同じ場所で、同じ時間をすごしていても。

ニコがわたしを見ている。



わたしより、小さなニコは、
低い位置から、わたしを見上げている。



小さいけれど、力強い瞳で、じっと見ている。

訴えたいことがあるときはそう。
でもなにを訴えているのか、わからないときもある。

（たぶん、「ニコのタカラモノ」の隠し場所を忘れちゃった時なんだと思うんだけど。。。）



「首が疲れちゃうね。」




ニコに付き合って、床にねっころがってみた。

ニコがいつもみている天井は、わたしいつも見るそれより、
高くて、広い。

散歩の時、リードに繋がれて歩いているニコが見ているものを、
わたしは知らない。

同じ場所で、同じ時間を過ごしていても、
同じものを見て、同じことを感じているわけじゃないこと、

当たり前だけど、改めて気づいた。




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