まずは1番忘れてはならない観劇の日のことから書こうかなと。
すでに現実生活で頭ん中、ぐちゃぐちゃですが・・・。
Uオンニと19時に会場で待ち合わせをしました。
近くの食堂で夕食。
3日目の夕食ということで和食が恋しかったこと、
大事なコトの前なので体調万全にしたいため、うどんにスル。
仕事帰りのオンニはトンカツ定食を食べてはりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/2f/07da090da3044a81ca4c74eea850bd69.jpg)
何故か揚げ餃子がついていて、オ・デスを連想してしまった人がココに・・・(笑)。
見た目は日本のよりちょっと平べったいぐらいの違いですが、
御飯がキンパッなのが韓国ちっくですよね。
もちろんこれにキムチ類と小うどんがついてきました。
ここLGアートセンターは人気のある良い公演ばかりだそうな。
近代的な建物の3階にあり、館内はすべて禁煙・撮影禁止。
各フロア至るところに警備員らしきアジョッシが目を光らせていて、
ポスターすら撮影できませんでしたので、外のをパシャ。
左は7月にある「白鳥の湖」。
横の花壇にあったオブジェたち。
ちなみにポスターはソウル市内でいくつか見かけましたよー。
いずれも
はがせませんでしたが。
入口でパンフレットを購入。
サイズは小さいけど紙質はごっつくて上質なタイプ。
最終ページに関係者の団体写真があって、
オッパめっさめっさ笑顔です(・∀・)ステキ
日本ではよく携帯ストラップとか公演グッズを販売しますが、
韓国でもそういうのあるのでしょうか?
帰国して韓国版サントラが発売されると聞きましたが。
音楽がめっさエエんですわ、、、欲しいなぁ(´Д`)
(韓国版公式サイトで少し聞けます~)
そうこうしているうちに、あっちゅう間に開演10分前。
Uオンニに「席どこですか?」と問えば、何と6列目のド真ん中!!
目の悪い私でも肉眼でハッキリと見れそうな好位置です(・∀・)
客席入口でチケットをもぎられ、横の張り紙には
「1幕95分 休憩15分 2幕45分」(うろ覚え)と書いてありました。
キャパは1000席ほどで見渡す限り空席なし。
初日からずっと満席だったそう。
実は翌日も観たかったのですが、後ろの方のチケットしかないとかで諦めました。
(ホンマはこの後に”神の声”が君臨するのですが、、、諦。)
約10分押しで照明が落ち、いよいよ開演。
実は緊張のあまり、ちょっと体調悪かったりして(苦笑)。
残念ながらKオンニは遅れていらっしゃるとのこと。
カトゥリアンという小説家が書いた童話の通りに連続殺人事件が起こる・・・
ミンシク氏演じるカトゥリアンが刑事2人から取り調べを受けるシーンから始まります。
あ、判別するのが面倒なので先に予告注意報。
ほぼネタバレで書いちゃいますからッ。
それとワタシ説明下手なんで、足りない部分は日本公開版サイトで確認してください(笑)。
http://www.parco-play.com/web/play/pillowman/
主な登場人物は4人。
カトゥリアンと、知的障害を持つ兄(韓国版ではミハエルではなく)マイケル。
そして取調べをする刑事トゥポルスキー班長とアリエル。
まずカトゥリアン。ほぼ出ずっぱりです。
ウワサ通りの台詞量で、1幕2場なんてカトゥリアンの1人芝居に近いほど。
最初は精神的にも軽く弱々しい人柄なカトゥリアンなのですが、
次第に追い込まれていき・・・そしてああなります。(どうなる?/笑)
やっぱ心情の変化の表現はお上手だなぁと。
マイケルは1番観客の笑いが耐えませんでしたね。
小ネタは国境がないので一緒になって笑えました(笑)。
アリエル刑事役のイ・デヨンさんは『オールドボーイ』の路上生活者役のイメージが強く、
プライド高く声を張り上げる御姿に最初戸惑ってしまいました(笑)。
お陰で、途中『オールド~』を彷彿とさせるネタがあっても(韓国版オリジナル?)、
映画のシーンにイメージが繋がらなかったのは良かったのですが。
最後の彼の行動を見れば・・・班長に比べてオイシイ役かなと。
長丁場の作品ですが、場面は大きく2つしかありません。
登場人物も1場面に登場するのは多くて3人ほどなので、
マイナスに言えば遠目からではメリハリがなく舞台上が閑散としています。
しかしその反動か、客席にもめさめさ緊張感が張り詰めていました。
途中で息するの忘れてたほど(笑)。
その唯一のセットがちょっと凝っていて、
奥行き(オケピ3列も潰してました)と高さ(客席は3階まである)を活かして、
まるで絵本を開いているかのような・・・世界を創り上げていました。
東京ではパルコ劇場で公演したようですが、
狭い空間をどのように生かしたのか気になりますね。
ブラックユーモア部分は笑いが起こるものの、
全体的に暗く悲しくやりきれないお話。
それでも最後には暖かさがありました。
自然に涙ぐんでいましたよ、自分。
タイトルにもなっている「ピローマン」。
これもカトゥリアンが書いた童話で、
>まだ人生の苦しみや悲しみを知る前、少年少女の頃に戻っていくのです。
>ピローマンの仕事は、彼らがその後に味わう長年の苦しみを避ける為に、
>少年や少女のうちに自殺させてあげることでした・・・・
(※日本版「ピローマン」公式サイトより抜粋)
ミンシク氏の作品で多くないですか?
ひたすら救いがないのだけど、愛に満ち溢れている作品。
言葉がわからない異国での台詞劇なのに飽きることなく見入ってしまったのは、
やはり主要4人の役者のチカラだと思います。
さすがはパク・チャヌク組!!<勝手に命名
日本公演より1時間も上演時間が短いのですが、
どこがどう切られたのか気になりますわ。。。
もしや刑事2人の過去?トラウマ部分?
うーん、1回観ただけではわかりませんでした。。。
そしてカーテンコール。
観客の掛け声がウワサ通り「ひゅ~ひゅ~」で感動(笑)。
思いっきり拍手しましたよ、それはそれはもう(´▽`*)
このとき、初めてミンシク氏という役者の演技を生で観たんだなぁっていう実感が。。。
ふと時計を見ると23時5分前。
日本じゃ考えられない終演時間です。
そのためか客席はあっという間に空っぽに。
郊外の方は帰路が大変そうッスね。。。
(つづく・・・)