温暖化が人類共通の脅威として認識されるようになってきた。
環境問題が地球規模の安全保障の問題として浮上してきた中で、ドキュメンタリー映画「不都合な真実」を通じて地球温暖化の危機を訴えてきたアル・ゴア前米副大統領と、温暖化問題の影響などについて研究報告をまとめている国際組織「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の双方に、2007年のノーベル平和賞が授与されることが決まった。
ゴア前副大統領とIPCCは、気候変動についての知識を広め、必要な対応策を築くよう呼び掛けてきた。
大規模な気候変動は資源の争奪戦を起こし
「紛争や戦争の危険性を増大させる」
と警告し、
「今、行動が必要」
と訴えてきた。その功績はやはり大きい。
ゴア氏はクリントン政権下で副大統領を務め、京都議定書の誕生にも貢献した。
ブッシュ大統領と接戦を演じた大統領選後、1000回以上の講演活動などを精力的に続けてきたという。
講演の様子を伝え、豊富な写真やグラフを交えた映画「不都合な真実」は2007年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞。
この映画が温暖化への大きな関心を呼び起こした。
IPCCは1988年、世界気象機関と国連環境計画により設立された。
地球温暖化に関する各国の科学的研究結果をまとめ、政策決定に生かすことが目的で、5・6年ごとに公表される評価報告書は温暖化対策をめぐる世界の論議に大きな影響を与えている。
11月にまとまる「第四次統合評価報告書」には、主な執筆者だけで130カ国以上から450人を超える専門家が名を連ねているという。
環境問題は、国境を超えて、21世紀の人類が直面する最大の脅威になっている。国連安全保障理事会も4月、初めて温暖化問題を取り上げた。
ブッシュではなくゴアが大統領になっていたら、イラク戦争があっただろうか?
あるいは、9.11事件が起こっていただろうか?
今、国家間で争っている場合ではない。
人類の生存権が奪われようとしている。
国の指導者選びはかくも大事なことかと思う。
ゴア氏は大統領になるべく、世界から要望されている。
ゴア氏の受賞に心から祝福したい。
親戚でもないのだが。
環境のためポコ・ア・ポコで勉強しよう