機械翻訳2

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概日リズムの乱れによる乳癌リスクをマウスモデルで検証する

2015-08-02 08:35:21 | 
Mouse model tests health risks of circadian disturbances

July 20, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/07/150720133243.htm

概日リズムの乱れと乳癌リスク


http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2015.06.012
Chronically Alternating Light Cycles Increase Breast Cancer Risk in Mice.

Highlights
・慢性的な「概日リズムの乱れ/circadian rhythm disturbance/CRD」により腫瘍の抑制は低下し、体重は増加する

・体温ならびにコルチコステロンリズムの乱れは、健康への影響より先に起きる

・睡眠の乱れsleep disturbanceは、CRDによって誘導される乳癌に明らかに関与する


Summary
シフト労働者ならびにフライトアテンダントにおける疫学研究は慢性的な概日リズムの乱れと乳癌リスクの増加とを関連付けてきたが、因果関係を示す証拠はない

※shift work: 交代勤務


いくつかのシナリオが提案されている

(1) internal desynchronization
体内の脱同調

※desynchronization: 脱同調。サーカディアンリズムに関して、ある機能の活動リズムが体内時計などによる周期から外れて固有の周期を発現すること


(2) light at night (resulting in melatonin suppression)
夜間の光はメラトニンを抑制する

(3) sleep disruption
睡眠の乱れ

(4) lifestyle disturbances
生活習慣の乱れ

(5) decreased vitamin D levels due to lack of sunlight [ 3 ]
日光不足によるビタミンD減少


ヒトでの研究に固有の交絡因子confounders inherent in human field studiesは動物研究では問題になりにくいless problematic in animal studiesので、概日リズムと癌の因果関係を評価するためには良い

しかし多くの動物実験の実験条件はシフトワーカーの現実realityからは遠い
例えばいくつかの研究は異種移植xenograftsで、これは腫瘍の増殖であって腫瘍のイニシエーション/プログレッションではない [ 4, 5 ]

化学的に腫瘍を誘導したモデル [ 6, 7 ]
連続的に光にさらすcontinuous bright light exposure
も同様に遠い

我々は、癌になりやすいp53R270H©/+ WAPCreコンディショナル変異マウス (in a FVB genetic background) を週ごとに変化する明暗/LDサイクルに曝して慢性的なCRD/概日リズムの乱れの状態にした

週ごとのLD転換inversionsによりマウスの腫瘍抑制は低下を示した
さらに、これらのマウスは体重が増加した
この研究は初めての実験的証拠である


結論。我々のデータは
internal desynchronizationとsleep disturbanceを
交代勤務shift workならびに癌の発症と肥満cancer development and obesityをつなげるメカニズムとして示唆するものである



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