靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

綱渡り師曰く、

2011-09-15 23:44:07 | 思うに
シベリアの強制労働収容所(gelug)でMendel Futerfasというラビと綱渡り師がこんな会話を交わしたという話を聞いたことがある。


ラビ:   「綱渡りをマスターするには何が必要なんだい?バランス?スタミナ?集中力?」

綱渡り師:「秘訣は常に行き先(destination)に集中すること。
      綱の反対側の端に目を据え置かなければならない。
      ところで一番難しいのはどんなときだと思いますか?」

ラビ:  「真ん中あたりにきたときかな」

綱渡り師:「違うんです。ターンするときなんですよ。
      なぜならほんの一瞬行き先を見失うから。
      行き先を見失うときが最も落ちる可能性が高くなるときなんです。」


この話を聞いたとき、体に稲妻が走ったような気がした。(大げさでなく;笑) 自分は綱渡りをしているようだと感じることがよくある。まあ色々な面で実際日々綱渡りなのだけれど、象徴的な意味での綱渡りということ。(笑)

現実的に目に見える「行き先」というのも様々決めてあるわけだけれど、それらを統合するような本当の「行き先」は目の前の外ではなく、内にある。目の前の「様々な現実的行き先」はその「内の行き先」の「表れ」のようなもの。

綱渡り師のように「行き先」を見据えて、一歩一歩。

散歩、海辺

2011-09-15 23:43:13 | 風景・散歩・旅
近所のトレールをしばらく行くと、


海!まだまだ青々とした芝生の向こうに秋色。

長男長女「これなんだろ~?」
地面に深く埋め込まれた柔らかいゴムのような物質の先を引っ張って。

こんな家のそばでままごとしたり、


流木渡りしたり、


泥だらけになったり、


水溜りに群がったり。

「ああああっ、エビ!」 水溜りに小さな小さなエビ発見。

何度も戻る言葉

2011-09-15 23:42:15 | 思うに
何度も戻る言葉に、マザーテレサの「The Final Analysis」の最後の部分がある。

“You see, in the final analysis, it is between you and God;
It was never between you and them anyway”

「お分かりのように最終的に分析すると、それはあなたと神との間でのことなのです。
決してあなたと彼らとの間でのことではなかったのです。」

この「神」は「自身の中心」「内の無限」という言葉に置き換えると自分にはしっくりとくる。自身の奥にある自身という枠組みを越えた存在。

修道院を飛び出し、嵐のような否定的反応にあいながらも、一心に活動し続けることで結果的に多くの人々の心に影響を与え新しい流れを生むことになったマザーテレサ。マザーテレサの心の奥底には常に「私と彼らとの間」を超えた「私と神との約束」のようなものがあったのだろう。「私と彼ら」を超えたところに拠るからこそ、現状を変えていくこともできるのかもしれない。

こんなマザーテレサの言葉もある。

"Do not wait for leaders; do it alone, person to person."

「リーダーを待たないで。自ら一人でやってみなさい。」

リーダーは一人一人の内に。



「The Final Analysis」は元々「The Paradoxical Commandments」 としてKent M. Keithによって書かれたものを、マザーテレサが最後の部分を書き加えるなどして、カルカッタの「子供の家」の壁に貼ったもの。

以下「The Final Analysis」全文。

People are often unreasonable, illogical, and self-centered;
...Forgive them anyway!

If you are kind, people may accuse you of selfish, ulterior motives;
...Be kind anyway!

If you are successful, you will win some false friends and some true enemies;
...Succeed anyway!

If you are honest and frank, people may cheat you;
...Be honest and frank anyway!

What you spend years building, someone could destroy overnight;
...Build anyway!

If you find serenity and happiness, they may be jealous;
...Be happy anyway!

The good you do today, people will often forget tomorrow;
...Do good anyway!

Give the world the best you have, and it may never be enough;
...Give the world the best you've got anyway!

You see, in the final analysis, it is between you and God;
It was never between you and them anyway.