3月21日は、結婚記念日だった。
何年目か、は、恐ろしすぎて考えたくもない。
普通ならレストランでディナー、という感じなのだろうけれど、
おたがい仕事があってどこにも行かなかった。
もっともkenjiは、しゃれた店が嫌いなので、ラメールとかミッシェルズとかホクズとかは、
絶対に行けない。
こういう店は、友だちと行くに限る。そのほうが楽しいし。
結婚記念日だね、ウキウキ!
レストランでディナー、
はいこれ、プレゼント!
なんていう時代はとうに過ぎているので、最初からなにもない記念日になることはわかっていた。
っていうか、結婚当初から、記念のなんとかとかプレゼントとか、なかったし
。
でも、せめてなにか特別感をださなくちゃ!
で、とりあえず、ケーキを焼いてみた。
「お祝いと言えばケーキ」という、短絡的な思考。
いつもながら適当な材料で、適当にデコレーション。
雑な仕上がりのケーキの写真は、トイカメラ加工でごまかすのも、いつもの手。
kenjiが仕事から帰ってきて、夜の9時頃のディナー。
簡単な食事とちょっとだけいつもより高いワイン。
そして、食後にケーキ。
6等分したケーキを、kenjiは2切れも食べた。ホールの三分の一を一気食いだ。
作った人(わたし)はどれだけのお砂糖を使っているか知ってるから、「OMG!」
コワイコワイ。
わたしは一切れで我慢しておいた。
(スポンジケーキは実は翌日が美味しいのだ)
先のことが見えないこの頃、来年の結婚記念日を無事迎えられる確証はない。
自然災害で、戦争で、事故で、「明日」が突然こなくなることだってあるのだ。
だから、ささやかでも今日は何か「特別な日」なりのことを、したいと思ったのだった。
「明日」がこなくて今日残したケーキが食べられないかもしれないけれど、
もう一切れ食べるのは、我慢しておこう。
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