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きょくたN日常事態宣言

パンデミック
ずっと自宅待機
でも手洗いうがいマスク換気

「地図から消される街」青木美希

2018年07月21日 14時52分03秒 | 読書とか

「地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」」青木美希 2018講談社現代新書2472

最も怖い無関心 

不明者2,539人(2018年3月8日現在)

原発作業員と除染現場のリアル「カイジ」状態。

放射性物質の放出は今でも続いている。そして原発現場作業によるまとまった飛散。風が届く範囲での農業はありえない。

日本の原発の存在理由。

正体を現して規制をしない「原子力規制委員会」
被災者を支援しない「内閣府原子力被災者生活支援チーム」
大いなる不信。強く固まる不振。
見え透いたごまかし。

 

「町を残す」というのはどういうことか。立場による認識の違い。嘘をついてまで人を無理やり戻すことが町を残すことになるのか。国や東電からすれば、町などなくなってもいいのだ。いやなくなった方がいい。だから見え透いた政策をごり押しする。町長は町を残したければ、住民の側に立って『本当の「絆」を残す』ように考えなければならなかったのだろう。結局、人は戻らず町はそのうちに消えてなくなる。それは国の思惑通りなのだ。
「除染」ってなんだ?アリバイ作りでしかない除染で生活できるようになったと信じられるのか。
オリンピックに向けて国は帰還を急ぐが、それは世界中に日本の棄民政策を知らしめることになるのではないか。国がそこに住めという場所の放射線量を、多くの外国人に知らせる機会となるかもしれない。国連からも被災者支援を見直せと言われているのだろ?日本への信頼と評価が低下することは否めない。経済優先で国民の健康は二の次という態度は、再び日本をエコノミックアニマルと呼ばせることになるだろう。

将来の訴訟へ向けて準備は進んでいるのだろうか。記録は残しているのだろうか。十数年、数十年のうちには集団訴訟は必ず起きる。被爆者という言葉を拒否したくておろそかにしていないか?国を相手にするということは、泣き寝入りをするかとことん闘うという覚悟かだ。闘うためには情報と記録という武器が必要になる。

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「ペスト」カミュ

2018年07月14日 20時00分21秒 | 読書とか

「ペスト」カミュ(1947) 1969新潮文庫(2013年75刷)

NHK「100分de名著」で扱われたので読んだわけです。ちゃんと録画してありますので、読みながら予習復習で見ましたですよ。

伊集院さんが『東日本大震災』を思い起こすと言いますが、そこは『福島第一原発事故』でしょう。現在も続く日本人のペストですよ!しかも、この作品の中で言えば始まったばかりのところです。こちらは300年かかる病気ですから、現在の責任をとるべき者たちがこの世から消えるまで、それは認められないでしょう。やっときちんと認められるようになるのは、きっと50年後のことでしょう。
放射線の影響という抽象を語って安全を騙るよりも、現実の中での出来ることをどうやって行くべきか。だれが、どうやって。
政治家や官僚などは当てにならない。それはうまく利用すべき組織に過ぎない。組織はその利によってしか動かないのだから。

解説にあるように、まさにいつでもどこにでもある問題を見事に描いている。我々の中の「ペスト」

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「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

2018年07月08日 11時22分37秒 | 読書とか

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎 2007新潮社(2009年17刷)
2008年~山本周五郎賞、本屋大賞~

え~とね、国民から選ばれた総理が暗殺されるのね。

犯人の濡れ衣を着せられた男が逃げるのね。

結局、真相は明らかにならないのね。

でもおもしろいのね。

はらはらどきどき。

これはどうなの、と思うようなこともちゃんと書いてくれるので納得して読めます。

お父ちゃんの痴漢嫌いが素敵です。
人生の中では人を殺さざるを得ない状況はあるかもしれないが、痴漢をせざるを得ない状況など存在しないと。

まあ、なんかね、「異常時に『信用』できる他人」ってのもね。うん、私はどんどん疑うわ。うらやましい。

 

『たいへんよくできました』

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「真夜中プリズム」沖田円

2018年07月07日 16時16分16秒 | 読書とか

「真夜中プリズム」沖田円 2017スターツ出版文庫

「雨上がりの夜空」的な陸上エリートのケガによる絶望。挫折、喪失感。そして逃げ。

ラストでもまだ昴は逃げている。自分に憧れてくれた美形男子に。
走ることが大好き。これはきっと嘘じゃない。そして、常に一番だったその優越感を、美形男子を自分のものにしたことにすり替えた。
昴よ、お前は真夏のような男が好きだったか?走るのとどちらをとる。

高校時代、心の穴を埋める恋愛体験ラブストーリー。
だが、大学に進む時点できっと走り始めるだろう。人生はまだ長い。社会人でも走り続けたいだろう。
そして走り始めたとき、自分の本当に求めるもの、本当の気持ちに気付いて真夏を捨てるだろう。
ふたりの恋は流れ星、走り始めた流星は北極星を置き去りにするはずだ。

 

もったいぶった展開、先生の行動は作者の独りよがりだな。気持ち悪くて腹立ったわ。
美形男子真夏のひとり天文部ってのもないわ。誰もそれを知らないってのはもっとないわ。女子の監視を甘く見るな~

 

※スターツ出版というのは恋愛小説が多いのかな。この作者の作品は中高生向けだろうな。

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「神様の願いごと」沖田円

2018年07月07日 13時13分13秒 | 読書とか

「神様の願いごと」沖田円 2017スターツ出版文庫

最近の神様は妖怪と一緒で人間が認識することで力と存在を確立するらしい。「おらに力を―」みたいな。
まあ、元気な女子高生が大好きですが、そこは神様なので性的な意味ではありません。

みんな夢を持て!
『皆の願い、聞き届けた』
叶えるとは言っていないがな!叶うかどうかは自己責任じゃ!
ちゃんと見守ってやるわ!潰えた夢でも~

花火~
七夕まつり再会~

 

まあ、練習中にボールが手に当たったくらいで再起不能になるような事故は珍しいがね。ってか、プロには成れなくても野球はできるぞ。片手でも。
たこ焼き屋のおっさん、それでいいのか?お前の夢は。どこかできっと心理的に破綻するぞ。まあ、奥さんが立派だから何とかなると信じよう。
ユイちゃんの願いは不穏な気配を感じたが、子猫たちに代々受け継がれていくということで、納得しておこう。クロが死んだらユイちゃんも・・・なんて作品じゃありません。本当の怖れるべき神様ならそうなるだろうけどね。夢の守り神だから。

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「追憶のかけら」貫井徳郎

2018年07月01日 15時15分15秒 | 読書とか

「追憶のかけら」貫井徳郎 2006実業之日本社JOY NOVELS(2004単行本)

半世紀前に自殺した小説家の手記
人助けのつもりの人探しが、気付かないうちにその人を追い詰めて~
身に覚えのない仕返しを~

その手記を受け取った松嶋にも~身に覚えのない仕打ち~

 

読者が突っ込みを入れるところを、どんどん拾って解決していく。すぐに気付かないのは主人公だけ。
2度3度おいしい作品。そうだったのか。そうだよね。と。

まあ結果として、志水の母親(永美子)さんが原因だな。あんたね、息子が結婚をしない(できない)のは、あんたの存在のせいだわ。松嶋(主人公)を咲都子さんが選んだのは、永美子さんの存在を疎んだからじゃないかね。なるほど、主人公がすべての原因のように書きながら、実はそうじゃなかったと。

後半は休憩をとるのも忘れて一気に読んだ。ハッピーエンドだな、ママはもういないけど。

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「私に似た人」貫井徳郎

2018年06月30日 12時12分12秒 | 読書とか

私にた人」貫井徳郎 2014朝日新聞出版
『週刊朝日』2013年01月04・11日合併号~11月15日号

事故で死ぬ人、見て見ぬふりの人、義憤

答えは130ページの7~8行目にあった。「あんた何様のつもり?」

身勝手な義憤《トベ》小口テロ
社会への怒りを示すその態度こそ、自らの怒りを作り出した【足りない寛容さ】だ。同じだ。
まさに、《トベ》のやっていることは、社会の、《トベ》の見る他人の、《トベ》に似た人。
ああ、社会は自分の意識の鏡。見たい部分だけを見てしまう。
都合のいい理屈を作り出してしまう。

許さなければならない。償いのために。

 

これはまた時間をおいて読み返したい一冊だ。
推理小説としてではなく、社会と生き方と価値観について考えるために。

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「新月譚」貫井徳郎

2018年06月24日 16時16分16秒 | 読書とか

「新月譚」貫井徳郎 2012文藝春秋
『別冊文藝春秋』2010年07月号~2012年01月号

え~、いい時代になりまして、著者インタビューなんかがyoutubeで見られたりします。
小説家は嘘つきですね。
ははは、いやいやそれはないわ。なんてね、どう見たってそうじゃないでしょう。ははは、この作品は!
ほら、作風の変化とか、貫井さんそのもの。キャラクターは違うんでしょうけどね。経緯と展開はきっと。

整形美人小説家

作風の変化

タイトルの意味、P470 そこにあるのに見えない月『まるで私のようだ』

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「後悔と真実の色」貫井徳郎

2018年06月23日 14時26分59秒 | 読書とか

「後悔と真実の色」貫井徳郎 2009幻冬舎
『ポンツーン』2006年12月号~2008年06月号、大幅加筆修正

ああ、最終的にはありがちなアイデアと展開の作品だったな。しかし、読んでいる間は十分楽しめた。

《指蒐集家》
連続殺人(1+(3+1))

犯人の動機に迫る人格を、なにげなくそれでいて読者が少し違和感がある程度に描く(P148)あたりはうまいね。終盤の人格形成(幼いころの事件での刷り込み)でもそれなりの説得力もあるし。そこに行きあたらなければ!というのも、そこでなくてもいつかは・・・ってのも感じる。このあたりの因果の構成は他の作品と同様だね。

ジョー(西條)さんは甘いわな。まあ、そこが人間らしくて安心したんだけど、『正義』の下には刑事さんが浮気しちゃだめだわ。因果応報のようなかわいそうなような。おもしろいね。奥さんのことは好きなまま夫婦関係は破綻って。フフフ。私もこの奥さん好きだよ。ピシッと!
後悔は他人の気持ちを思いやれなかった言動や、すべての元凶となった自分の存在そのもの。だな。「たられば」は刑事を辞めさせられたことと最後の被害者。ジョーさんの存在がおまけの殺人を誘ってしまった。さらにもう一人失うところだった。

身代わり《指蒐集家》のところは作者は笑いながら書いただろうね。「わははは、こいつアホや、どうだ、これだけテンプレートなクズ」って。

わかりやすく後悔しているのは綿引だね。
あと、一人目の殺人の犯人(またはその原因)は安養寺美貴(大臣の娘)でいって欲しかったな。まあ、やり過ぎになるかもしれないけどスッキリするし、もう一山楽しめたのに。

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「愚行録」貫井徳郎

2018年06月17日 14時25分26秒 | 読書とか

「愚行録」貫井徳郎 2006東京創元社
『ミステリーズ』vol.09-13(2005年02月~10月)

一家殺害と保護責任者遺棄致死、もう一つの関連殺人

虐待の連鎖

 

おっと、本の厚さから警戒したが、ページ数が少ないじゃないか。紙が厚めなんだな。

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「慟哭」貫井徳郎

2018年06月16日 15時00分58秒 | 読書とか

「慟哭」貫井徳郎 1993東京創元社

デビュー作。
解説で北村薫がいうとおり、25歳が書いたとは思えない書きぶり。
これまた北村薫が書いているが、348ページのラスト2行で『ゲゲッ!やられた!』だった。これは頭の方でうっすら思いついてはいたが、読み進めるほどにそれを忘れさせられてしまうのだ。だからこそ悔しい。やられた!
そしてラスト1行。だよな・・・ああ。

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「乱反射」貫井徳郎

2018年06月10日 13時13分13秒 | 読書とか

「乱反射」貫井徳郎 2009朝日新聞出版
『週刊朝日』2007年08月17日号~2008年10月03日号
第63回日本推理作家協会賞 Wikipedia

ベビーカーの中の幼児が、倒れてきた街路樹に当たって死ぬ。
「どうしてこうなった」死んだ幼児の父親が新聞記者で~

  • 強い風
    • 義母との病院でのやりとりで帰り時間遅れる
    • ベビーカーでバスに乗るのをためらい、風よけにサングラスをかけた母親
  • 街路樹の健康診断の手抜き検査
    • 造園業者、従業員の病的潔癖症
      • その木の根元に犬の糞
      • 病気(潔癖症)を同僚に知られたくないので、交代してくれと言えず
      • 道路拡張で、どうせ近いうちに伐採される
    • 症状が酷いのに気付きながら、病院行きを強く言えなかった妻
  • 伐採作業ではないのに、造園業者(検査)を追い返した有閑マダムグループデモ
  • 腰痛に甘えて犬の糞を拾うのをやめた老人
  • 子どもたちにバカにされて犬の糞を拾うのをやめて放置した市役所職員
  • 救急外来を断った近所の病院(アルバイト医師)
    • 多数の患者と外科医不在
      • あとから訴訟を起こされることを怖れ
  • 病弱だったので昼間の病院で長時間いるのを厭い、軽い風邪でも夜間救急を利用する大学生
    • それを教えられた女学生と、それを広めたその友人
  • 運転が苦手で、車を路上に放置して自宅への車庫入れから逃げる女性~そして渋滞、救急車動けず~
    • 彼女の気持ちも無視して大きな車を買う家族

あれだね、法的には事故の責任は造園業者で終わり。なにも間違いなし。ってか、そこまでの潔癖症と根腐れというあり得ないシチュエーションの組み合わせで起きた事故だから。
犬がいつも同じ場所で糞をしたがるというのは、何か根腐れの臭いと関係があったのかもね。だって、同じ場所で糞をする犬って少ないでしょ?それ以前にこの老人は部屋で犬を飼っているようなので、トイレの躾をしっかりすれば外ではしなくなるのに。トイプードルだったよね。ね。

で、被害者家族、家庭の生ごみをインターチェンジのごみ箱に捨てる行動が、どう関係してくるのだろうと期待して読んでいったんだけど・・・結局、「ああ、俺たちも彼らと同じだ」という気付きによるショックって、それだけかよ。まあ、それでいいんだろうけどもっとひどい事件の原因になっているんじゃないかと期待しちゃったじゃないか。十分面白かったけど。

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「空白の叫び」貫井徳郎

2018年06月09日 17時17分17秒 | 読書とか

「空白の叫び 上下」貫井徳郎 2006小学館
『文藝ポスト』2001年春号~2006年冬号、加筆

おおっ、期待以上に読めた。
相続税の扱いと銀行強盗は気になったけど。
神原(ぼく)よ、お前にはおばあちゃんからの相続はないはずだぞ。叔母ちゃんが男に貢いだ金はお前のもんじゃないし。お母ちゃんに入ったはずの遺留分も、殺人による相続はないぞ。おばあちゃんの遺書に神原(ぼく)宛ての分配があったんだっけ?
あと作品の中では展開がなかったが、この穴だらけの銀行強盗はうまくいったようですぐに足がつくよね。みんな捕まるのは時間の問題だった。そこらへんがやっぱり若さ(幼さ)だなぁ。いくら葛城が頭よくてもね。

久藤から始まるのは一番普通の分かりやすいやつだからだな。いじめられっ子の逆転不良とその地位確保への威嚇。そしてまとわりつく女教師を勢いで殺すだろ、で少年院での執拗ないじめは被害者家族からの復讐だったと。院を出てからの嫌がらせもその続きだと。でさ、被害者の話を聞いて銀行強盗を自首するんだけど、そこは違うだろ。そこがすごい普通。被害者家族(女教師の父親)は久藤に悪党であってほしいんだから、この父親も殺してやればいいのに。それが相手の望みだが、結局久藤は罪の償いよりも矯正を選んだわけだ。あ~あ、繰り返しになるだけだな。

葛城はサイコパスだな。で、その父親の女癖が複雑な人間関係を作ってこの結果を生む。なるほど、異母兄弟とか養育費、その関係の裏切り。理不尽だと思われた父親の行動の理由が解かれていく。そしてそれが異母兄弟を殺すことになるとは。とは。とほほ。だが後悔も反省もない。それだけ疎ましい存在だったのだから。破滅願望、親から愛情を十分受けられなかったからか。生まれつきだったのか。

ぼくこと神原尚彦が一番の困ったちゃんだ!『僕は悪くない』とずっと思いこんでいる。一番質の悪いやつだ。銀行強盗で得た金を奪われて階段から落ちて車にはねられて死んだところでは『因果応報』と水戸黄門的な気持ちよさを感じてしまうほどだ。
だが、現代の犯罪においては彼のような無反省で未成熟な大人が多くなっているように感じる。高速道の煽り殺人の犯人の笑い顔が頭に浮かぶ。

「空白」を持て余していたのは誰だ。
若さゆえの失敗の数々。
生まれつきの殺人者はいたか。環境条件次第か。
少年犯罪の償いと更生は。

生きて伝えてください。その気持ちを。
罪を犯しても反省することもできずにいる子供たちに。

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「失踪症候群」貫井徳郎

2018年06月03日 14時14分14秒 | 読書とか

「失踪症候群」貫井徳郎 1995双葉社
『小説推理』1995年07月号~09月号

役所だましで人間の入れ替わり~自由…か?えええ~
余程家族、親族、同窓生たちが嫌いなんだな・・・
ま、ま、ま、引っかかるというか希望する者はいるかもね。

いやあ、読めるけど…
あれだよね、自由になったというやつらの自由さをもっと表現しないから、作品としての説得力がないんだな。タイトルとの整合性と。元警察官たちの活躍もなんか中途半端で、『いやいや、普通に警察で調べられる(気付く)でしょ』って話。
う~ん、ま、ま、ま、うん、フィクション。無理やり感。
シリーズあと2冊を読むと面白いのか?

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「炎上上等」高須克也

2018年06月02日 14時10分27秒 | 読書とか

「炎上上等」高須克也 2018扶桑社新書

いったいどれくらい炎上する話があるのかと思って読んだが、たいしたことはなかった。
うん、「イエス!高須クリニック」だった。

この人はその時代のおじいちゃんで、ちゃんと大きいものや強いものを信じる人なんだな。社会や人、そして医療と。まあ、立場的に当然であり、この本は広告でもあるわけだ。
うん、好きですよ。おじいちゃん。
でもね、政治的な話なんかは気持ち悪いです。

気管チューブと胃ろうは・・・どうしようもなかったらやるかなぁ。金があれば。そして1秒でも長く生きたいと思う老後であれば。サイボーグ的な形で苦しくない技術が開発されそうな予感もあるし。ね、そんな状態でゴルフができたりすればいいじゃない。

P188後ろから3行目誤字。

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