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でも手洗いうがいマスク換気

「路上のX」桐野夏生

2018年12月09日 10時43分47秒 | 読書とか

「路上のX」桐野夏生 2018朝日新聞出版
『週刊朝日』2016年01月22日号~2017年02月03日号

男の部屋を占拠する少女たちの姿は、安部公房の「友達(闖入者)」を思わせる。

上手く、正しく生きるよりも「自尊心」
ああ、ここにも肥大化する自意識が見える。

でもしかたない。そういう社会であり、そういう教育であるのだから。

 

「問題」を見ようとして読むのではなく、目先を変えて読むと「冒険譚」になるのかもしれない。

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「デンジャラス」桐野夏生

2018年12月02日 14時40分06秒 | 読書とか

「デンジャラス」桐野夏生 2017中央公論新社
『婦人公論』2015年02月24日号~2016年04月12日号、加筆修正

どこがデンジャラスなんだろうか。う~ん。わたしの感性が鈍いんだろうな。・・・自分の立場のデンジャラスな状態(兄さんの気持ち一つで捨てられるかもしれない)に気付かないっていうデンジャラスだろうか。千萬子との対立の危険性だろうか。姉の嫉妬の対象となることか。

谷崎潤一郎の嫁松子の妹重子が語り手(主人公)

姉の嫉妬の相手の養子の嫁を嫌っていたが~
最後には自分が姉の嫉妬の対象に~
わたしは姉さまの付録ではなかった~

なんというかね、今の自分の詰まらない価値観のまま読むと読みにくいね。ちょっとそのくさびを切り離して傲慢になって読むべき。

こうして思い返すごとに「女」の怖さが浮かび上がってきますな。うわ、デンジャラスなのか。なのだな。

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「夜の谷を行く」桐野夏生

2018年12月01日 12時13分14秒 | 読書とか

「夜の谷を行く」桐野夏生 2017文藝春秋
『月刊文藝春秋』2014年11月号~2016年03月号

1972年連合赤軍事件、あさま山荘事件
2011年永田洋子の死、東日本大震災

そんなに悪いことをしたのか。過去の他人事に思えるのだろう。だが、まわりは~

で、ネタバレ「親子」です。

 

「女たちの、連合赤軍の、真実が明かされる。」は、その通りですね。

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「献灯使」多和田葉子

2018年11月24日 19時31分35秒 | 読書とか

「献灯使」多和田葉子 2014講談社

  • 献灯使」 『群像』2014年08月号
  • 「韋駄天どこまでも」 『群像』2014年02月号
  • 「不死の鳥」 2012年
  • 「彼岸」 『早稲田文学』2014年秋号
  • 「動物たちのバベル」 『すばる』2013年08月号

きれいで上等な吉村萬壱という感じ。(失礼ですか?)たぶん好きです。かなり。

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『新世代富裕層の「研究」』野村総合研究所(2006)

2018年11月17日 21時10分38秒 | 読書とか

『新世代富裕層の「研究」ネオ・リッチ攻略への戦略』野村総合研究所 2006東洋経済新報社

世代交代による富裕層の増加(超富裕層の相続)ほか~

その意識の違いは自分の親世代との価値観の違いをまざまざと見せつけられる。そうだよ!

まあ、一般人が何かを求めて読むような本じゃなかった。
金融関係の人向けの本で、しかもリーマンショック以前のものだ。

さてさて、その後の動きはどうだっただろうか。
全体は書かれている通りに動いていくだろう。
リーマンショックや東日本大震災でも、富裕層の投資が大きな変化を与えられることはなかっただろう。それは金融機関側の問題。まあ、ちょっとは慎重になったかもしれないが、本当の『富裕層』はびくともしない。でしょう。ね。

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「漫画 君たちはどう生きるか」

2018年10月27日 14時40分52秒 | 読書とか

漫画「君たちはどう生きるか」羽賀翔一 原作:吉野源三郎 2017マガジンハウス

あああ、原作の方の「君たちはどう生きるか」よりも読みやすいのは当然だが、なるほど、この絵がまた合っているだろうな。

生きる方法、「謝る勇気」はいいけど、やっぱり手紙の中の立派な生き方は気持ち悪い。そちらに行くしかない、それが正しいという誘導は危険だ。非常に危険だ。だから、この本は裏読みすべき本だと思うのだ。ほら、NHKの「チコちゃんに叱られる」に対して「チコちゃんは怒ってばっかで叱ってないよね」とか、「ボ~と生きていたっていいじゃない(人間だもの)」って思うのと同じようにね。

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「学行け」岡田磨里

2018年10月20日 15時05分42秒 | 読書とか

「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」岡田磨里 2017文藝春秋

タイトル通り。

そして、まあ、一つの作品として構成された自伝。

読みながら連想されたどこか似た2人、西原理恵子と田中慎弥。

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「蜂蜜と遠雷」恩田陸

2018年09月15日 18時02分51秒 | 読書とか

「蜂蜜と遠雷」恩田陸 2016幻冬舎
『星星峡』2009年04月号~2013年11月号『ポンツーン』2014年01月号~2016年5月号、大幅加筆修正
2017年第156回直木三十五賞受賞

天才たちの~

一気に読めます、読ませます。
真ん中あたりで彦摩呂の顔が浮かび、第三次予選では「食戟のソーマ」や「ミスター味っ子」だ!

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「毎日かあさん14最終巻」西原理恵子

2018年09月01日 12時34分56秒 | 読書とか

「毎日かあさん14最終巻」西原理恵子 2017毎日新聞出版

あれもこれも総集編的な。
息子の大学入学、娘の「やりたいこと」で~

で、やっぱり淑子だな。わが家にもいるわ。そっくりだわ。そうなっていくんだね。

ラストが気持ちいいので映画化すればいいのに。

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「面従腹背」前川喜平

2018年08月19日 11時50分34秒 | 読書とか

「面従腹背」前川喜平 2018毎日新聞出版

え~と、「官僚諸君!」だな。
うん、忖度なんかしていないでちゃんと仕事をしろよと。ダメなものはだめと、政治家にきちんと正しく教えろと。またはうまく騙せと。
官僚の政治家への迎合と説明不足という手抜きはそのまま忖度へ流れる。

前川さんの話の部分はそれほど興味ないのだが、まあ、それも一つの正しい考え方だよね。嫌いじゃない。むしろ好き。
本命の部分は第4章の座談会だな。加計ありきの分かりやすい展開説明。安倍総理のあからさまな嘘の裏側。

  • 加計学園岡山理科大学IB教員養成コース
  • 七生養護学校「不当な支配」~「こころとからだの学習」裁判~
    • 土屋敬之都議
    • 古賀俊昭都議
    • 田代博嗣都議
  • 文科省圧力議員~いじめっ子www~(上に書いた「ちゃんと仕事」していれば)
    • 赤池誠章自民党文部科学部会部会長
    • 池田佳隆自民党文部科学部会部会長代理

「面従腹背」から「眼横鼻直」へ。
うん、どんどんテレビで発言してもらいたい。

安倍政権の国民統制への動きを危惧するわけですな。
なので、わたしは『国を愛する国民を創る』よりも『国民に愛される国をつくる』方がいいと思いますよ、安倍さん!

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「窃盗症」竹村道夫・吉岡隆

2018年08月12日 13時34分12秒 | 読書とか

「窃盗症 Kleptomaniaクレプトマニア その理解と支援」竹村道夫・吉岡隆編集 2018中央法規

竹村道夫 特定医療法人群馬会赤城高原ホスピタル
吉岡隆 こころの相談室「リカバリー
林大吾 一般社団法人アミティ

これは勉強になる本ですぞ。
医師・法学家・ジャーナリストなど、そして当事者。それぞれの立場から実態と分析をわかりやすく。

あれだわ、基本は精神疾患であって、アルコール依存症(アル中)や性依存症(性犯罪者)と同じだな。
 行動制御能力の著しい低下(*´Д`)ハァハァ…ガマンデキナイ 窃盗壁は衝動性障害として始まる~
あれだな、基本は根治しないということで、生涯気を付けて行かないといけない。その気づきから始まると。
 自分は大丈夫だと思っている奴は必ずまたやると。
あれです、社会的な利益からすれば治療をすべきなのだが、現在の行政司法はそうなっていないと。
 天下り先をつくるチャンスなのに、面倒くさい仕事なので手を付けないんでしょうか。

あれだよね、パチンコやたばこは遠ざけることができるが、性や買い物は生活から排除することは難しいよね。
あれなのか、家族が助ける(尻ぬぐいはその場しのぎ、先送り)のは共依存であって悪化させるだけ。「また、やっていい」のメッセージ。

損得(ためこみ)、不安から。
効率(点数教育価値観)、食べても吐けば太らない、金を払わなくても物が手に入る。(吐き出してしまうものに金を出すのはもったいない)

当事者の手記(作文)は「たぶん大丈夫」「ああ、またやるな」などと思わせる。表面的な反省と形だけの理解、時間をかけての変化。
嘘を吐くのは当たり前、嘘を吐かなくてもいい状況になるためのミーティング、同じ状況の者たちの集まり、回復を見せている者の姿に自分の将来のを見る。

 

完治というのは勘違い(「かんち」だけに)
社会生活の回復であって、意識的に維持していくものだ。

そして、ほとんどの人は生まれてから何かしらを盗んでいるはずであり、大人になるにしたがって制御することを覚えていく。だが、大人になってからでも環境によってはいつ魔がさすかわからない。そこから誰でも成る可能性のある病なのかもしれない。物がない世界や金のない人々の間では取り合い盗み合いが当たり前であり、それが豊かな社会に出てくるからこそ問題になるのだろう。思い上がったトップ政治家とその取り巻きを見ても、物を盗る(利益誘導など)のは人間の本質であり、社会はそれをどれだけ容認するか、または抑制するためにどのような方策をするかということではないか。行政として一番簡単なのは監視と罰だろうな。
だが、個人の幸せは『それをやめられること』であろう。もしくは社会の建前も「盗ったもの勝ち」になること。後者はまずありえないので、『病気』を治したい、抑え込みたい。社会はそれに応えるだろうか。それは為政者を選ぶ国民のクレプトマニア認識と意識次第。
で、警察は関与したいのかしたくないのか。点数稼ぎはしたいが責任は取りたくないというのが本音だろうな。で、警察の点数稼ぎのために表に出てきただけの窃盗症(万引き件数)なのだろう。点数稼ぎをすればいい。だが、そのあとの尻ぬぐい(検察司法精神科治療)もちゃんと頼むよ、あ、共依存になっちゃうか。警察が依存症になって、何でも捕まえればいいって姿勢になると『逮捕症』ってか。

 

依存の先は「死」

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『権力の「背信」』朝日新聞取材班

2018年08月05日 15時51分25秒 | 読書とか

『権力の「背信」 「森友・加計学園問題」スクープの現場』朝日新聞取材班 2018朝日新聞出版

森友も加計も解決はしていないが、報道の内容と政府の態度の変遷を見る限りにおいて、なんとなくは感じる国民だったりする。
順に読んでいくと、推理小説を読むような楽しみもあったりする。(続編はどうなるのかわからないが)
政治腐敗を記録する素晴らしい資料の一つになることだろう。

森友は籠池さんが調子に乗って犯罪的行為をしてしまったわけだが、原因は安倍夫婦にあった。そして総理の発言が問題を大きくした。「忖度はない」などと言うのはどこか違う世界に生きている人らしい。ちゃんとしているようで実は鳩山元総理と同じにおいがしてこないか?
まあ、こちらは一部役人の処分と籠池夫妻の処罰で法的な手続きは終わると思うが、忖度に対する是正措置が行われないのが問題だな。安倍総理からすれば、このまま人事権を把握することで忖度が続くことこそ、政策を進めるのに便利だからだ。まあ、見え透いている。そしてそれを許すのが日本国民ということだ。その先に大ごとが控えていなければいいけどね。

加計学園は酷いな。うん、忖度日本では氷山の一角だろう。安倍さんに近い人間に「神風」が吹いていることがないか、徹底的にマスコミには見張ってもらいたい。でも、それが判明するのは安倍政権が終わってからだろうな。そして法的に裁くことができないように処理は済んでしまっているとかさ。国としては全体が成長(?)すればお友達への利益誘導でもいいということだな。まあ、これまでもずっとあったことで、「ばれなければいい」ってことを一番上の人たちが見本を示しているわけだ。そりゃ「万引き」も「いじめ」もなくならないわ。(上が良くなってもなくなるものじゃないけど)
(※ 加計学園の経営状況が・・・安倍政権のうちに国公立にでもしてもらわないと、安倍政権の終わりが学園の終わりになりそう。(ゲンダイ))

 

「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為であり」と自らの本に書いていたのは菅官房長官www

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「かがみの孤城」辻村深月

2018年07月28日 15時15分15秒 | 読書とか

「かがみの孤城」辻村深月 2017ポプラ社
『asta*』2013年11月号~2014年10月号、大幅加筆修正
第15回本屋大賞(2018)

不登校の中学生7人が鏡の中の世界で~

自意識過剰なお年頃の子たちに客観視を促すような作品ですね。嫌いな相手とご自分のよく似ていること。それに気付くのはもう少し大人になってからになるのだが、読者には見えている。その読者が自分で自分を客観視できると、それが不登校の子どもであれば、作品として大成功ですね。

相手の苦しみにも触れているあたり、ちゃんとしていますね。
そして「ああいう子はどこにでもいるし、いなく、ならないから」(それはあなたでもあるのかもしれないよ)

たかが学校

オオカミさまの正体がよろしいですね。

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「ダーリンは72歳」西原理恵子

2018年07月28日 11時11分11秒 | 読書とか

「ダーリンは72歳」西原理恵子 2018小学館

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悲曝 日本人のペスト

2018年07月22日 11時11分11秒 | 読書とか

国が復活させようとしている「原子力 明るい未来のエネルギー」

愚かな国民はいつかこの事故のことを忘れてしまうのだろうか。国はそれを待っている。

日本人の中のペスト

2018年現在、未だ解除されていない「原子力緊急事態宣言」
いまだ福島第一原発から「放出され続ける放射性物質」

「風評被害」実害から目をそらす印象操作。
被曝被害の実害隠し~見え透いた言い逃れ~不都合な真実~
検査縮小の目的が「原発事故が原因である証拠」を隠す為であることは見え見え。

被害者たちを加害者扱い

福島に20ミリシーベルトを押し付け、他の地域では1ミリシーベルトのままという差別。
「しあわせになるための「福島差別」論」批判(国の都合に合わせた「しあわせ」だ)

当局や偉い人たちにとっては、事実よりも言葉の影響力が問題。

オリンピックに向けて
忖度

 

日本は年間5ミリシーベルトの被曝のある場所へ子供たちを住まわせる国です。

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