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ないない島通信No2

映画&読書&旅行&日々の雑感

誕生日なので生まれ故郷の星を探しに行った。

2025-05-27 18:30:44 | プラネタリウム

今年も無事、誕生日を迎えることができました。

いくつになったかは内緒ね。

そこで、誕生日祝いとして、府中市郷土の森博物館の中にあるプラネタリウムに行ってきました。

故郷の星を探しに・・

なんていうとロマンチストかと思われるかもしれませんが、夜空を見上げるたびに、

私の故郷はどの星なんだろう、いつになったら故郷に帰れるんだろうか・・

などと思うようになったので。

子どもの頃、繰り返し見た夢があります。

数多ある星の中を飛んでいくと、向こうに何やら見えてくるのです。

何かその辺りの星の集まりには、とてつもない秘密が隠されていて、それを何としても解き明かさなくてはいけない・・そんな夢です。

数多ある星座や星団をかき分けていくと、その奥に、その秘密があるのですが、毎回秘密までたどりつかない、

そういう夢です。

ああ、またあの夢を見た、とよく思ったものです。

あれが何だったのか、そして私の故郷はどの星なのか、知りたい・・

とずっと思っていました。

でも、こんな話を友人にすると、SFの読みすぎだとか、映画の見過ぎだとか言われ、笑われます。

自分でもそう思っていました。SF大好きだったので、小説の読みすぎだと。

でも、今になってみると、あれはそういう類のものではなく、

何か根源的な、生まれる前から持っていた太古の記憶のような気がしてならないのです。

十代の頃はよくプラネタリウムに通っていました。

しばらくプラネタリウムとご無沙汰だったけど、ここに来て、やっぱり宇宙よねえ、と思うようになり、

あの星々の奥にあるものが何なのか突き止めたい、と思うようになりました。

私の魂のふるさとは宇宙のどこか遠い場所にある、

という確信のようなものがあるので。

人生も終わりに近くなってきたので、子どもの頃に見た夢に戻るのかもしれません。

郷土の森博物館のプラネタリウムは空いていてよい。でも、やっぱりプラネタリウムは本物じゃない。

「恒星と惑星の違いは、星がまたたくどうかの違いです。」

と解説員に言われても、プラネタリウムの星たちはまたたかないので、区別がつかないのですよ。

大熊座とこぐま座のしっぽが長いのは、ゼウスがしっぽを持ってぶん回して空に揚げたからだそうです。

「ぶん回して」(と言った気がするのだけど)

今日はプラネタリウムを2回観ました。

「アークトゥルス~覚えてもらえない星~」と「天球のものがたり」

アークトゥルスは一等星でとても明るい星なのに、イマイチ知名度が低いのだとか。

そこで、アークトゥルスを知ってもらいたいと思って企画したそうです。

牛飼い座のアークトゥルス、知名度が低いとは知らなかった。スピカくらい明るい星なのに。

ちなみに、アークトゥルスは麦の収穫期に見られる星なので、麦星とも呼ばれ、麦なのでビール星とも呼ばれるそうです。

「天球のものがたり」は古代から現代に至るまでの天球儀に描かれた星座たちの話。古代中国の星座の話やフランスの天文学者ラランドが「ねこ座」を創ったのだけど、削除されてしまったという話など、面白かった。

ああ、でもねえ、やっぱり生の星空を見たいなあ。

この夏は星を見に行こう、

と決めました。

お土産に買った「はやぶさ2」の模型↓ 今頃どの辺を飛んでるんだろうか。

   ~~~~~~~

話は全然違うけど、分倍河原から郷土の森博物館に行く途中のバス停の名前がユニークでねえ、

「ちゅうおう どうした」

というのです。

バスのアナウンスが「ちゅうおう」と「どうした」の間で少し切れるので、

え、何がどうした? 

と思ったら、

「中央道下」というバス停でした。

普通は「ちゅうおうどう した」で切るだろ、と思った。

ともあれ、郷土の森の公園も博物館もプラネタリウムもガラガラですごくゆっくり過ごせたのがよかったです。

また行きたい。

あ、でも、次回は渋谷のプラネタリウムに行こうと思ってます😊😊😊

なんだかとりとめもない話になってしまいましたが、

とにかく、よい誕生日でした。

ちなみに、誕生日祝いに私は自分に花束を贈りました。

駅前の花屋で見つけたスモークトゥリーです。

去年買いそこなったので、今年出るのを待ってたんです。

誕生日に出会えるなんて嬉しい!

今年も何か良い事ありそうだ!

 

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江ノ島から長谷寺へ

2025-05-24 11:11:05 | 散歩

たまたま一日空いたので、海を見にいくことにしました。

思えば2年前に熱海に行って以来、海には行ってなかったのです。

子どもの頃、海辺で育ったので、時々海をチャージしにいかないと、陸に上がった人魚みたいに、アップアップしてくるのです。

別に泳ぐわけでもサーフィンをするわけでもなく、ただボーっと浜に座りこんで海を眺めているだけ。

引いては寄せる波を眺め、水平線を眺め、空を眺め、ただただボーっとするのです。

そうしていると、次第に海が私の中に流れ込んできて、ガソリンをチャージするみたいに、やがて私は海で満たされていきます。

満タンになったら、また立ち上がり、歩き始めます。

海辺で暮らすのが夢ですが、この歳になるとねえ。来世で実現しよう。

というわけで、

朝一で「海へ行く」と決めて、さっそく登戸まで行き、小田急線に乗り換えて藤沢へ。

藤沢から江ノ電で海辺を散策という計画。

(江ノ電には、「のりおりくん」という一日乗り放題の乗車券があります)

最初は江の島に行こうかとも思ったのですが、江ノ島駅に降り立ってみたらまあ、ものすごい混みよう。

外国人だらけ。駅前の商店街にはカフェやソフトクリーム屋さんが並び、若い子たちが闊歩しています。

江の島ってこんなになってたのか。

江の島に渡る道も団体旅行客で渋滞してる。

これじゃ、新宿と変わらない。人にもみくちゃにされるだけ。

というわけで、江の島には行かず、浜に降りました。

しばらく浜辺に座りこんで海を眺め、ああ、やっぱり海はいいなあ、潮の香りもいいなあ・・

心と体が開かれていくようだ。体の中心から開かれていって、アジの開きになった気分。

それから、再び浜伝いに歩きだしました。

空は靄がかかったような薄曇り。遠くは霞んでいる。でも、暑くもなく寒くもない程よい天気。

江ノ島から腰越を通過し、鎌倉高校駅まで歩いたのですが、

折から東風が強く吹いていて、帽子を飛ばされそうになったり、砂に足を取られたり。

それほど長い距離じゃないのに、すっかり疲れてしまいました。

鎌倉高校駅から再び江ノ電に乗り、長谷へ。

長谷寺でも参拝して、鎌倉から帰ろうかしらなどと考えたのですが、

長谷寺もまたすごい混雑でした。

世界じゅうの人が集まったんじゃないか、っていうくらいの混み具合。

中国語、英語、スペイン語、ロシア語なんかが飛び交っている。

やれやれ。

日本は何処に行ってもこんな人混みになってしまったのか。

境内のお団子屋さんでお団子買って、ベンチに座り、向かいの席にいた観光客に話しかけてみたら、

メキシコから来たといいます。

笑顔が素敵な若い女性。日本はどうですか、と聞くと、大好きですとの答えが。

私の英語はブロークンなのですが、彼女の英語もブロークンなので、英語ネイティブじゃない人の方が話しやすい。

ひと時、おしゃべりして、また長谷寺巡り。

やっぱり旅は人よねえ、と今回も実感しました。

一人旅だと誰とも話さない時間が長いので、たまに誰かに話しかけたくなるのですね。

長谷寺はなかなかよかった。

そして、再び長谷から江ノ電で藤沢に戻り、小田急線経由で帰ってきたのでした。

江ノ電なんて、昔はガラガラで、「千と千尋の神隠し」に出てくるローカル線みたいだったのに。

時代は移り世相も移る世の姿、だよねえ・・

合計8時間くらい、1万3千歩の小さな旅でした。

今度行くなら、やっぱり観光地じゃないところにしよう。

離島がいいかも。

なんだかんだと大満の休日でした。

 

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池のカイツブリの雛が孵った。

2025-05-22 14:10:19 | 散歩

しばらくご無沙汰していた近所の公園ですが、

先日行ったら、カイツブリの雛がすでに孵っていました。

しかも、すでに親鳥の背中に乗るには大きすぎるくらいに成長していました。

確認できたのは3羽。

今年の浮巣は池の反対側で、見えにくい場所にあるので、裏側に回って藪の中から双眼鏡で見ないとわからない。

去年はカラスに雛をやられたので、かなり用心深くなっているようです。

ということは、やはり去年の親鳥か、あるいは雛が成長して戻ってきたのか。

その辺は不明ですが、彼らも互いに情報のやり取りをしているような気がします。

カラスがいるから要注意、今年はこっち側にしよう、なんてね。

先日の雨で水嵩が増したので、親鳥たちはせっせと巣の補強をしていました。

ともあれ、無事雛が孵ってよかった。

このまま秋まで無事育ってくれることを祈っています。

今年もすでに夏の兆し。

二年続きの猛暑は今年もやってくるのでしょうか。

どうか、この夏を無事乗り切ってほしいです。

カイツブリも人間もね。

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「ごはん」これはいい映画だ!

2025-05-13 10:34:32 | 映画

「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督が侍タイの前に作った映画、

「ごはん」(安田淳一監督 2017)

をアマプラで観ました。

これ、ずっと観たいと思ってたのだけどどこも配信してなくてね。アマプラで見つけて即購入(440円)。

いい話です!

とにかく田園風景が美しい。

安田監督は、映画史上最も美しい田園風景を撮りたい、と思って作ったそうです。その通りの美しさです。

最初のうちは「侍タイムスリッパー」の登場人物たちが別人として登場するので、つい笑ってしまいましたが、

お寺の住職や奥さん、撮影所の所長さんなんかが登場し、主人公はあの優子殿です。

しかも、侍タイで関本役をやるはずだった福本清三氏も元気な姿で登場しています。

侍タイに比べるとコメディ要素は低めで、どちらかというとシリアス系なのですが、やはり随所に笑える箇所があり、安田監督はやっぱり関西のお人なんやなあ、と思いました。

ストーリーはシンプル。

東京でOLをしていた寺田ひかりのもとに、故郷の父が亡くなったという知らせが届きます。

故郷に戻ったひかりが直面したのは、父が請け負っていた30軒分の田んぼ(1万5千坪)。

高齢化が進み、一人で田んぼを賄えなくなった人たちが、ひかりの父親に自分の田んぼを任せていたのです。

父は、九州から出てきた青年(ゲンちゃん)と二人で田んぼの世話をしていたのですが、重労働に耐えかねて突然死してしまいます。

ゲンちゃんに泣きつかれ、東京に帰れないひかり。

ひかりは故郷に残る決心をします。

ゲンちゃんから米作りの基本を教わりながら米作りを始め、ついに秋に米を収穫するに至るまでを描いたのがこの映画です。

米作りは一筋縄ではいかない。水の調整、台風による被害、雑草取り、夏の容赦ない太陽の下で過酷な労働を強いられる毎日・・

米作りが初めてのひかりにとって、何もかもが新鮮で、また過酷な日々でした。

お父さんはこうやって米作りをしていたのか・・

父に反抗して家を出たひかりにとって、田んぼは父を奪った仇のような存在でした。

しかし、ひかりは米作りをしていく中で、父を理解し始めます。

米作りの教科書みたいなストーリーですが、その中にひかりと父親との関係、ひかりが幼い頃に亡くなった母との関係などが盛り込まれ、家族のストーリーとしても見ごたえのあるものになっています。

米不足の今こそ、日本じゅうの人が観るべき映画です!

田んぼの米が、私たちが食べるごはんになるまでに、こんなに複雑で大変な行程があり、農家の人たちの苦労は並大抵のものではない、ということを教えてくれます。

政府の減反政策とは何だったのか、その結果、私たち国民に残されたものは、米不足と米の高騰という現実。その現実も織り込まれています。

タイトルが「米」ではなく「ごはん」というのもいい。

私たちが食べているのは「米」じゃなくて「ごはん」なのですから。

最近TVコマーシャルなどで「米」「米」と盛んに言われていますが、「ごはん」が正しい。あるいは「飯」。

私たち日本人は毎日ごはんを食べて生きているのですから。

最後に、

これを観終えた後、再び侍タイを観ていたら、

なんと新たな発見が。

ついクスリと笑ってしまいました。

安田監督の遊び心が素敵です。

ぜひ、私が何を見て笑ったのか、当ててみてくださいまし。

(新左衛門の食べたおにぎりじゃないよ)

 

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「穴ニ落チタ兎」が面白い。

2025-05-08 14:43:04 | 

このたび、友人の更波月が新しい本を出版しましたので紹介します。

「池堂刑事の事件簿・穴ニ落チタ兎」(更波月作 明眸社刊)

彼女はすでに3冊の本を自費出版しています。

eikoのペンネームで、

「僕たちの不思議な物語」

「見上げれば空はブルー」

更波月のペンネームで、

「山鳥は鳴く」

(3冊共Amazonで買えます)

今回、4冊目の出版となります。👏

出すたびに上手くなっていて、これはもうプロの作品といっていいでしょう。

ストーリー展開といい登場人物の造形といい、面白くて読み始めたらハマること間違いなし。

ストーリーテリングの才能というのは生まれ持ったもののようで、それがいつ開花するかは人によります。

彼女は70歳を過ぎてから開花したようです。

これらの本を出版する前に、「ゆうきの会」という児童文学サークルに所属して短編をたくさん書いています。

「ゆうきの会」は八王子市の市民講座をきっかけに作られた児童文学サークルで、私が講師を勤めて10年以上続きましたが、残念ながら5年ほど前に解散となりました。

この小さなサークルから一人の作家が生まれたことは、大変喜ばしく、また誇らしい出来事です。彼女の本の出版に関わることができたのは、とても幸運なことだと思っています。

今回出版した「穴ニ落チタ兎」はミステリー。

舞台は昭和40年代の東京。私たち団塊の世代にとっては青春まっただなかの時代で、大変懐かしい時代でもあります。その時代を背景に、殺人事件を追う刑事の物語です。

この池堂刑事、生まれてすぐに両親が亡くなり、伯父夫婦に育てられますが、逆境にもめげずまっとうに生きようとする様が実に清々しい。

さらりとした筆致ながら話の展開が上手く、特に主人公の池堂刑事の人物造形が魅力的です。
たいへん読みやすく、いつのまにかストーリーに引き込まれています。この手腕は見事です。

更波月としての第1作目「山鳥は鳴く」では明治初期の巡査、赤瀬川蒼馬が登場しますが、この人物もとても魅力的です。脇を固める人々もまた魅力的で、事件及びその解決も見事です。

合わせてお読みいただければと思います。

団塊の世代(昭和22年~24年生まれ)の方たちにぜひ読んでいただきたいと思います。

私たち団塊の世代も、まだまだ元気で活躍しているぞ、まっとうに世の中に貢献しているぞ、とアピールしたい。

何かと物議をかもしてきた世代ですが、最後までその底力を発揮しようじゃないか、心残りのないようにしっかり生き抜こうじゃないか、という同世代への呼びかけであり、今回この本を紹介したもう一つの目論みでもあります。

何より、ミステリーとして骨太で完成度が高いので、ぜひお読みいただければと思います。

更波月氏は現在続編を執筆中です。

 

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