(写真と記事には直接の関係はありません)
これがたいへんすぐれた詩であることは、一読しただけで、すぐにわかった。
誤解を恐れずにいえば「賢者の詩」というものがあったら、こういうものだろう・・・というのがわたしの直観だったのだ。
一連三行ずつ、全十一連。長編詩とはいえないけれど、長編詩に匹敵するような豊かな内容と構成の堅牢さ、展開の妙を備えている。歯ごたえがありすぎて、まだ十分読みこなせていないの . . . 本文を読む
(上は先日の夕景。記事とは直接関係ありません)
※長くなってしまったので、2回に分けてUPさせていただく。
現代詩の“現場”から足を洗ったのは20代の終わりころ。それからすでに30年以上が経過している。わたしが知っているのは、荒川洋治さんが登場した時代まで・・・といっていいだろう。
「娼婦論」(檸檬屋刊)が1971年、『水駅』(書紀書林刊)が1975年である。荒川さんの登場は、わたしにと . . . 本文を読む