俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

シンドラーのエレベーター

2006-06-11 15:20:25 | Weblog
シンドラーのエレベーターで高校生が死んだ?
初めは何のことか解らなかった。

私は、過去読んだ本の”シンドラーズ・リスト”を思い出した。
この本は、昔、ナチスの時代にシンドラーという男がいて、何千人ものユダヤ人を救った話である。
もともと、事業家であるシンドラーは、町の著名人。
軍の連中とも親しくしていたが、ナチスのユダヤ人狩りが次第に激しくなり、次第に自分の工場で働いているものだけでも助けてやろうと動き出す。

ドイツから脱出する方策を考える。
平然と当時の資本家面で、日常を暮らし、裏ではユダヤ人を救うことを考えていた。
当時のドイツの戦争を背景にしたこの時期に、自分の全てをかけて、ユダヤ人を救うのである。
シンドラーという名前は、どこの国の人々の名前か知らないが、このエレベーター会社と何らかの関係があるのではないかと推測する。

事故が起きて、まず、本社の最高責任者(CEO)のコメントが、
この事故を起こしたエレベーターはシンドラー社の関連のメンテナンス会社がメンテナンスをやっていなかった、ということ。

このことは驚くべきことである。
会社の責任回避そのものである。
もっと驚きは、この会社の世界でのマーケットシェアーが何と2位だそうである。
日立、東芝、三菱が束になってかかっていっても勝てない相手だそうだ。

なぜ、売れるのかというと価格だそうだ。
日本でも、5,000台近くのシンドラー社製エレベーターが稼動しているから恐ろしい。

このエレベーターは、段差ができたり、扉が閉まらないうちに動くという事故が多発しているという。
こんな話は、町や市の行政には届いていたはず。
どうも、耐震偽造の件と問題の根っこは同じではないかと思う。

民営化という言葉、自己責任という言葉に、行政の無関心、無責任さが露骨に出てきているようでならない。

石原都知事は、記者会見で、シンドラーズ社の無責任さに対し怒っていたが、国民の一人として、行政にどのような調査報告が上がっていて、それをどのように対処してきたかを即刻調べるといって欲しかった。
いやいや、まだまだ、始まったばかり。
この問題に対し、警察だけではなく、行政として報告を国民に明らかにして欲しい。