ペレに会いに。

マグマの息吹をとどめた、真っ黒い大地。
私を包むのは、風の音だけだ。





ペレに会いに、ハワイ島に行った。

チャントを唱えた瞬間に、たっていられないほどの強風。
私たちの訪問を、歓迎してくれたのか、拒んでいるのか？

移動の車の中にいる間だけ雨が降って、車から降りたら止んでたことが何度かあって、
見たいところはベストタイミングで、一度も濡れることなく、全て見ることができた。

ペレも歓迎してくれた。
と、
思っておこう。




溶岩の黒い大地から、ほんの少し離れただけで、
鳥のさえずりと虫の声に包まれた、巨大な植物が茂る森がある。

ここも、島が誕生した時には、溶岩以外何もなかったはずだ。


森の中に入り、深呼吸をする。

大自然の、底知れぬ生命力を、分けてもらえた気がした。



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