ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「ブレイキング・バッド」にハマる

2016-02-01 11:07:07 | 映画
暮れに、息子が「これ面白いよ」といって教えてくれたのが、
アメリカのTVドラマ「ブレイキング・バッド」だ。
ちょうどHuluでやっていた。

暮れから見始めて、1月下旬に全部見終えた。
シーズン5まであり、シーズン1が7話、シーズン5が16話、あとはそれぞれ13話で、全部で62話。
一話が大体47分なので、合計すると約3000時間、私はPC画面に張り付いていたことになる。

面白かった!
面白くて、見るのをやめられなかった。

ストーリーは単純。
高校の化学の教師であるウォルター・ホワイトが末期ガンを宣告され、妻子に残すお金を何とかして稼ごうと、違法ドラッグの合成に手を染める。

相棒に選んだのは高校をドロップアウトした元教え子のジェシー・ピンクマン。
二人は古いキャンピングカーの中でメタンフェタミン(通称メス)と呼ばれるドラッグ製造に乗り出すのだ。

地味で冴えない高校教師だったウォルターが、麻薬製造に手を染めだしてから、悪に目覚め、どんどん悪賢い犯罪者になっていき、ついに麻薬組織の帝王とまで言われるようになる。

一方のジェシーは麻薬の売人でジャンキー。何をやらせてもダメでトラブル続き。

二人とも何度も危機に直面するが、その度に思いがけない方法で生還する。
もうダメか、と思っていると、その手があったか!
と毎回驚かされる。

ジェシーはダメなやつだけど、ウォルターよりはるかに人間的で優しい。私はジェシーが一番好きだ。

ウォルターの家族の話(義理の弟が麻薬捜査官だったりする)もあるが、圧巻は何といっても、ウォルターとジェシーの掛け合いだ。演技もすごい。すごい役者たちだ。

これはウォルターとジェシーの、いってみれば、父と息子の物語である。
血の繋がりはないけれど、二人は本物の親子のように親密に関わり合い、庇いあい、同時にとことん相手を憎みあうのだ。

実際、二人は何度も互いに殺しあおうとする。
壮絶な関係である。

エピソード3の10話「かなわぬ最期」が秀逸だ。
ラボに迷い込んだ一匹のハエを巡って話が終始する。そのストーリー展開、二人の心理描写の見事さ。たった一匹のハエを巡る話なのに、何度見てもつい最後まで見てしまう。

そして、もちろん、最終話もすごい。
これはもう西部劇である。
問答無用の悪漢たち、それに対峙する闇の帝王としてのウォルター。
壮絶な撃ち合い、殺し合い。

アメリカは今も西部劇の時代とさほど変わらないのだなあ。

そして、
男という生き物!

ああ、世界から戦争がなくならないわけだ。


面白いドラマって、ドラッグみたいで、見始めたらやめられなくなる。

今日捨てたもの。
「ブレイキング・バッド」を繰り返し見てしまう習慣。

今日から2月。
先に進もう。


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