないだろうか。その2人を撮影するのが興味深かった。」

(つづく・・・)

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