「真夜中プリズム」沖田円 2017スターツ出版文庫
「雨上がりの夜空」的な陸上エリートのケガによる絶望。挫折、喪失感。そして逃げ。
ラストでもまだ昴は逃げている。自分に憧れてくれた美形男子に。
走ることが大好き。これはきっと嘘じゃない。そして、常に一番だったその優越感を、美形男子を自分のものにしたことにすり替えた。
昴よ、お前は真夏のような男が好きだったか?走るのとどちらをとる。
高校時代、心の穴を埋める恋愛体験ラブストーリー。
だが、大学に進む時点できっと走り始めるだろう。人生はまだ長い。社会人でも走り続けたいだろう。
そして走り始めたとき、自分の本当に求めるもの、本当の気持ちに気付いて真夏を捨てるだろう。
ふたりの恋は流れ星、走り始めた流星は北極星を置き去りにするはずだ。
もったいぶった展開、先生の行動は作者の独りよがりだな。気持ち悪くて腹立ったわ。
美形男子真夏のひとり天文部ってのもないわ。誰もそれを知らないってのはもっとないわ。女子の監視を甘く見るな~
※スターツ出版というのは恋愛小説が多いのかな。この作者の作品は中高生向けだろうな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます