青空百景/サヨナラ COLOR(DVD)

2008-02-11 | ◆空と映画とスタジアムと…

▲“モノリス”は案外日常生活の身近にありそうだ…

劇場公開はもう4年も前の映画で、
公開時観られずDVDになってからやっと観られた作品です。
竹中直人の監督作品自体が大袈裟に公開されることが少なく、
作品の内容のように静かに公開され、
ファンの間で末永く語り継がれていく作品が多い気がします。
竹中直人はコメディアンとしても役者や監督としても一流だと思いますが、
監督としての作品作りをした時が最高に魅力的です。

以前は“119”という、18年間火事のない、海辺の消防隊員の日々を描いた作品が
大好きでしたが、この“サヨナラ COLOR”を観てからは、“119”を越えた
作品がまた誕生したんだと泣けてきました(笑)。

竹中作品の魅力は登場する役者やそのキャラクター作り、そしてその人々の
人間関係の描き方が、ペーソスと優しさと温かさに包まれたところにあると思います…
なかなかこういう人情の機微に触れるような表現を、自然にユーモアを交え、
じんわり描ける監督は少ないと思います。
個人的には、本当はCG-SFやアクションものより数倍こういう映画の方が好きです。

ということで、この作品を観たのはホントは一昨年なんですが、
僕の中では定番映画になっていて、ときどき思い出したようにDVDで観ています。
たまたま金曜日に“笑っていいとも”を見ていたら、月曜日のゲストで
“ハナレグミ=永積タカシ ”なんていう珍しい指名があったので、
ついついこの映画を紹介したくなった次第です。
というのは、この映画のスタッフロールの曲をハナレグミが担当していて
これがまた良い歌で涙がこぼれそうになります。ホント!!
あっ!逆です。この歌が元になってこの映画が作られたんでした。
今日、番組内でちょっとでも歌声が聞かれるといいんですが…

それでもって(今頃…)主人公の原田知世がとても良い大人の役者になってます…
原田知世は鈴木慶一&トーレ・ヨハンソンのプロデュースで
何枚かCDを出していてその頃からファンでした。
だから監督、主人公(脇役もスバラシイ!)、音楽と個人的には最高の組合わせで
作られた映画だったんです。

何だか、とりとめのない文章になってきましたが、
とにかく、じんわりと味わいのある大人の映画が好きな方は
是非!竹中作品をどうぞ!!

“サヨナラ COLOR”の内容はこちらでどうぞ…



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