二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ゴヤへの旅、その準備

2017年03月18日 | 写真集、画集など
上州大古本まつりで、思いがけず堀田善衛のゴヤ4部作のうち、第1巻をのぞく3巻をハードカバーで手に入れたため、ゴヤへの関心が再燃した。 はじめてゴヤに接したのは1971年、上野西洋美術館で開催されたゴヤ展を視たとき。そのあと、1997年だったか8年に友人二人とスペインへでかけ、プラド美術館でゴヤと再会をはたした。 このときはトレドでエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」と出会い忘れることのできない旅と . . . 本文を読む
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梅佳代と川島小鳥の写真集

2017年03月08日 | 写真集、画集など
(「じいちゃんさま」と「未来ちゃん」。どちらもBOOK OFFで購入) 写真集が好きなので、年間7~8冊は買って愉しんでいる。価格が高いし、マニアというほどではないから、そうそう手許にやってくるわけではない。 見るというより、わたし的なスタンスとしては「写真集を読む」という表現がぴったり♪ ■「じいちゃんさま」(リトルモア2008年刊) 梅佳代さんは、これまで写真集を何冊か買ってある。その . . . 本文を読む
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二冊のパリ写真集

2017年01月15日 | 写真集、画集など
今日はすっかり寝坊し、目覚めたら9時半過ぎ(ノ_・。)  外を眺めたらうっすら雪化粧・・・こりゃいかん! いかんぞ!!  遅刻はともかく、ソーラーパネルに着雪すると、発電能力セロの危険があるから、雪下ろししなくて・・・と思いつつ雑用にまぎれぐずぐずしているあいだに融けてくれた、ヤレヤレ( ´。`) 雪下ろし用の道具は用意があるけど、それで事が足りるか否か?  まだいっぺんも使ったことがないから。 . . . 本文を読む
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森山大道インタビュー

2016年12月19日 | 写真集、画集など
「絶対平面都市」は、これまで雑誌に掲載された森山さんへの8本のインタビューをまとめた本。 荒木経惟さん、藤原新也さんとともに、森山さんほどたくさんのエピゴーネンにかこまれている写真家はいない。 インタビュアーはことばを慎重に選んで、理解の触手をのばそうとする。それに対して疑問を投げかけ、韜晦し、拒絶し、論点を変えようとする。 「おれをそんな簡単に理解しようと思うなよ、おれ自身にもよくわかってない . . . 本文を読む
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ヴィヴィアン・マイヤーの写真集をめぐって

2016年09月28日 | 写真集、画集など
(左にあるのは4年ばかり前に手に入れたわたしのローライフレックス3.5F) 「Vivian Maier: Street photographer」 いずれ日本語版が出るのではないかと様子を見守っていたが、刊行されそうもないので、洋書として買うことにし、友人に依頼してAMAZONから取り寄せてもらった。(わたしはネットで買い物をしたことがないし、ヤフオクにも、手を出さない主義) 前橋にある紀伊國 . . . 本文を読む
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使うニコン / 使うニッコールレンズ

2016年04月21日 | 写真集、画集など
双葉社から刊行されたこの二冊で、わたしはたしかキヤノンからニコンに鞍替えした。 1990年代の終わりころ、AFのキヤノン一眼を数台、売却したり、知り合いにくれてしまった(;´-`)  プラスチック外装全盛の時代、ボディもレンズも。写りは悪くはなかったけど、愛着のもてない機材だったのだ。 双葉社のこの「使う・・・」シリーズ、ほかにローライとオリンパスをもっている。 そのどちらからも影響をうけた。 . . . 本文を読む
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写真集2冊

2016年03月25日 | 写真集、画集など
田中長徳さんの文庫本が100円+税、今城淳さんの写真集「earl grey」が半額1400円だったので、つい買ってきた。 今城さんはフィルム+ハッセルの人かな?  それにしてもこの人が撮る女性はすべてBeauty Doll。生活感ゼロ、汗のにおいもまったくしない。 まあ、そういうCMの世界で活躍している写真家なのだろう...?^^);  そこでは女性は「美しくなければならない」のだ。 たいへんな . . . 本文を読む
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レンズの時間

2016年02月24日 | 写真集、画集など
キケンかなあ・・・と思いつつ、つい衝動買い。 アダプターによって、オールドレンズの淵をさまようことは、まずあるまい、プアマンだから(^^;) いやいや、待てよ、臨時収入があるかも知れない。 究極の道楽、といえばいえる世界。なぜか、大抵男だけがハマり、「男ってバカね」な~んていわれるのだ(-_-) お金がいくらあっても足らなくなる。 . . . 本文を読む
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カメラ情報誌

2016年02月21日 | 写真集、画集など
このところ、「アサヒカメラ」と「日本カメラ」の立ち位置が逆転している。 前者がビギナー向け、後者はハイアマ向け記事が多いので、つい「日本カメラ」を買う。 石川竜一さん、ミゾタユキさん、井戸田和彦さん、安掛正仁さんのグラビアはそれぞれに、注目すべき感受性、ピュアな作家性が香っている。 ニコン、キヤノン、フジ、オリンパス、ペンタックスから続々とニューモデルが登場し、メカ記事、作例の掲載が華やか(^ . . . 本文を読む
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井上尚久写真集「日常の知覚」

2016年02月19日 | 写真集、画集など
一昨日書店めぐりをしていたとき、非常に興味深い一冊の写真集を見つけ、わたしは腰を据えて(笑)立ち読みした。 井上尚久さんの「日常の知覚」(冬青社刊)税別4800円。 予測不可能な意外性に満ちた日常の光景が、広角または超広角系のレンズによって見事にとらえられていて、見応え十分(@_@) 基本は日常のスナップなのだが、これだけまとまって見せられると圧倒される。 シャッターチャンスの一瞬に賭けるフォト . . . 本文を読む
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