靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

すがる思いのみ

2011-06-06 00:01:44 | 出来事や雑感や (その他)
内陸への旅から戻って以来体調を崩していた次男が、ようやく治ってきた。今回の風邪はかなりたち悪かった。少し早くかかった次女・三女も2日ほどの喉の痛み、その後咳が長く続いている。次男の場合は夜になると出る熱が4日程続き、鼻水、咳、最後には初めての中耳炎に。兄姉のうち、中耳炎は長女が4歳のときに一度なっただけなのだけれど、彼は1歳にして。

ずっと抱っこ。4日間ほとんど食べなかった。普段から空腹になるとかなりぐずる彼、3日目以降には抱っこしても泣き叫んで暴れる。なら食べなさい、とあれこれ試してもどうしても受け付けない。こちらが何をしようとぶっとおして泣き叫ぶ、昼夜構わず。

今まで体調を崩しても長くて2日もすればケロリと治っていた子供たち、5人子育て史上、一番大変な看病生活だったかもしれない・・・。回復にむかっていること、本人も親も眠ることができること、ありがたいです。


何をしようがすごい形相で泣き続ける1歳児、医者は耳が少し炎症を起こしている以外はもうどこも悪くないと言っていたのだけれど、身体のどこかが尋常でない状態になっているのではないか、と心配になってくる。

確かに本人あちらこちら不快だったのだろうけれど、体調の悪いのと第一次反抗期が重なったということも難しかったように思う。「食べろといわれたらよけい食べたくないじゃないか、だからといって食べるなと言われても食べたいと思えない」というような複雑な感情。彼はとにかく食べれば機嫌がよくなる傾向にあります、普段もだけれど病気のときも。何とか少しでも食べた後はケロリとしてしばらくニコニコと遊ぶわけです。

血糖値がおかしくなっているのかと糖尿病も疑ったり。「空腹病」だったのかも・・・?


「トンネルの向こうに光が見えない」と遠い目でぼやく私に、「必ず出口があるから」と肩をたたいてくれた長男。といっても子供というのは、しばらくは泣き叫ぶ弟を心配しながらも、すぐに目の前の楽しいことに一生懸命なわけですが。(笑)


苦しみ悶える子供を目のあたりにするのはやはりきつかった。もうとにかく何がどうなってもいいからこの子をこの苦しみから助け出してやってくれ、とすがるような思いのみが残った瞬間。


日常に戻りつつあることに感謝。