俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

誰が真の犠牲者か?

2006-06-25 04:18:39 | Weblog
奈良県田原本町の医師宅火災で、高校1年の長男(16)が逮捕。
この事件は、当初から不思議な思いで見ていた。

なぜ、長男が母親と2人の弟、妹をしに至らしめたのか?しかも、その体には刺し傷もあったようだ。
単なる、受験生の精神的錯乱から起こった事件とは思えなかった。

案の定、そこのは想像を絶する環境の中にその青年は置かれていた。

幼い頃に両親は離婚。
後妻に入ってきた義理の母親に二人の子供ができる。
その時から、自分はその家の中では疎まれる存在になっていったのであろう。

一方、父親からは医学部に入るように言われ、毎晩毎晩、勉強でしごかれる。
自分の世界であるはずの部屋が集中治療室(ICU)と父親に言われていたのだから
この子供の気持ちはどうなるのであろうか?

唯一、血のつながりは父親だけ。
その父親は息子の気持ちを悟ることなく、医学部、勉強の言葉で子供をどんどん窮地に追い込んでいく。

自分の成績や生活を一部始終報告されていることをこの少年は感じ、日々、義理の母親に対し憎しみを増していったのであろう。

子供には何も守るものはない。
ただ、鬱積を溜め込んでいくだけ。
家族の話し合いがあれば救われるものを、再婚の家族にはそれさえ難しくなっていったのであろう・

そのことを考えるとき、この少年こそ被害者なのである。
こんな環境におかれた少年・少女は、現代社会では予想以上に多いいのであろう。
なんとか、彼らを救う手立てはないものであろうか?
ドメスティックバイオレンスから少年少女を救う道を考えていきたい。

母子3人が死亡した奈良県田原本町の医師宅火災で、放火と殺人容疑で逮捕された高校1年の長男(16)の勉強部屋を、父親(47)が“ICU”と呼んで夜中まで付きっきりで勉強を教え、時には暴力を振るっていたことが23日、関係者の話で分かった。また、長男は「父親に試験の結果を知られるのが嫌だった」と供述している。捜査本部は父親とのあつれきが犯行につながった可能性が高いとみて調べている。