雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

セピア色にたそがれて

2012-11-17 | 日記
 眼の手術のために入院していた。 たった5日間だったが、非常に長く感じた。 妻は度々、それも長い時は連続して1年以上も入院していた事を思いやると、今更ながら身につまされる。 

 今日は一日中雨だった。 迎えにきて貰い、病院の建物から駐車場まで行く間にずぶ濡れになった。 医者から「2週間くらいは人ごみのなかには行くな」と注意されていたのに。 眼のレンズというものは、年月で随分汚れてしまうものだと実感、若い人と同じように青だ、赤だ、黄色だと言っていても、年寄りのそれはかなり汚い。 真っ白だと思い込んでいたものが、実はセピア色に濁った白だったのだと実感する。 眼の手術は片方を行ったあと、期間を開けてもう一方を手術する。 その期間は、片方は真っ白、もう片方はセピアなんてことになるのだ。

 大阪に住む娘が見舞いに来てくれた。 入院前買った「さつま白波」を狙っていると言っていたので、帰宅してすぐに調べてみたが減ってなかった。 どうやら遠慮したらしい。 

 娘がメモ用紙に落書きをして帰った。 看護師がこれを見て「可愛い!」と叫んでいた。 自分が連載しているマンガの宣伝をするなら、タイトルと雑誌名を書いとけばいいものを。