ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

バーフバリ・伝説誕生/バーフバリ・王の凱旋

2020-08-23 11:43:33 | 映画

インドという国は本当になんちゅー国なんだろうか。

「バーフバリ/伝説誕生」(2015年インド)
バーフバリ/王の凱旋」(2017年インド)

を見てあらためてそう思いました。

「これ、絶対面白いから見たほうがいいよ」
と息子に勧められて見たのですが(私一人では絶対チョイスしない類のアクションばりばりの映画)

いやあ、面白かった!

全編、ありえないことだらけのエンターテイメント。CG使いまくりのファンタジー&血しぶきドバッのアクション映画で、そこにインド特有の歌やダンスが時折混じる。

バーフバリというのはインドの古代の王国の王様ですが、

この王国が悪者に乗っ取られたのを、バーフバリの息子が取り戻す、

というバーフバリ二代にわたる物語で、ストーリーはとてもシンプルで痛快無比。

なにしろ英雄のバーフバリ、宙を飛び崖を駆け登り、巨大な岩を素手で持ち上げ、敵をバッタバッタと倒しまくり、敵たちがバラバラと宙を舞い、挙句の果てに背中に矢が何本刺さろうが、剣で貫かれようが平気で立ち上がり、ついに敵を打ち倒す、という超英雄譚です。

中国の「白髪三千丈」をもしのぐ大げさな表現の数々は、観ていると思わず笑ってしまうのだけど(何度お腹を抱えて笑ったことか!)、でも引き込まれて最後まで一気に見ずにはいられないという恐ろしい映画です。

なんてたって、
「バーフバリ/伝説誕生」「バーフバリ/王の凱旋」を合わせると5時間を越える超大作なのですが、

歌ありダンスありロマンスあり、裏切りに権謀術数の数々・・何でもありの超エンターテイメントで、最後まで見ずにはおれない。

何よりスケール感が違う。

これを見て、

「あるヨギの自叙伝」の奇跡の数々を思い出しました。

もしかして、インドには、こうしたエンターテイメント大好きな国民性があるんだろうか。

だとするなら、あの本に描かれている超能力や超常現象の数々も、少し割り引いてみた方がいいのか?・・。

あの本に対してはいろんな意見があります。

ただのエンターテイメントだという人もいれば、大半が事実だと思う、と言う人もいる。私はあれらの奇跡が事実かどうか、というのはあまり重要ではないと考えていますが、それでも、事実の部分はけっこうあるのでは、と思っています。

前にも書いたけど「事実」とは何か、ということから議論しないといけない問題ではありますが。

ともかく、インドという国の一端がわかる映画であり本であります。

そして、インドにはいろいろな顔があるので、これが全部だと思わないほうがいいのですが、こうした要素もある国で、だからこそ、ヨギやサドゥー(行者)たちの中にはいかがわしい人たちも大勢いるのでしょう。

だからといって、すべてのヨギがいかさまだとか、トリックだとかいうつもりは全くありません。

イエスキリストが人々の前で奇跡を起こしたように、

人々を目覚めさせるには、ある種のカンフル剤のようなものが必要だったのでしょう。

だからといって、全てがオウム真理教のようなカルトというわけではない。

私はやはりヨギたちには、それなりの力が確かにあったのだと思います。

だからこそ、4000年の昔から伝えられてきたヴェーダ聖典の教えが今も残っているのでしょう。

ともかく、「バーフバリ」は超面白い極上エンターテイメントなので、アクション映画が苦手じゃない人にはお勧めです。

猛暑の夏を乗り切るには、別世界に飛ぶのが何よりよ!

 

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