ゴッホ展

2005-09-16 | ◆Photo Diary
ゴッホ展を観てきました。
多分原画を見るのは初めてだと思う。

感想は、この人の作品が存命中に全然売れなかった…のが
何となく分かったという事でした。
僕はちゃんとした絵の勉強はしていませんので、こんな批評を書くのは
恐れ多いのですが、それでもそう思ってしまいました。

日本人って子供の頃から、ゴッホだピカソだルノワールだと
定番画家をさんざん頭に刷り込まれて、その上で絵を観るから、
もう先入観として当然うまい画家になってしまっています。

だけど頭をまっさらにして今回の作品一つひとつをじっくり観ると、
デッサンが「えっ!」と思う物があったり、
一つの絵の中に色んなタッチが入っていて、勘弁してよと思ったり、
色使いもちょっとイッているんじゃないか?
(失礼、でも現実に少しそうでしたから…)と感じさせる絵も有りました。
タッチについては(今回観た作品だけですが)、
よく見ると作品ごとにもどんどん変化しています。

当時印象派全盛の中で、かなり自由な表現が認められてはいたが、
ゴッホの突出した個性以前に、基本的な部分で、
そんなに巧い画家とは見られていなかったような気がします???。
(多分、本人も巧く見せる事には興味はなかったと思います?!)
今回観た作品の中には、習作・実験作のような作品も混じっているでしょうが、
それらの作品を割り引いても、そんな気がしてしまいました。

出来れば、その自由奔放さと感覚的なスタイルが完成しつつある、
末期頃の作品を中心に観るチャンスがあったら…と思いました。

ゴッホの作品へ…
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