靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

やはり行ってしまった、フーリガン漁へ

2011-06-07 23:59:34 | 出来事や雑感や (その他)
大漁!という声があちらこちらから耳に入ってくる。

寝不足の目をしょぼしょぼとさせながら、「今年はあきらめようか、※フーリガン」とゴホゴホと咳をする夫と顔を見合わせ、「うんうん、ちょっとゆっくりしよう」と言い合う。

ところが、昼過ぎ頃から互いにそわそわ。行くとしたら今日しかない、来週末はもう遅いだろう。

「あれだね、1時間くらい行ってみてさ、獲れても獲れなくてもつるっと帰ってくるってのはどうかな」どちらからともなく言い出す。(笑) エネルギー有り余る子供上4人大喜び。

ウキウキと網やウエイダーや長靴を車にのせ、出発! アンカレッジは曇って小雨もちらついていたけれど、川に近づくにつれ晴天。

車で50分ほど。川辺に並んで網を握る人々。


夫と長男が川へ入り、


三姉妹がクーラーの前で待ち構え網から魚を取り出す。


それ!


こんなに!


ひとすくいに10~60匹ほど入る。

きゃ~いっぱ~い!


周りの人々も興奮状態。「獲れすぎてるから」と私達のクーラーに時々入れてくれたりも。

結局30分でクーラーがいっぱいに。647匹!


帰途につく。



※ニシン目のキュウリウオ。産卵期のこの時期には25センチ前後の体長の15パーセント程が脂で占められる。脂がのりにのって何とも美味しい。その脂多さから昔は干してキャンドルとして使われたため、別名キャンドル・フィッシュと言われたりもする。フーリガン(hooligan, ooligan)の語源はネイティブ・アメリカンのチヌーク語にあるそう。