機械翻訳2

興味のある科学/医学ニュースを適当に翻訳していきます。

3つのタンパク質の尿中レベル計測で膵臓癌を検出

2015-08-08 06:57:43 | 
Urine test for early stage pancreatic cancer possible after biomarker discovery

August 3, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/08/150803083345.htm

イギリス、ロンドン大学クイーン・メアリーのバーツがん研究所による研究

LYVE-1, REG1A, TFF1を組み合わせることで
ステージI、ステージIIの膵管腺癌を90%の正確さで尿検査により検出できる


http://dx.doi.org/10.1158/1078-0432.CCR-14-2467
Identification of a Three-Biomarker Panel in Urine for Early Detection of Pancreatic Adenocarcinoma.

膵管腺癌
pancreatic ductal adenocarcinoma (PDAC)


LYVE-1
細胞膜に存在し、ヒアルロン酸(hyaluronic acid/ hyaluronan)と結合する。パラログとしてCD44が知られている


REG1A
膵臓外分泌によって分泌されるタンパク質をコードする。膵臓の細胞の再生などに関与


TFF1
本来は胃腸の粘膜の安定や粘膜上皮の修復に関わる



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http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150624132431.htm
血液中のエクソームに存在するGPC1により膵臓癌をスクリーニング


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http://www.sciencedaily.com/releases/2014/10/141028114718.htm
マイクロRNA(miR-10b, miR-155, miR-106b)により膵臓癌を検出


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http://www.sciencedaily.com/releases/2014/01/140121164754.htm
マイクロRNAの組み合わせで膵臓癌を検出
 

乳癌の治療標的となる可能性がある新たな癌マーカー

2015-08-08 06:18:45 | 
New cancer marker identified; possible therapeutic target for breast cancer

July 31, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/07/150731105250.htm

基底細胞様乳癌basal-like breast cancer/BLBC(トリプルネガティブ乳癌とも呼ばれる)は、治療に応答しにくく、早くから転移しやすく、予後が悪い

この致死的なタイプの乳癌を発見するための(そしておそらくは治療するための)方法が発見された


後期ステージの転移する乳癌では、IL13RA2 (IL13R alpha2) の発現が高かった
患者の公開データを分析した結果、癌のIL13RA2レベルが高いかどうかで無増悪生存期間progression-free survivalを予測することができた

また、肺に転移しやすいBLBCサブタイプは早くからIL13RA2レベルが高いこともわかった


研究者がIL13RA2の発現量を減少させると、癌モデルでの腫瘍の増殖は遅くなった
この癌細胞を動物モデルに移植すると、肺への転移は非常に少ないか、まったく起きなかった
これはIL13RA2の増殖と転移における関与を示唆する


研究者によれば、乳癌だけでなく脳腫瘍や膵臓癌、卵巣癌、結腸癌でもIL13RA2レベルが高いことがあり、その重要性が示唆されるという


http://dx.doi.org/10.1186/s13058-015-0607-y
Targeting IL13Ralpha2 activates STAT6-TP63 pathway to suppress breast cancer lung metastasis.

IL-13はTh2系サイトカインであり、炎症と免疫システム調節で重要な役割を演じる [9]

IL-13は構造的および生物学的にIL-4と類似性があり、IL13Rα1と初めにinitially結合することにより機能することが知られている
その後IL4Rαをリクルートしてヘテロ二量体化し、主にJAK2-STAT経路を経由してシグナル伝達を変換するtransduce signaling [10]–[12]

※STAT: Signal Transducers and Activator of Transcription


IL13Rα2はIL-13に高親和性だが、シグナルを伝達しないデコイ受容体であり、IL-13のシグナルを阻害する [14]–[17]

興味深いことに、IL13Rα2の発現の高さは、神経膠腫gliomasと頭頸部癌の発症と関連し、 [18], [19]
膵臓癌、卵巣癌、結腸直腸癌の浸潤と転移を促進することが示されている [20]–[22]


 IL13→IL13Rα1→STAT6→TP63─┤転移


Discussion
しかし、我々の発現プロファイリングにより同定された他の遺伝子(CXCL17など)の関与を排除はできない