俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

日銀総裁って、大したことはないんだ!

2006-06-18 18:11:54 | Weblog
昔は、偉くなればなるほど、頭(こうべ)をたれて、人徳を増していったような気がする。

私が入社したときには東芝に土光さんという人がいた。
会社ではいつも、土光さんがこう言ったとか、土光さんと話すことができたとか、言っていたことを思い出す。

東芝で、こんなこともあった。
私が担当のとき、マレーシアに送った装置が港で陸揚げされたとき、半年間野積になっていた。
気がついたときには、もう遅かった。
装置には結露が起こり、赤錆だらけ。

現地駐在員は、あわてて、東京の私のところに電話してきた。
これは現地駐在員である自分の責任と判断したのである。

私は彼のために動いてやった。
しかし、残念ながら保険求償はできなかった。
保管状況が悪すぎた。また、保管場所が違っていた。

そこで、そのことを事業部長に報告をした。
金額的には5千万円の装置であった。
事業部長はすぐに保険会社を呼んだ。
事情を説明したところ、保険会社の態度はころりと変わった。

それまでに我々担当者ベースで話しても全く埒が明かなかったのに、
事業部長が一言声をかけた途端に、状況が一変した。

当時の私は33歳。

その結果報告で、本社の経理部長に説明に行った。
当の事業部長からことの説明を行った。
保険会社からは、取締りを含め数人がやってきた。

話をじっと聞いていて、その経理部長は、
事業部長に対し、
「おまえは乞食か!」、と一喝。
ルールを無視して、保険会社から、かけてもいない保険金を取ろうとするのか!

そんなやつは東芝に入らない!

すると事業部長は、ことの重大さに気がつき平謝り。
また、その経理部長は、保険会社の取締役に対し、行為はありがたいが、ルールを守らない会社の保険には、今後一切損害保険をかけない、と一言。

これまた、保険会社の取締役は、何が起こったのかと、目を白黒。
そして、これまた平謝り。

私はこの光景を見て、その経理部長の見識の高さに感服した。
東芝にも偉い人はいるんだなと、思った。

その当時のことを思い出しつつ、日銀総裁福井くんの言動にあきれてしまった。
見識のなさはこの上ない。

日銀の総裁といえば、身奇麗にしておくものでしょ。
1000万円の利殖のことを考える人間に、総裁になってもらいたくない。
もっとだらしないのは、小泉。
自分が任命したからといって、見識くらい持てよ。
ちゃんとコメントをしろよ。

こんなおじさん達が、トップにいるんでは、国自体が駄目になるわ。

社会保険庁の問題、道路公団の問題、耐震偽造の問題、すべて、見識のなさから出てくる。

少なくとも、人の上に立つ者は清貧であれ。