ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

ベトナム、ホーチミン市に行ってきました。

2019-05-07 11:32:20 | 旅行

 

ご無沙汰でした。
実はGW中、ベトナムはホーチミン市に行ってきました。

ベトナムはずっと行ってみたい国でした。
何しろ、私の高校時代はベトナム戦争まっただ中。
クラスのH君は毎日のように、

「僕たちはこんなところで勉強なんかしていていいのだろうか。ベトナムでは毎日大勢の人が殺されているというのに」

といって反戦運動に参加しようと呼びかけていました。

彼は今どうしているのか。

私もべ兵連のデモに参加しました。

1975年4月30日、ベトナム共和国(アメリカの傀儡政権)は北ベトナムから侵攻してきた革命政府軍にあっけなく降伏し、ベトナム戦争は終結したのでした。

ベトナム戦争をテーマにした映画はたくさんありますね。

地獄の黙示録 
プラトーン
ランボー
グッドモーニング・ベトナム!
ペンタゴン・ペーパーズ
等々。

いずれもアメリカの視点で作られた映画です。

ベトナム戦争を知るにはベトナムに行って、人々の暮らしを間近に見ないとわからない、そうつくづく思いました。

「グッドモーニング、ベトナム!」はいい映画だけれど、やはりアメリカ目線で、ベトナムの庶民はああではなかったと思う。

実際に行ってみるとそれがわかります。

何しろ、ベトナムは、アメリカが負けた唯一の国なのだから。

ホーチミン市(昔はサイゴンと呼んだ)にある戦争証跡博物館には、ベトナム戦争当時の様々な記録がこれでもかと展示されています。

また、近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」にはベトナム共和国が陥落した4月30日前後の様子が克明に記録されていて、今よんでも小説のように面白い。

彼が44年前にたどったフォングーラオ通りを私も歩きました。

そして、ベトナムは何といっても「食」の国。
美味しいものがたくさんあります。
生春巻もフォーもバインミー(サンドイッチ)も美味しかった。

ホーチミン市は、緑が多く美しい街です。
街も建物も洗練されているし女性も美しい。

フランス植民地時代に建てられた建築がたくさんあり、エッフェル塔を建設したエッフェルの設計による郵便局もその一つです。

けれども、街角には緑色の軍服を着て銃を持った兵士たちが立っています。

他のアジアの国に比べると治安もよく秩序も整っているのは、共産圏の国だからかもしれない。

今は雨季前の一番暑い季節。

気温が高いばかりでなく、湿度も高い。

とにかく、暑い!
ベンタイン市場の屋台でアイスティーを飲んでいるといろんな匂いが迫ってきます。パクチーやニョクナムなど香辛料の匂い、揚げ物など料理の匂い、人々の熱気と喧噪・・様々なものがないまぜになったカオス。

こういうカオス、私はけっこう好きです。
これがアジアだ、と思う。

アジアに来ると、五感が目覚めます。

しっかりしないと、横断歩道を渡りきれず死ぬかもしれない。

70歳目前の私も気をとりなおし、左右を確かめてから通りに足を踏み出します。
激しいクラクションが鳴り、目の前を車が通りすぎていく。
何とか通りを渡り終えると、ほっと息をつき、
ああ、命落とさずに済んだ、と思う。

毎日が冒険、サバイバル。

だからしっかり生きないといけない。

アジアに来ると五感が目覚め、生きていると実感します。

昔の日本もそうだったはず。

今の日本は、惰眠をむさぼっている、そう感じます。

だから時々アジアに行って、五感を鍛え、自分を鍛え直す。
その必要を感じるのです。

また行こうと思っています。

帰りの飛行機で見た「ボヘミアン・ラプソディー」がすごくよかった!
飛行機に乗る楽しみは、映画を見る楽しみでもあります。

 

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